こんにちは、編集長のカワウソです!
ホームぺージを作るにあたって、書籍やインターネットの記事を参考にすることもありますよね。
ただ、専門用語が多くて、難しく感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ホームページ制作でよく使う用語を解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- ホームページをはじめて制作する人
- ホームページの用語がよく分からない人
- ホームページの用語を効率よく覚えたい人
この記事では、ホームページの制作や運営のフェーズ(工程)ごとに用語を解説します。
- 企画(ホームページの目的設定)
- 準備(作り方の選定や制作環境の構築)
- 制作(ホームぺージの構成やデザイン)
- 分析(ホームぺージの改善)
- 集客(ホームぺージへの集客)
一度にすべてのホームぺージ用語を覚える必要はありません。フェーズを参考に、関わりがありそうなものから覚えていってください。
それではどうぞ!
目次
企画に関するホームページ用語
第1フェーズである「企画」では、まずこれから作るホームぺージの「目的」を決めます。
そもそもホームページとは、「会社のことを知ってもらう」や「サービスを申し込んでもらう」など、何らかの目的を達成するための手段です。
ここでは目的別に、いくつかあるホームぺージの種類について解説します。
コーポレートサイト

コーポレートサイト(企業サイト)とは、自社の公式情報を公開するためのホームページのこと。
「会社のことを知ってもらう」目的で作ります。
コーポレートサイトは、顧客、取引先、求職者、投資家など、ステークホルダーと呼ばれる自社と関係性のあるすべての人が訪れます。
これからホームページを作るという方であれば、まずコーポレートサイトから作りましょう。ビジネスを展開するうえで、ホームページは名刺の役割を果たしてくれます。
詳しくは、以下の記事で解説しています。

ブランドサイト
ブランドサイトとは、自社ブランドの情報を公開するためのホームぺージのこと。
「ブランドのことを知ってもらう」や「ブランドの価値や信頼性を伝える」ために作ります。
たとえば、メーカーのように小売機能を持たない企業場合は、まず卸先やエンドユーザー(一般消費者)に、自社の商品が認知されないと、なかなか流通しないですよね。
ブランドサイトがあれば、自社の商品やサービスについて、さまざまな人に向けて情報を発信できるのです。
またブランドサイトは、テレビCMや交通広告などで、自社のブランドを知ったユーザーが、さらに詳しい情報を得るための「パンフレット」の役割も果たします。
写真や動画を効果的に活用すれば、自社の商品やサービスの魅力を思う存分伝えられるでしょう。
サービスサイト

サービスサイトとは、自社サービスの情報を公開するためのホームぺージのこと。
目的は「サービスのことを知ってもらうこと」や「サービスを申し込んでもらうこと」です。
主に無形商材を販売するときに作ります。
たとえば弊社では、以下のサービスサイトを運営しています。
- エックスサーバー・・・高速、安定の国内No.1レンタルサーバー
- Xserverビジネス・・・法人向けレンタルサーバー
- Xserverドメイン・・・ドメイン取得サービス
- Xserver SSL・・・SSL証明書取得サービス
- Xserverドライブ・・・法人向け高速クラウドストレージ
- Xserverショップ・・・ネットショップ開設サービス
このように複数のサービスがある場合は、それぞれサイトを作ると、情報を研ぎ澄ましたり、ターゲットを絞り込んだりできるので、効果的です。
ECサイト
ECサイトとは、商品を販売する目的で作るホームページのことで、「ネットショップ」とも呼ばれます。
そもそもECとは、「Electronic Commerce」の略で、「電子商取引」と訳されます。
ECサイトの特徴は、「会員登録」や「カート(お買い物カゴ)」などの機能があること。主に有形商材を販売するときに作ります。
近年ECサイトは、BtoC(企業対消費者取引)はもちろん、BtoB(企業間取引)でも、活用されています。
リクルートサイト

リクルートサイト(採用サイト)は、自社の採用情報を発信するためのホームぺージのこと。人材を獲得する目的で作ります。
コーポレートサイトのなかに、採用情報ページを作って募集する企業は多いです。
ただその場合に掲載するコンテンツは、「募集要項」ぐらいに留まることが多く、求職者にとって情報が十分にあるとは言えません。
求職者は募集要項以外にも、「やりがいを持てる仕事か」「入社後の仕事内容はどのようなイメージなのか」などが判断できる情報を求めています。
リクルートサイトを作れば、自社の伝えたいことはもちろん、求職者が知りたいことを不足なく掲載できるのです。
「採用にミスマッチが起きている」「採用に注力したい」といった場合は、リクルートサイトの制作を検討するべきでしょう。
とはいえ、リクルートサイトを作るにはコストがかかるため、創業期ではおすすめできません。まずは即効性や費用対効果が高い、求人広告を利用しましょう。
詳しくは、以下の記事で解説しています。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社が保有するメディア全般であり、狭義では「ブログ」を指します。
オウンドメディアの目的は、「ユーザーとの接触機会を増やすこと」や「自社の商品やサービスをユーザーに理解してもらうこと」など。
悩みを抱えたユーザーは、解決策を求めて検索します。検索結果に解決策が書いてありそうなタイトル(記事の題名)があれば、クリックするでしょう。
記事を読んで悩みを解決したユーザーは、ポジティブな感情を持ちます。
記事を通して、社名や商品名などをユーザーに覚えてもらえれば、将来的に購入してもらえる可能性が増えます。
詳しくは、以下の記事で解説しています。

ランディングページ
ランディングページは主に、以下2つの意味合いがあります。
ランディングページ
ユーザーが訪問した最初のページのこと。主にユーザー行動を分析するときなどに利用される。
LP(Landing Page)
自社の商品やサービスに対する情報をまとめた単体のページのこと。
複数のWebページの集合体であるホームぺージと違い、1ページで構成するため、ユーザーが申し込みまで離脱しにくいメリットがある。Web広告のリンク先に設定されることが多い。
LPは弊社でも活用しているので、以下のページを参考にしてください。
『エックスサーバー』の「ホームぺージ制作相談」
準備に関するホームページ用語
作るホームぺージの目的や種類が決まったら、次は「準備フェーズ」に入ります。
ここでは、ホームぺージの作り方を選んだり、制作環境を整えたりするときに、知っておきたい用語を解説します。
なおホームぺージの作り方については、以下の記事で詳しく解説しています。

サーバー

サーバーとは、ホームぺージのデータを格納するスペースのこと。ホームぺージを「家」に見立てた場合、サーバーは「土地」と考えると分かりやすいです。
自社でサーバーを構築すると膨大な費用がかかるため、一般的には「レンタルサーバー」という月額料金制のサービスが利用されます。
またサーバーには、「共有サーバー」と「独自サーバー」があります。
初心者の方であれば、コストが安い共有サーバーがおすすめ。
以下の記事で、詳しく解説しています。

ドメイン
ドメインとは、分かりやすくいうと「インターネット上の住所」です。

ドメインはさまざまな種類があり、ホームページの目的に応じて選ばれます。
以下、企業でよく利用される3つのドメインです。
- .jp … 日本を意味しており、日本に住所があれば取得できる
- .co.jp … 法人を意味しており、日本に登記がある法人のみ取得できる
- .com … 商用を意味している
法人であれば「.co.jp」、個人事業主であれば「.jp」か「.com」がおすすめです。
以下の記事で、詳しく解説しています。

SSL

SSLとは「Secure Sockets Layer」の略で、インターネット上の通信を暗号化する仕組みのことです。
通信を暗号化すれば、悪意のある第三者が情報を傍受したとしても、内容を解読できないため、個人情報の流出や改ざんなどが防げます。
SSLを導入したホームぺージのURLは、先頭の「http」が「https」に変わります。
また、「サイトシール」という証明書をお問い合わせフォームに設置すれば、ユーザーに対して、セキュリティ的に安心できるホームぺージであることをアピールできるでしょう。
ブラウザ
ブラウザとは、ホームページを閲覧するために使用するアプリケーション(ソフトウェア)のこと。
代表的なブラウザは、以下のとおりです。
- Internet Explorer(IE)
- Microsoft Edge
- Google Chrome
- Safari
- Firefox
Internet Explorer(IE)は、2022年6月15日をもってサポートが終了されました。
CMS
CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略称で、ホームページの制作や更新ができるシステムのことです。
CMSを活用すれば、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、ホームページを簡単に制作できます。

なお、代表的なCMSには「WordPress(ワードプレス)」があります。
WordPress
WordPress(ワードプレス)は、ホームページやブログが簡単に制作できるCMSの一種。
WordPressは世界シェアNo.1のCMSで、多くのホームぺージに利用されています。
以下、2022年6月17日時点のCMSシェアです。

▲出典:Usage statistics of content management systems| W3 Techs
WordPressのメリットは以下のとおりです。
- 世界シェア1位
- 無料のソフトウェア
- 制作ソフトが必要ない
- スキルがなくても更新できる
- Web制作会社に外注しやすい
- テンプレートやプラグインが豊富
- スマホ対応している
- SEOに強い
- 定期的にアップデートされている
- ノウハウなど情報が多い
以下の記事で、詳しく解説しています。

プラグインについては、以下の記事を参考にしてください。

HTML
HTML(エイチ・ティー・エム・エル)とは、「Hyper Text Markup Language」の略称。ホームぺージ制作によく利用されるマークアップ言語です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>サンプルHTML</title>
</head>
<body>
<h2>見出し</h2>
<p>文章を書く場所</p>
</body>
</html>
そもそもマークアップとは、文章や画像などをコンピューターが認識できるように、タグ付けすること。タグ付けされた文章は意味(役割)を持ちます。
たとえば、「<h2>タグ」は見出し、「<p>タグ」は段落、「<img>タグ」は画像を意味します。
どんなホームページでも、必ずHTMLは使用されていますよ。
パソコンで「Google Chrome」を使っている方は、「デベロッパーツール」を使えば、閲覧中のホームページのソースコードが確認できます。

以下の記事で、詳しく解説しています。

CSS

CSS(シー・エス・エス)は「Cascading Style Sheets」の略称で、ホームページのスタイル(見た目)を設定するための言語のこと。
主に、HTMLで制作した文章構造を最適な配置に整えるために使われます。
たとえば、「文字」「ボタン」「背景」などの色や大きさを変えたり、動きをつけたりすることも可能です。
過去には、HTMLタグでページをデザインすることもあったものの、ソースコードが複雑になるため、管理しづらいデメリットがありました。
CSSを用いれば、見た目に関わる部分はすべて外部ファイル(example.css)にまとめられるため、HTMLファイル(example.html)の内容を簡素化できるメリットがあります。
そのため現在では、HTMLと一緒にCSSを用いるのが一般的になりました。
コーディング
コーディングとは、ホームページに必要なソースコードを作成するために、HTMLやCSSなどの言語を記述する作業のこと。
ホームページはデザインしただけでは完成とは言えません。コーディングをして初めて、ブラウザ上で閲覧したり、操作したりできるようになるのです。
ホームページ制作を「家づくり」に例えると、デザインは建築士、コーディングは大工の仕事と考えると分かりやすいです。
実際のWeb制作現場では、デザインは「デザイナー」、コーディングは「コーダー」と呼ばれる専門職が対応します。
覚えておくと、自社で求人する場合やホームページ制作をWeb制作会社に依頼するときに役立ちます。
FTP

FTPとは「File Transfer Protocol」の略称で、クライアント(パソコン)とサーバーの間でファイルを転送するときに使用する通信規格(ルール)のことです。
一般的に、HTMLやCSSでホームぺージを作る場合は、「FTPソフト」でHTMLファイルやCSSファイルなどをサーバーにアップロードします。
有名なフリーソフトの1つが「FileZilla(ファイルジラ)」。WindowsOSとMacOSの両方に対応しているため、多くのユーザーに利用されています。
※CMSを利用する場合は、FTPソフトは必要ありません。管理画面にログインすれば、ページの制作や更新ができます。
制作に関するホームページ用語
ホームページ制作の準備が整ったら、いよいよ「制作フェーズ」に入ります。
ここでは主に、ホームぺージの構成やデザインに関する用語を解説します。
トップぺージ

ホームページの入り口となるのが「トップページ」。ユーザーに閲覧される頻度が高いページです。
トップページには主に、優先度の高い情報やホームページ全体の概要を掲載します。
企業ホームページにおけるトップページの役割は、次のとおりです。
- ホームページの内容を理解してもらう
- ストレスなく情報を探せるようにする
- ニュース(お知らせ)で新しい情報を届ける
以下の記事で、詳しく解説しています。

下層ページ

下層ページとは、第一階層であるトップページにぶらさがっている「第二階層以下のページの総称」です。
たとえば、「企業情報」や「サービス(事業内容)」などが下層ページにあたります。
トップぺージにすべての情報を掲載すると、とてつもなく長い、情報が探しづらいページになってしまいますよね。
そのため、ホームぺージでは情報を整理するために、階層構造が用いられます。
サイトマップ

サイトマップとは、ホームページ全体の構造を記した構成図(ツリー図)のこと。カテゴリなど、コンテンツをおおまかに分類する目的で用います。
ホームぺージ制作は複数の工程を経るため、事前の企画・設計が重要。サイトマップを作れば、計画性を持ってプロジェクトを進行できます。
サイトマップを作る具体的なメリットは、以下のとおりです。
- 必要なページの内容や数を決められる
- 情報が探しやすいホームぺージを作れる
- 作業の巻き戻しを防げる
以下の記事で、詳しく解説しています。

また、サイトマップという言葉は、別の意味合いで使われることもあります。
サイトマップページ
ユーザーにホームページの構成を伝えるために、設けられたページ。ユーザーが迷っても、サイトマップページを見れば目的のページにアクセスできます。
サイトマップファイル
Googleなどの検索エンジンに、ホームページの構成を伝えるためのファイル。クローラーがホームページを巡回するときに、サポートする役割があります。「XMLファイル(sitemap.xml)」が代表例です。
ヘッダー

ヘッダーとは、ホームページの最上部にあたる部分のこと。
ヘッダーには、「企業ロゴ」「ナビゲーション」「問い合わせボタン」などを配置するのが一般的です。
ヘッダーは、ホームページのなかでも重要なパーツの一つ。ヘッダーが重要視される理由は、以下のとおりです。
- ユーザーはファーストビューで情報の有無を判断する
- さまざまなページに共通して表示される
- 誘導したいページをアピールできる
以下の記事で、詳しく解説しています。

ナビゲーション

ナビゲーションとは、ユーザーをホームページ内のさまざまなページに案内するために、リンクを設けたパーツのこと。
一般的にはヘッダーに設置されることが多く、レイアウトによっては、画面の左右や下部に配置されることもあります。
なお、ヘッダーなどの目立つ位置で、ホームページ全体に共通して設けられるものを「グローバルナビゲーション」といいます。
ユーザーはホームページにアクセスしたのち、自分の求める情報が書かれたページを探します。ナビゲーションがあれば、ユーザーが目的のページをすぐに探せるでしょう。
メインビジュアル

メインビジュアルとは、トップページの上部に位置するもっとも目立つ画像のこと。別名「キービジュアル」とも呼ばれます。
ページを訪れたユーザーにとって、最初に目に付く部分となるため、重要な要素の一つです。
※詳しくは、ファーストビューで解説します。
メインビジュアルには、キャッチコピーと一緒に、会社や商品のイメージ画像を配置するのが一般的。
以下の記事では、無料の画像作成ツール「Canva(キャンバ)」を用いて、メインビジュアルを作る方法を解説しています。

フッター

フッターとは、ホームページの最下部に位置する部分のこと。
表示頻度が高いヘッダーとは違い、フッターはユーザーに見てもらう機会が多くありません。しかし、だからといって、フッターを軽視してよいわけではありません。
フッターにも以下のような役割があります。
- ユーザーの「次の行動」に対して選択肢を与える
- 興味や関心の高いユーザーの背中を押す
- ヘッダーに掲載できない情報を補完する
以下の記事で、詳しく解説しています。

ワイヤーフレーム

ワイヤーフレームとは、ホームページにおける1ページ単位の構成図のことです。
ワイヤーフレームは、サイトマップを作ったあと、各ページのデザインに入る前に作ります。
ワイヤーフレームを作るメリットは、以下のとおりです。
- ページに掲載する内容を整理できる
- 完成後のホームぺージをイメージできる
- デザイン作業を効率化できる
以下の記事で、詳しく解説しています。

ファーストビュー

ファーストビューとは、ホームページを開いたときに、最初に目に入る領域を指します。
トップページはもちろん、ホームページの中で一番重要な場所と言っても過言ではないでしょう。
多くの場合、ファーストビューには「ヘッダー」「ナビゲーション」「メインビジュアル」などが表示されます。
ユーザーはファーストビューを見て、自分の欲しい情報があるかどうかを判断します。ユーザーが判断するのに要する時間は、なんと平均3秒。
仮に「知りたい情報が掲載されていない」と判断したユーザーは、直ちに離脱します。残念ながら、続き(他の情報)は読まれません。
そのためメインビジュアルには、情報を端的に伝えることができる「キャッチコピー」がよく利用されます。
以下の記事で詳しく解説しています。

シングルカラムレイアウト

ホームページの構成パーツを1列に並べたのが、「シングルカラムレイアウト」です。
カラムは「列」のこと。1列であるため、「シングルカラム」と表現されます。
近年、スマートフォンでインターネットを活用するユーザーが増えました。
シングルカラムレイアウトは、パソコンとスマートフォンで同じレイアウトで表示しやすいため、ホームぺージを作りやすいです。
そのため、現在多くのホームページで活用されています。
詳しくは、以下の記事で解説しています。

マルチカラムレイアウト

複数の列(カラム)で構成されているのが、「マルチカラムレイアウト」です。
サイドメニューを設けることで、コンテンツの閲覧中に他のページに移動しやすい設計になっています。
そのため、商品数の多いECサイトや情報量の多いオウンドメディアなどに有効です。
なお、2列で構成されるものを「2カラムレイアウト」、3列で構成されるものを「3カラムレイアウト」と呼びます。
コンテンツ
ホームページにおけるコンテンツとは、文章、画像、動画などの「情報」のこと。「中身」「内容」といった意味合いもあります。
ホームページ制作では、見た目に大きな影響を与えることから、デザインに注力する企業が多いです。しかし、デザインがよいだけでは目的は達成されません。
たとえば車を購入するとき、ディーラーのホームページを見て情報を収集しますよね。情報として求めているのは、車の内外観、性能、機能などであって、ホームページのデザインではありません。
つまりユーザーが真に求めているのは、ホームページの中身であるコンテンツなのです。
とくに近年では、アウトバウンドマーケティングの効果が薄まったことにより、魅力的なコンテンツを発信していく「コンテンツマーケティング」が、注目されています。
以下の記事で詳しく解説しています。

さらにSEOの分野では、「コンテンツSEO」と呼ばれるように、良質なコンテンツを継続的に発信してくことを重視する施策があります。
つまり共通して、ホームページには「ユーザーが求める情報を掲載すること」が、理想的と言えます。
レスポンシブデザイン

レスポンシブデザインとは、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、異なる画面サイズの端末でも、最適化して表示されるデザインのことです。
たとえば、スマートフォンにパソコンサイトが表示されてしまうと、文字が小さかったり、ボタンがタップしづらかったり、ユーザーにストレスを与えてしまいます。
スマートフォンユーザーが増えた近年では、ホームぺージのスマホ対応やマルチデバイス対応が、求められるようになりました。
詳しくは、以下の記事で解説しています。

ユーザリビティ
ユーザビリティとは、ホームぺージに対するユーザーの「見やすさ」や「使いやすさ」を指す言葉です。
ホームぺージは、あくまでもユーザーに見られて価値を発揮するもの。そのためには、ユーザビリティが高いホームぺージを作る必要があります。
とくにホームぺージで、「購入」や「お問い合わせ」などを獲得したい場合は、重要な指標になるでしょう。
詳しくは、以下の記事で解説しています。


分析に関するホームページ用語
ホームぺージの開設はあくまでもスタートラインです。
ホームぺージを開設したあとは、アクセス数やユーザーの行動などを分析して、当初設定した目的が達成されるように、内容を改善していきます。
ここでは、ホームぺージの分析でよく用いられる用語を解説します。
アクセス解析

アクセス解析とは、ホームページに訪れたユーザーの数や行動などを細かく分析することです。
代表的なアクセス解析ツールには、『Google Analytics(グーグル・アナリティクス)』や『Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)』があります。
無料でありながら、さまざまな分析ができるため、多くの企業に導入されています。
詳しくは、以下の記事で解説しています。


ユーザー
ホームぺージを閲覧する人を一般的に「ユーザー」と言います。
また『Google Analytics』における「ユーザー数」は、一定期間内にホームページに訪れた人数のこと。
さらにユーザーは、「新規ユーザー」と「リピーター」に分けられます。
- 新規ユーザー … ホームページに初めてアクセスしたユーザー
- リピーター … 以前にホームページアクセスしたことのあるユーザー
参照元
『Google Analytics』における「参照元」とは、ユーザーがどのような経路でホームページにアクセスしたかという、解析結果のことです。
主には、自社のホームぺージに訪れるきっかけとなった遷移元のドメインを指します。
たとえば、自社のホームページに集客するために、他社が運営する比較サイトやマッチングサイトに広告を出稿したとします。
コンバージョンしたユーザーの参照元を見れば、どの広告が効果的だったかを判断できるでしょう。
セッション
『Google Analytics』における「セッション」とは、ホームぺージに対するユーザーの訪問のこと。その訪問数を「セッション数」と言います。
『Google Analytics』の初期設定では、ホームぺージを訪問してから、何もしない状態が30分経つとセッションの記録が切れます。
30分経過後にホームぺージの閲覧を再開すると、違うセッションとして記録が開始されるのです。
上記が同一ユーザーの行動によるものであれば、ユーザー数は1、セッション数は2になります。
ページビュー
『Google Analytics』における「ページビュー(PV)」とは、ユーザーが閲覧(表示)したページ数を指します。よく「PV数」とも言われます。
セッション数とは異なり、表示されたページごとにカウントされるのが特徴です。
たとえばAさんとBさんとCさんが、それぞれ同じページを2回ずつ閲覧した場合のPV数は「6」になります。
直帰率
「直帰」とは、ユーザーがホームぺージを訪問したものの、最初の1ページだけを見て離脱すること。他のページは閲覧されていないことを意味します。

「直帰率」は、以下の計算式で求められます。
直帰率=直帰したセッション数 ÷ 全体のセッション数
直帰率が高いページは、ユーザーの要求に応えきれていない可能性も。
たとえば、以下のような例です。
- ニーズとコンテンツがマッチしていない
- 導線が分かりにくい
- レスポンシブデザインに対応していない
- ページの読み込みや動作が遅い
とくにトップぺージのように、他のページに案内する役割を持っているページの場合は、注意が必要です。直帰率が高いと、ガイドとしての役割を果たせません。
とはいえ、高い直帰率がすべて悪いうわけではありません。
ブログのように「単体のページ(記事)」だけで、ユーザーのニーズを満たす場合は、直帰率が高くなる傾向にあります。
ページに期待する役割から、改善するべきかどうかを判断しましょう。
離脱率
「離脱」とは、特定のページからユーザーが離脱することです。つまり、自社のホームぺージからユーザーが離れてしまうこと。
たとえば、セッションの内容が、以下だったとします。

この場合、ユーザーはページCで離脱したと言えます。
「離脱率」の計算式は、以下のとおり。
離脱率 =(特定のページの)離脱数 ÷ (特定のページの)PV数
直帰率同様、離脱率が高いからといって、必ずしも悪いわけではありません。
たとえば、自社から他社のホームぺージに遷移させる目的があるページの場合、離脱率は高いのが普通です。
しかし、コンバージョンにつながるお問い合わせフォームの「入力画面」や「確認画面」のようなページであれば、離脱率は低いのが理想的です。
コンバージョン
コンバージョンとは、分かりやすく言うと、ホームぺージ上の成果。具体的には、ホームぺージの目標としている「特定のアクションをユーザーが起こしてくれた状態」を指します。
また、英語では「conversion」と表現するため、CVとも呼ばれることも。
コンバージョンは、アクセス解析など、企業のマーケティング活動の精度を高めるために計測します。
コンバージョンは『Google Analytics』で計測可能。
たとえば、ホームぺージの目的が「お問い合わせ」の獲得なら、フォームの完了画面でコンバージョンが記録されるように設定します。
詳しくは、以下の記事で解説しています。

IPアドレス
IPアドレス(Internet Protocol Address)は、ネットワークに接続された機器を識別するために、各機器に割り振られる番号。
ホームページを閲覧したり、メールを送受信したりするために、IPアドレスは用いられます。
IPアドレスには、「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」があります。
- グローバルIPアドレス … インターネットに接続するときに使用される番号。プロバイダとの契約で、「ルータ」に割り当てられる。ルータは、インターネットとプライベートネットワークの窓口の役割を果たす。
- プライベートIPアドレス … 社内や家庭内のLAN(Local Area Network)で使用される番号。ルーターからパソコンやスマートフォンなどの端末ごとに割り当てられる。
社内のグローバルIPアドレスがわかれば、『Google Analytics』で自社のアクセスを除外できるため、データの精度が向上します。
集客に関するホームページ用語
ホームぺージをより多くの人に閲覧してもらうためには、集客が必要です。
とはいえ、集客と一口に言っても、さまざまな方法があります。
詳しくは、以下の記事で解説しています。

ここでは主に、SEOやWeb広告で知っておきたい用語を解説します。
SEO

SEOは、「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」と訳されます。
分かりやすくいうと、特定のキーワードで検索されたときに、より上位に表示されるように施策すること。
検索エンジンの検索結果で、自社のホームぺージが上位に表示されると、露出が増えるため、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。
Googleはユーザーにとって、価値の高い情報を上位に表示します。つまり、ユーザー視点でホームページを作ることが重要なのです。
詳しくは、以下の記事で解説しています。

インデックス
SEOにおける「インデックス」とは、検索エンジンのデータベースに、ホームページが登録されることです。
インデックスされていないホームページは、検索結果に表示されません。
一般的に、1週間程度で自動的にインデックスされます。
「数週間経ったけど、インデックスされない……」とお悩みの方は、以下を参考にしてください。
オーガニック検索

オーガニック検索(自然検索)とは、検索結果として表示されているうちの、広告を除いた部分を指します。
なおSEOとは、オーガニック検索における上位表示を狙うことです。
広告枠は、オーガニック検索より上部に表示されますが、費用がかかります。
その点、オーガニック検索なら上位表示されても費用はかからないため、コストを抑えた集客が可能です。
クローラー
クローラーとは、インターネットを巡回するプログラムのこと。クローラーの動作を「クローリング」といいます。
クローラーは、Googleなどの検索エンジンを提供している企業が運営しており、Webページのテキストや画像などの情報を取得・解析しています。
Googleはクローラーが持ち帰った情報を元に、キーワードごとに各Webページの順位を決定し、インデックスするのです。
キーワード
キーワードは、一般的には取組みのなかで、重要な言葉のことを指しますよね。
ただしSEOや広告運用など、用いられる状況や分野によって意味合いが微妙に異なることがあります。
SEOのキーワード
ユーザーが検索する語句のこと。「検索クエリ(検索語句)」と同じ意味合いで使用される場合が多い。
広告運用のキーワード
ユーザーが検索する語句を「検索クエリ」といい、どの「検索クエリ」に対して広告を表示させるか設定するための言葉を「キーワード」と呼ぶ。たとえば、「シューズ」というキーワードを「部分一致」というマッチタイプで設定すると、「シューズ 安い」「赤いシューズ」などの検索クエリで広告が表示される。
ちなみに「Googleトレンド」やGoogle広告の「キーワードプランナー」を使えば、キーワードごとの検索回数が分かります。
検索回数が多いキーワードほど、需要が高いと判断できるでしょう。
なおキーワードは、検索回数によって「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「スモールキーワード」に分かれます。
検索クエリ
検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンで、実際に入力した語句を指します。
一見、キーワードと同じ意味に捉えられがちですが、リスティング広告では意味合いが異なります。
詳しくは、一つ前の「キーワード」を参考にしてください。
リスティング広告

リスティング広告(検索連動型広告)とは、ユーザーが検索したときに表示される広告。「運用型広告」の一種で、広告アカウントを作れば自社で運用できます。
キーワードを選んで広告を出稿できるため、自社が呼び込みたいユーザーだけを狙えるでしょう。
またリスティング広告は、検索結果の上部に表示が可能。オーガニック検索より露出を高められるのはもちろん、すぐに広告を出稿できるため、即効性があります。
ただし、オークション制度が採用されているため、キーワードによっては入札単価が高騰する場合も。
そのため、費用対効果が合うか見極めながら運用しましょう。
ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、インターネット上のありとあらゆるWebページの広告枠に掲載される、テキスト、画像、動画などの広告のことです。
一般的には、「画像」の意味合いが強く、「バナー広告」とも呼ばれています。
ディスプレイ広告は運用型広告の一種。リスティング広告同様、広告アカウントを作れば自社で運用可能。
なかでも自社のホームぺージに訪問したユーザーを追従する「リターゲティング広告」は、ディスプレイ広告のなかでもよく用いられる広告の一つです。
まとめ
この記事では、ホームページ制作でよく使う用語を解説しました。
ホームぺージを自作する方はもちろん、Web制作会社に依頼する方でも、今回解説した用語を活用する機会は、きっと訪れます。
とはいえ、初心者の方が一度にすべての用語を覚える必要はありません。
ホームぺージの制作や運営のフェーズごとに紹介したため、優先順位をつけて覚えていたければ大丈夫です。
それでは、素敵なホームぺージの完成を願っております。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
ホームページの開設を検討している方へ
エックスサーバーは高速かつ高い安定性を誇る高性能レンタルサーバーです。
国内シェアNo.1※のレンタルサーバーであり、18万社の導入実績があります。
10月17日12時まで利用料金35%キャッシュバックキャンペーンを開催中です!
.comや.netなど大人気ドメインも永久無料と過去最大級にお得です。
ぜひこのお得な機会にホームページ開設をご検討ください!
※ 2023年5月時点、hostadvice.com調べ。
法人向けレンタルサーバー「Xserverビジネス」なら、
「ホームページ無料制作サービス」が付いているため、
申し込むだけで2日でホームページが完成します!
Xserverビジネスだと「.com」以外にも「.co.jp」や「jp」などのドメインも無料になります。
当メディア「初心者のための会社ホームページ作り方講座」では、初心者の方にわかりやすく会社のホームページを始められる方法を紹介しています!
これから始める方はこちらのホームページの作り方をぜひご覧ください!

ホームページの始め方・立ち上げに関する、ご質問・ご相談はツイッターDM( @kawauso_xsv )までお気軽にどうぞ!