こんにちは、編集長のカワウソです!
創業期といえど、「どうせなら集客できるホームぺージを作りたい」と考える経営者の方は少なくありません。
その際、選択肢になるのがSEO(エス・イー・オー)です。
そこで今回は、SEOの基礎知識はもちろん、SEOに強いホームぺージの作り方を解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 初めてホームページを作る人
- 集客できるホームぺージを作りたい人
- SEOに取り組むべきか迷っている人
- SEOに強いホームぺージを作りたい人
この記事を読めば、SEOの成果があがりやすくなるため、何も意識しないで作ったホームぺージより、集客が見込めるようになります。
すぐに作り方を知りたいという方は、基礎知識を読み飛ばすため、以下のリンクをクリックしてください。
それでは、どうぞ!
目次
SEO(エス・イー・オー)とは?
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語だと「検索エンジン最適化」と訳されます。
わかりやすくいうと、検索エンジンの検索結果で自社のホームぺージが上位表示されるように対策すること。

カワウソ
SEOの目的と効果
SEOは、ホームぺージへユーザーを集客するために取り組みます。
ホームぺージが検索結果で上位表示されると、ユーザーの目に留まる機会が増えるため集客に繋がります。
たとえばリアル(現実)の世界で新規出店する場合、「さびれた商店街」と「活気のある商店街」ならどちらを選びますか?
当然、後者を選びますよね。その理由は人通りが多く、集客が見込めるためです。
SEOも同じ。検索結果の下部に表示されるより、上部に表示されたほうが露出が増えるため集客できます。
参考にseoClarity(SEOクラリティ)が公開した2021年11月の検索順位別クリック率データ(日本)をご覧ください。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
引用:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO
- クリック … ユーザーがホームぺージへアクセス(訪問)したことを表す
- クリック率 … 検索結果に表示されたあと、ユーザーがクリックした割合
このデータを見れば、上位であればあるほど、集客数が増えるのは明確です。
SEOは集客のために取り組むものと理解しておきましょう。
SEOが必要かどうかの判断基準
SEOはすべての企業に有効なわけではありません。
あらかじめ、自社にとってSEOが有効か見定める必要があります。
ユーザーが検索エンジンを利用するかどうか
SEOが必要かどうかは「自社商材の購入経路」で判断するとよいです。
- 自社の商材を購入するのに、検索エンジンを利用するユーザーが多い
- 自社の商材を購入するのに、検索エンジンを利用するユーザーが少ない
たとえばアパレル(物販)の場合、検索エンジンで「ワンピース」と検索する人はあまりいません。※検索結果にはアニメのワンピース(集英社)が多く表示されます。
ユーザーがワンピースの購入を目的にしている場合、「ZOZOTOWN」や「楽天」などのECモールが主な購入手段です。
特定のブランドのファンであるユーザーなら、検索エンジンから「ブランド名」で検索して、公式サイトにアクセスすることもあるでしょう。
しかし、ブランド名で検索する人は「すでに自社のブランドを知っている」から検索できるのであって、そうでなければ検索すらできません。検索ができないのにSEOしても、効果は薄いでしょう。
まだ市場に認知されていない創業期のブランドであれば、InstagramなどのSNSで、認知度を高めるところからスタートすべきです。

反対に、弊社が提供する「レンタルサーバー」のような無形商材の場合、SEOは有効です。なぜなら、ECモールで販売できない商材であるためです。
ほとんどのユーザーは、レンタルサーバーの会社を探すために検索エンジンを使用し、公式サイトにアクセスします。
そのため、SEOは有効な手段になります。
リスティング広告と比較する
仮にSEOが有効と判断した場合、先にリスティング広告(検索連動型広告)から始めるのがおすすめです。
リスティング広告は、検索結果の上部(広告枠)に自社のホームぺージを表示する広告。

費用がかかる反面、すぐに広告を出稿できるため、即効性があります。
費用対効果が合うかどうかは出稿してみないと分からないため、ひとまず試してみるのがよいです。
仮に費用対効果が合わない場合、SEOを検討せざるを得ません。
ここではSEOとリスティング広告の違いを把握するため、それぞれのメリット・デメリットを簡単に紹介します。
集客方法 | メリット | デメリット |
SEO |
|
|
リスティング広告 |
|
|
SEOのメリット・デメリット
SEOは広告ではありません。そのため、ユーザーがホームぺージにアクセスしても費用はかかりません。
しかし、上位表示するには最低でも2~3ヶ月、遅ければ6ヶ月~1年はかかります。
また、SEOに注力しても上位表示される保証はありません。仮に上位表示されたとしても、検索エンジンのアップデートがあれば、順位が下落する可能性もあります。
リスティング広告のメリット・デメリット
リスティング広告はアカウント作成後、最低限の設定をすれば、すぐに広告を出稿できます。
検索エンジンのアップデートで順位が落ちることもありません。
しかし、入札制の広告であるがゆえに、他社と競合するとクリック単価が上がります。その結果、費用対効果が合わない事態も考えられます。
その他の集客方法については、以下の記事で解説しています。

SEOに必要な予備知識
ここではSEOに取り組むうえで、必要な予備知識を解説します。
SEOは「Google対策」
検索エンジンにはいくつか種類がありますが、すべての検索エンジンに対してSEOが必要なわけではありません。
特別な理由がない限り、SEOはGoogleのみ取り組むようにしましょう。
理由は以下の通りです。
- Googleのシェアが圧倒的に高い
- Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを利用している
Googleのシェアが圧倒的に高い
まずは、以下の表をご覧ください。
2022年1月の検索エンジンのシェア率(日本)
順位 | 検索エンジン | パソコン | モバイル |
1位 | 76.28% | 77.59% | |
2位 | Yahoo! | 12.33% | 21.78% |
3位 | bing | 10.82% | 0.27% |
4位 | DuckDuckGo | 0.29% | 0.18% |
引用:スタットカウンター/2022年1月(パソコン)(モバイル)
この表から「Google」と「Yahoo!」の2強であることが分かります。
「bing(ビーイング)」は、Microsoftの検索エンジン。
現在、WindowsOSのパソコンを購入したら、デフォルトブラウザに「Microsoft Edge(エッジ)」がインストールされています。
Edgeを起動すると、デフォルトの検索エンジンとして、bingが立ち上がります。
その背景からか、パソコンだと約10%の割合でbingが利用されています。
Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを利用している
Yahoo!は、Googleのアルゴリズムを利用しています。
アルゴリズムとは、検索エンジンが検索結果に表示するWebページの順位付けを行う仕組みです。
以下、Googleの発表から一部抜粋します。
2001 年から 2004 年にはヤフー株式会社に対し、Google の検索エンジンを提供していました。そして、本日、ヤフー株式会社に対して再び検索技術をライセンス提供することになったことを発表いたします。
引用:Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために/2010年7月27日火曜日
GoogleとYahoo!では、表示される検索結果に若干の違いはあるものの、基本的には同じと考えて構いません。
試しに、「Web制作会社 東京」と検索してみます。

1位~4位までの検索結果を見比べても、同じホームぺージが表示されます。
つまり、Google対策ができれば、Yahoo!に対するSEOは不要といえます。
SEOはGoogle対策であると解釈し、今後Googleが発表するアルゴリズムのアップデート情報を取得するようにしましょう。
Googleはユーザーファースト
さきほどSEOはGoogle対策だと述べましたが、それはあくまでも他の検索エンジンと比較する際に用いる表現です。
SEOの真髄は「ユーザーファースト」。つまり、ユーザーにとって役立つ情報を提供すること。
それは、「検索に対するGoogleの方針」や「Googleが掲げる10の事実」にも明記されています。
世界中の人々が Google 検索で情報を見つけ、興味のあることについて学び、重要な意思決定を行っています。Google のサービスは人々の生活を支えるものであり、私たちのコミットメントが揺らいでしまうようなことがあってはなりません。テクノロジーは進化し続けますが、Google は、情報を検索するユーザーの皆様を将来にわたって支援し続けます。
引用:Google 検索の仕組み | Google の使命「検索に対するGoogleの方針」
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
引用:Googleについて「Googleが掲げる10の事実」
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
世の中、SEOの情報は溢れかえっており、中には信頼できないものもあります。
参考になる情報かどうか迷った場合、ユーザーにとって役立つものかどうか考えてください。
そうすれば、間違ったSEOを実行することはありません。
SEOに強いホームぺージを作る方法
ホームページ初心者の方は、最低限以下のポイントを押さえるようにしましょう。
- WordPress(ワードプレス)で作る
- 使いやすさを重視する
- 1ページ1キーワードにする
- タイトルにキーワードを入れる
- 実績を掲載する
- ブログを併設する
WordPress(ワードプレス)で作る
WordPress(ワードプレス)はCMS(シーエムエス)の一種。
CMSはコンテンツ・マネジメントシステムの略称で、ホームぺージの制作・更新の管理ツールです。
Web制作スキルがなくてもホームぺージを作ったり、更新したりできます。

WordPressは「初期の状態でも概ねSEOに考慮された設計」になっているため、SEOのために細かい設定を追加する必要がありません。
その他、詳しくはあとで解説しますが、Web制作スキルがなくても管理画面からSEOに必要な情報(タイトル)が簡単に設定できたり、ブログが併設できたりします。
WordPressは以下の記事で詳しく解説しています。

使いやすさを意識する
ユーザーにとって使いやすいホームぺージを作りましょう。押さえるポイントは以下の3つです。
- モバイルフレンドリー(スマホ対応)
- ページの読み込み速度が速い
- 導線が分かりやすい
モバイルフレンドリー(スマホ対応)
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンなどのモバイル端末でも閲覧しやすいホームぺージのこと。
ホームぺージを作る際は、スマホ対応するようにしましょう。
パソコン用のホームページしか用意していないと、ユーザーがスマートフォンやタブレットから見た際に「小さい、文字が読めない」と感じてしまいます。
おそらくほとんどのユーザーが、ホームぺージから離脱してしまうでしょう。
Googleは、ホームページのスマホ対応の有無をモバイル検索時のランキング要因として使用すると発表しています。

ページの読み込み速度が速い
情報を探している際、Webページの読み込みが遅く、ストレスを感じた経験はありませんか?
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーが離脱してしまいます。
Googleは、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用すると発表しています。
できる限り、ページの読み込み速度が早くなるように作りましょう。
- 速度が速いサーバーを選ぶ
- 画像を圧縮する
- ブラウザキャッシュの活用
速度が速いサーバーを選ぶ
速度の速いサーバーがおすすめ。
ホームぺージを家に見立てた場合、サーバーは土地の役割を担います。

ほどんどのホームぺージ(家)は、レンタルサーバー会社(持ち主)からサーバー(土地)を借りて作られています。自社でサーバーを用意すると膨大なコストがかかってしまうためです。
同じ土地でも、駅から近いほうがアクセスしやすいのと同じで、契約するレンタルサーバーの性能によって、ページの読み込み速度が異なります。
画像を圧縮する
ホームぺージに使用する画像は圧縮するようにしましょう。
文字より画像のほうがデータ容量が多く、圧縮すると読み込み速度が速くなります。見た目に影響のない範囲で圧縮すれば問題ありません。
ブラウザキャッシュの活用
ブラウザキャッシュを活用しましょう。
ブラウザキャッシュとは、ユーザーがホームぺージにアクセスした際、データをブラウザに保存しておく機能です。
次回以降、ユーザーがホームぺージを閲覧する際に、サーバーからデータをダウンロードするのではなく、ブラウザのデータが用いられます。
データのダウンロードが省略されるため、ページの読み込み速度が早くなります。

ブラウザキャッシュは、レンタルサーバーの管理画面から設定できたり、WordPressなら「プラグイン」と呼ばれる拡張機能を利用したりすれば設定できます。
カワウソ
「Google PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)」という無料のサービスを利用すれば、ホームぺージ開設後にも入念なページ読み込み速度改善ができます。
導線が分かりやすい
企業に対して「問い合わせ」や「資料請求」を目的に検索するユーザーもいます。
ユーザーが自社のホームぺージにアクセスしても、問い合わせ・資料請求のボタンを見つけられないと、目的を達成できません。
そうすれば、ユーザーは直ちにホームぺージから離脱してしまうでしょう。
ユーザーが不満に感じるホームぺージはGoogleも評価しません。
ユーザーが目的を達成しやすくなるように、「導線」を設計しましょう。
全てのページで共通して表示される「ヘッダー」や「フッター」は重要。他のページへのリンクを設置するだけでなく、問い合わせ・資料請求のボタンを設置しましょう。

そうすれば、ユーザーがどのページを閲覧していようと、すぐに問い合わせ・資料請求のボタンを発見できます。
1ページ1キーワードにする
ユーザーの利便性を考えるなら、1ページの中に情報を詰め込むより、1ページごとに専門性が高いページを用意したほうがよいです。
たとえば、北海道旅行を計画するユーザーが宿を探す際、有益に感じるのは次のうち、どちらでしょうか?

正解は後者です。
ユーザーはいち早く旅行を計画したいため、関係のない情報はなるべく排除したいと考えています。
前者の場合、北海道以外の宿も含まれてしまうため、ユーザーは情報の選別から始めないといけません。
それに対して、後者ならユーザーは情報の選別作業が省略できます。つまり後者のほうが、ユーザーにとって価値の高いページになります。
実際に、「北海道 旅行」と検索してみます。

このように、北海道に特化した情報密度の濃いページばかりが、検索結果で表示されます。
SEOに強いホームぺージを作るなら「1ページ1キーワード」にしましょう。
仮に「青森 旅行」というキーワードも狙いたい場合、別途青森に特化した専門ページを作ったほうが上位表示が狙えます。
カワウソ
検索結果の内容は人によって異なります。とくに地域はその影響が強く、検索ワードに含まれる地名やユーザーの現在地に最適化された内容が表示されます。
サイトマップ
ホームぺージを作る際、通常「サイトマップ」と呼ばれる構造図を作ります。
サイトマップを作れば、どのページがどれくらい必要なのか分かります。

SEOに強いホームぺージを作るなら、あらかじめキーワードをリストアップしてから、サイトマップを作ります。
キーワードの抽出方法はあとで解説するため、ここではサイトマップとキーワードを紐づける方法を解説します。
クリーニング会社のホームぺージを例に考えてみましょう。
仮に、以下のキーワードを対策するとします。
- クリーニング
- クリーニング 宅配
- クリーニング 即日仕上げ
- クリーニング 大阪
- クリーニング 表示
キーワードに適したソリューション(解決策)として、関連サービスがあれば、紐づけます。
この際、1ページ1キーワードを意識します。

「クリーニング 宅配」のキーワードについて、宅配に対応していることを、自社の強みページで訴求してもよいのですが、より専門的な宅配クリーニングのページがあるため、そちらで対策します。
その分、自社の強みページでは、「クリーニング 即日仕上げ」のキーワードを意識し、即日仕上げについて深く訴求します。宅配に対応していることは概要だけ記載し、専門ページにリンクします。
「クリーニング 表示」のようなノウハウ(知識)を欲しているニュアンスのあるキーワードは、サービスページでなく、ブログ(コラム)が効果的です。
※ブログについてはのちほど、詳しく解説します。
このように、サイトマップ作成時にキーワードを紐づければ、キーワードに対して不足しているページがないか確認できます。
タイトルにキーワードを入れる
ホームぺージを構成するWebページにはそれぞれ、タイトル(題目)が設定できます。
たとえば、本屋で「Excel(エクセル)」の参考書を探すとします。
おそらく、ほとんどの方が表紙に「Excel」とかかれた本を手に取ると思います。それはその本が「Excel」の参考書だと判断できるためです。
残念ながら表紙に「Excel」の表記がない本は誰も手に取らないでしょう。
それはホームページも同じです。
検索キーワードがタイトルに入っていないページは、ユーザーに「関連性がない」と判断され、クリックされません。
そもそも、Googleが検索結果で上位表示させる可能性も低いです。実際に検索するとタイトルにキーワードが入ったページばかり表示されます。

そのため、タイトルには必ず、キーワードを入れるようにしましょう。
タイトル設定のコツ
タイトル設定にはコツがあります。
- 全角28文字を目安に作る
- キーワードは前半に入れる
- 興味をそそるタイトルにする
全角28文字を目安に作る
検索結果に表示されるタイトルの文字数には限界があります。
スマートフォンよりパソコンのほうが、表示されるタイトルの文字数は少ないです。
長すぎるタイトルは後半部分が省略されてしまいます。

そのため、全角28文字を目安に設定するようにしましょう。
キーワードは前半に入れる
キーワードは前半部分に入れるようにします。
タイトルは全角28文字まで必ず表示されるわけではないので、キーワードを後半部分に入れると、省略されてしまう可能性があります。
そうすると、ユーザーにクリックされる可能性が減ってしまいます。
興味をそそるタイトルにする
ユーザーの興味をそそるタイトルにしましょう。
1位を取れなくても、魅力的なタイトルに設定すれば、それなりにクリックが取れます。
たとえば、二つのタイトルで比較してみましょう。
- 飲んだ人のほとんどが満足するプロテインを紹介
- 飲んだ人の95%が満足するプロテイン3選
この場合、後者のほうが効果的です。
「飲んだ人のほとんど」という曖昧な表現から、「飲んだ人の95%」と数字で具体性を示しているため、説得力が増しています。ユーザーは「95%の人が満足しているなら、信用できそう」と考えるでしょう。
また、「3選」と書いてあれば、ユーザーは「多くの中から選ばなくてよい」と感じます。負担が少ないことがユーザーに伝われば、「とりあえず見てみよう」と思ってもらえます。
このように、SEOは順位を上げるだけではなく、「ユーザーにいかにクリックさせるか」という点にも注力してください。
WordPressならタイトル設定が簡単
WordPressならWeb制作スキルがない初心者でも簡単にタイトルの設定が可能。

管理画面のタイトル欄に入力後、「更新」ボタンをクリックするだけで反映されます。
一方、CMSを使わずにホームぺージを作ると、HTMLを編集しなければなりません。

HTMLの編集はWeb制作スキルだけでなく、制作ソフトやFTPソフトが必要になります。
ホームぺージ初心者にとって、HTMLの編集はハードルが高いため、特別な理由がない限りはWordPressを使うようにしましょう。

実績を掲載する
社会的信用度が高い企業のホームぺージはGoogleに評価されやすいです。
知識のないユーザーにとって、情報の信頼度をはかる一つの指標になるためです。
たとえば法律関係の情報を集める際、誰か分からない人が執筆した書籍より、弁護士として実績のある名高い人が執筆した書籍のほうが信頼できますよね。
会社も同じ。上場企業と非上場企業であれば、上場企業の方が信頼性は高いため、ユーザーが覚える安心感は強いです。
では創業期の企業はどのようにして、社会的信用度を上げればよいでしょうか。
いくつか例を見てみましょう。
- 導入実績(お客様事例)を紹介する
- メディア掲載事例を紹介する
- SNSを活用する
導入実績(お客様事例)を紹介する
すでに導入実績(お客様事例)があれば、必ず掲載しましょう。
他の企業が実際に自社の商品を導入しているという事実は、信頼に繋がります。
仮に導入企業がそれなりに社会的信用度が高い場合、ユーザーは「あの企業が導入しているなら大丈夫だろう」と考えます。
創業期では自社の力だけで信頼を獲得するのは難しいです。上手く第三者の力を借りるようにしましょう。
メディア掲載事例を紹介する
メディアに取り上げてもらったら、ホームぺージで紹介しましょう。
いわば、メディアから「お墨付き」をもらった状態といえるため、自社の信頼度も上がります。
SNSを活用する
いまやTwitterやInstagramといったSNSは生活の一部となりました。
SNSには、フォロワー数を増やす仕組みがあります。
ユーザーにとってSNSは企業の信頼度を測る「ものさし」。フォロワー数100人の企業より、10,000人の企業のほうが信頼度が上がります。
SNSは無料で利用できます。
企業がニュースを投稿していけば、広報ツールとしても利用できるため、積極的に活用しましょう。
ブログを併設する
昨今、企業のSEOにブログは必須となりました。ブログのメリットは以下の通りです。
- ページを増やしやすい
- メインのホームぺージの情報が煩雑化しない
- ユーザーの警戒感が薄く、ポジティブな印象を与えられる
ページを増やしやすい
前述の通り、SEOに強いホームぺージを作るには、1ページ1キーワードが基本です。
ただ、キーワードが増えれば増えるほど、その分ページを作らなければなりません。
ページの作成にはコストがかかります。ワイヤーフレーム(設計図)を作ったり、デザインを起こしたりしなければなりません。
ブログであれば、記事(読み物)としてユーザーが認識します。
ユーザーが求めるのはデザインではなく、内容。情報に価値があるかどうかです。
ブログならそこまでデザインにこだわる必要がないため、ページを増やしやすいです。
カワウソ
メインのホームぺージの情報が煩雑化しない
メインとなるホームぺージでさまざまなキーワードを対策すると、ページが増え、情報が煩雑化します。
せっかく集客しても、ユーザーが情報を見つけづらくなってしまっては本末転倒。
メインのホームぺージは商品・サービス情報、ブログはノウハウ・お役立ち情報といった具合に住み分けしましょう。
ユーザーの警戒感が薄く、ポジティブな印象を与えられる
SEOにより、メインのホームぺージに集客できれば、自社の商品・サービスをユーザーに知ってもらう機会が増えます。
しかし、必ずしもそれが正解とは言い切れません。
なぜなら、メインのホームぺージが販売を目的としている場合、ユーザーは「商品を買わせようとしている」と感じ、警戒感を抱く可能性があるからです。
それに対しブログは「悩みを解決するための情報を提供してくれている」とユーザーが考えるため、警戒感は薄くなります。
むしろ悩みを解決できたユーザーは、企業に対してポジティブな印象を持つようになります。
その後、解決策の一つとして自社の商品を提案できれば、ユーザーに購入してもらえる可能性が出てきます。
メインのホームぺージとブログの住み分け
では一体、どのようにしてキーワードの住み分けをするのでしょうか?
水道修理業者の2つのキーワードを例に考えてみましょう。
「水漏れ修理 渋谷区」というキーワードを検索するユーザーは、いますぐ修理したいと考えているはずです。なぜなら、キーワードの中に地名が入っているため、渋谷区の水道修理業者を探している可能性が高いからです。
であれば、メインのホームぺージで対策したほうが、ユーザーにとって親切です。
ユーザーが知りたいのは価格や実績、依頼からどのくらいで到着するのかであって、ブログのような長い文章ではありません。
反対に「水漏れ修理 自分で」と検索するユーザーは、水道業者を探していません。なぜなら、自分で修理したいと考えているからです。
自分で水漏れ修理する方法を丁寧に解説したブログのほうが、ユーザーにとって親切です。メインのホームぺージ(サービス)と一定数距離のあるブログであれば警戒されません。

ブログにはデメリットも記載します。デメリットを知ったユーザーの中には、自分で修理するリスクを考え、水道業者に依頼しようと考える人も出てきます。
デメリットの提示後、自社が水道業者であると打ち明ければ、問い合わせを獲得できるかもしれません。
このように、キーワードに潜むユーザーの深層心理を汲み取ったうえで、メインのホームぺージで対策するのか、ブログで対策するのか決めるようにしましょう。
キーワードの選び方
キーワードの選び方にはいくつか種類があります。
- キーワードプランナー
- サジェストキーワード
- ビッグキーワードとロングキーワード
キーワードプランナー
キーワードプランナーは「Google広告」の中の一つの機能です。リスティング広告のキーワード選定のための機能ですが、SEOにも有効です。
キーワードの月間検索数(ボリューム)を知れるため、キーワードの優先度を決めるのに役立ちます。

サジェストキーワード
サジェストキーワードは、検索エンジンの検索窓に特定の単語を入力した際に、候補として自動表示されるキーワード。
ユーザーの検索を補助するための機能です。

サジェストキーワードには、ニーズのある(検索数の多い)キーワードが表示されます。
そのため、SEOとしては優先度が高いキーワードといえます。
サジェストキーワードは「ラッコキーワード」という無料のツールを使えば、効率的に取得できます。

出典:ラッコキーワード
サジェストキーワードを網羅して表示してくれるだけでなく、「全キーワードコピー(重複除去)」や「CSVダウンロード」ができます。
そのままキーワードプランナーにペーストして、検索数を調べられるため便利です。
ビッグキーワードとロングテールキーワード
キーワードは「ビッグキーワード」と「ロングテールキーワード」の2種類に分けられます。
- ビッグキーワード … 月間検索数の10,000を超えるキーワード(あくまでも目安)
- ロングテールキーワード … 複数のキーワードを掛け合わせた検索キーワード
月間検索数が多いビッグキーワードで上位表示できれば、ホームぺージへの集客としては高い効果を期待できますが、その分競合性も高く、難易度が高いです。
そのため、最初はロングテールキーワードから対策することをおすすめします。
ロングテールキーワードは、複数のキーワードを掛け合わせたキーワードです。とくに月間検索数1,000以下のキーワードが狙い目。
比較的競合性が低く、上位表示されやすいからです。
「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、小さい積み重ねがSEOには効果的です。
複数のロングテールキーワードを上位表示できれば、ホームぺージの専門性が高まるため、ビッグキーワードが上昇するための好材料になります。
検索順位の確認方法
実際、検索順位を調べるのはホームぺージ開設後になりますが、確認方法も紹介しておきます。
- ohotoku.jp(無料)
- GRC(有料:インストール型)
- Ahrefs(有料:クラウド型)
ohotoku.jp(無料)

出典:ohotoku.jp
無料かつアカウント登録不要で使えます。
ただし、3つのキーワードまでしかチェックできないため、複数のキーワードを調べるには少し手間がかかります。
GRC(有料:インストール型)

GRCは、利用者が多い検索順位チェックツール(ソフト)です。
キーワードごとの順位が一覧で確認できるだけでなく、どのページ(URL)が検索結果に表示されているのか分かります。
パソコン用とスマホ用でソフトが分かれており、それぞれインストールすれば、どちらの順位も取得できます。
無料だと登録するキーワード数に制限がありますが、有料ライセンスを購入すれば、プランに応じて登録できるキーワード数が増えます。
単月から使えて、料金も1ヶ月495円と安いため、迷ったらこれがおすすめです。※金額は変更される場合があります。
SE Ranking(有料:クラウド型)

出典:SE Ranking
SE RankingはSEO総合ツールです。順位取得ツール以外にもさまざまな機能があります。
- キーワード順位チェック … デバイスや地域を選んで順位取得が可能
- サイトSEO検査 … 順位を急上昇させる為に修正が必要なウェブサイトの問題点を検知
- ページSEO検査 … ウェブページが特定のクエリで最適化されているかチェック
- 被リンクチェッカー … 被リンクを調べる機能
- キーワード調査 & サジェストツール … キーワードの検索数や難易度を調べる機能
- 競合調査 … 競合が獲得しているキーワードの分析
また、クラウド型のため管理画面にアクセスさえすれば、どの端末からも確認できます。
料金は順位チェック頻度や契約期間で変わります。仮に毎日順位を知りたい場合、単月契約だと1ヶ月5,000円~、年契約だと1ヶ月約4,000円~使えます。※金額は変更される場合があります。
流入キーワードの確認方法
検索結果である程度上位表示ができたら、次は実際にユーザーがホームぺージに流入しているか確認しましょう。
無料で使える「Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)」がおすすめ。
- ページ単位で検索パフォーマンスが分かる
- ホームぺージに対する改善点を見つけられる
ページ単位で検索パフォーマンスが分かる
Google Search Consoleを利用すれば、ページごとに以下のパフォーマンスが分かります。
- 合計クリック数
- 合計表示回数
- 平均CTR(クリック率)
- 平均掲載順位
- クエリ(流入キーワード)
たとえば、弊社のブログの場合、「ホームぺージ 維持費」のキーワードに対して、以下の記事を用意しました。
キーワード | 用意したページ(URL) |
ホームぺージ 維持費 | https://www.xserver.ne.jp/bizhp/maintenance-cost/ |
Google Search Consoleで、実際に用意したページのパフォーマンスを調べてみます。

平均掲載順位が5.4位で、合計回数が2,389、合計クリック数が53、平均CTRが2.2%だと分かります。
過去28日では、この記事に対して53のアクセスを取得できたことになります。
さらにアクセスを取りたい場合、掲載順位を上げるか、CTRを上げる必要があります。
記事の中身を見直せば掲載順位が上がるかもしれませんし、記事のタイトルを見直せばCTRが上がるかもしれません。
カワウソ
ホームぺージに対する改善点を見つけられる
Google Search Consoleは、ホームぺージに対する健康診断ツールとしての役割も担っています。
Googleが認識できないページがあったり、モバイルフレンドリーとして認められないページがあったりした場合は警告を出してくれます。
改善点を早期に見つけ出せれば、SEOに関する懸念点を払拭できます。
初心者がSEOで成功するためのコツ
この記事で紹介したSEOに強いホームぺージの作り方を参考にすれば、最低限のSEOはできます。
しかし、初心者が早期にSEOの成果を求めるなら、さらにできることがあります。
SEOに強いWeb制作会社に依頼する
SEOに強いWeb制作会社に依頼すれば、成功する確率が増えます。
なぜなら、SEOはホームぺージを作る段階から始まっているからです。
ユーザーにとって情報が取得しやすいか、操作しやすいかはホームぺージの設計やデザインに関連します。
SEOに強いWeb制作会社であれば、デザイン性と操作性のバランスをうまくとってくれます。
SEO業者のコンサルティングを受ける
さらに強化したい場合は、SEOの専門業者を活用するとよいでしょう。
SEOの専門業者であれば、トレンドを把握しているため、時代に沿った施策ができます。
また、社内でブログ記事が用意できなくても、SEO業者に依頼できます。
WordPressならブログ記事は簡単に量産できますが、質の高い記事が用意できるかは別の話。
SEO業者ならライターを多く抱えているため、自社の商材に適したライターを選んで、良質な記事を書いてくれます。
数年前のSEO業者の記事は、あくまでもGoogleのクローラー(Webサイトの情報を収集するために利用している自動巡回ロボット)に向けたものが多かったのですが、最近はユーザーファーストが当たり前になったため、記事の質も上がっています。
ただし、任せっきりは厳禁。
自社の商材について一番理解しているのは、あくまでも社内の人間のため、必ず納品された記事は確認しましょう。
予算がある場合は、Web制作会社とSEO業者の両方に依頼し、チームプロジェクトとしてホームぺージ制作を進めていくのがおすすめです。
餅は餅屋というように、それぞれの専門分野に特化した会社に依頼すれば、さらに成果が期待できます。
PDCAサイクルを回していく
SEOはすぐに成果が出ないうえ、たとえ上位表示されたとしても下がることもあります。
PDCAサイクルを回し、粘り強く成果を求めていきましょう。
SEO業者に依頼すれば、自社に足りない部分を補ってくれるため、PDCAが高速で回せます。
SEOに強いWeb制作会社の選び方
日本には5,000社を超えるWeb制作会社が存在するといわれています。
初心者がSEOに強いWeb制作会社を選ぶのは困難です。
そこでおすすめなのが、弊社エックスサーバーが提供する「ホームぺージ制作相談」。

専門のコンサルタントが「目的」「予算」「スケジュール」など、事前にヒアリングしたうえで、お客様に合うWeb制作会社を厳選してご紹介いたします。
プロに相談すれば、初心者の方でも簡単かつ安心して選べます。
弊社「エックスサーバー」「Xserverビジネス」のご契約者様向けのサービスですが、ご契約前にも相談していただけます。ぜひお気軽にご利用ください。
まとめ
今回はSEOに強いホームぺージの作り方を解説しました。
- SEOは検索エンジン最適化。検索結果で自社のホームぺージを上位表示するための対策
- SEOは集客方法の一つ。デメリットもあるため、まず自社に適しているか判断する
- SEOはホームぺージを作る段階から始まるため、まずは最低限のポイントを押さえる
- 早期に成果を求めるなら、SEOに強いWeb制作会社・SEO業者を利用する
- SEOに強いWeb制作会社選びなら、「ホームページ制作相談」がおすすめ
それでは、SEOで集客できるホームページの完成を祈っております。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
ホームページの開設を検討している方へ
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