【2022年11月18日更新】読みやすくなるように文章を変えたり、補足を追加したりしました。
こんにちは、編集長のカワウソです!
創業期といえど、「どうせなら集客できるホームぺージを作りたい」と考える経営者の方は少なくありません。
集客できるホームページを作るにあたり、選択肢として挙げられるのが「SEO(エス・イー・オー)対策」です。
そこで今回は、SEO対策とは何なのか、ホームページ初心者の方に向けて分かりやすく解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 初めてホームページを作る人
- SEO対策に取り組むべきか迷っている人
- SEO対策で意識すべきポイントを知りたい人
この記事を読めば、初心者の方が意識すべきSEO対策のポイントが分かり、ホームページでの集客が見込めるようになります。
それではどうぞ!
SEO対策の基礎知識について知っている方は、「ホームページ制作時に意識すべきSEO対策のポイント6つ」からご覧ください。
目次
SEO(エス・イー・オー)対策とは?
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語だと「検索エンジン最適化」と訳されます。
わかりやすくいうと、「Google」や「Yahoo!」といった検索エンジンの検索結果で自社のホームぺージが上位に表示されるように対策すること。

「SEO対策」という言葉は、省略して「SEO」と表現する場合も多いです。
というのも、そもそもSEOには「対策」に近いニュアンスの「最適化」の意味が含まれているため。
ただこの記事では、分かりやすさの観点から、「SEO対策」に統一しています。
SEO対策の目的はホームページへの集客
SEO対策は、ホームぺージにユーザーを集客するために取り組みます。
ホームぺージが検索結果で上位表示されると、ユーザーの目に留まる機会が増えるため集客に繋がります。
参考に『seoClarity(SEOクラリティ)』が公開した、2021年11月の検索順位別クリック率データ(日本)をご覧ください。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
6位 | 2.42% |
7位 | 2.06% |
8位 | 1.78% |
9位 | 1.46% |
10位 | 1.32% |
引用:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO
- クリック … ユーザーがホームぺージへアクセス(訪問)したことを表す
- クリック率 … 検索結果に表示されたあと、ユーザーがクリックした割合
このデータを見れば、上位であればあるほど、集客数が増えるのは明確です。
SEO対策は、集客のために取り組むものと理解しておきましょう。
SEO対策が必要かどうかの判断基準2つ
SEO対策は、すべての企業に有効なわけではありません。
あらかじめ、自社にとってSEO対策が有効か見定める必要があります。
- ユーザーが検索エンジンを利用するかどうか
- リスティング広告と比較する
ユーザーが検索エンジンを利用するかどうか
SEO対策が必要かどうかは、「自社商材の購入経路」で判断するとよいです。
- 自社の商材を購入するのに、検索エンジンを利用するユーザーが多い
- 自社の商材を購入するのに、検索エンジンを利用するユーザーが少ない
たとえばアパレル(物販)の場合、検索エンジンで「ワンピース」と検索する人はあまりいません。※検索結果には、アニメの『ONE PIECE』(集英社)が多く表示されます。
ワンピース(服)の主な購入手段は、『ZOZOTOWN』や『楽天』などのECモールです。
特定のブランドのファンであるユーザーなら、検索エンジンから「ブランド名」で検索して、公式サイトにアクセスすることもあるでしょう。
しかし創業期であれば、まだ自社のブランドは世間に認知されていないですよね。つまり検索するユーザー自体少ないのです。
であればSEO対策より、InstagramなどのSNSで認知度を高めるところからスタートするほうがよいでしょう。

反対に、弊社が提供する「レンタルサーバー」のような無形商材の場合はSEO対策が有効。なぜなら、ECモールで販売できない商材であるためです。
ほとんどのユーザーは、レンタルサーバーの会社を探すために検索エンジンを使用し、公式サイトにアクセスします。
そのため、無形商材にはSEO対策が有効な場合が多いです。
リスティング広告と比較する
SEO対策が有効と判断した場合は、先にリスティング広告(検索連動型広告)から始めるのがおすすめです。
ユーザーが検索したキーワードに対して、検索結果に掲載される広告のこと。検索結果の上下に掲載されるのが特徴です。


リスティング広告は費用がかかる反面、すぐに広告を出稿できるため、即効性があります。
費用対効果が合うかどうかは出稿してみないと分からないため、ひとまず試してみるのがよいです。
仮に費用対効果が合わない場合は、SEO対策を検討せざるを得ません。
ここでは、SEO対策とリスティング広告の違いを把握するため、それぞれのメリットとデメリットを簡単に紹介します。
集客方法 | メリット | デメリット |
SEO対策 |
|
|
リスティング広告 |
|
|
SEO対策のメリットとデメリット
- ユーザーにクリックされても無料
- 費用対効果が合いやすい
- 上位表示には時間や費用がかかる
- 上位表示できるとは限らない
- アップデートで順位が落ちる可能性がある
SEO対策は広告ではありません。そのため、ユーザーがホームぺージにアクセスしてもコストはゼロです。
しかし、上位表示するには最低でも2~3ヶ月、遅ければ6ヶ月~1年はかかります。
また、SEO対策に注力しても上位表示される保証はありません。仮に上位表示されたとしても、検索エンジンのアップデートがあれば、順位が下落する可能性もあります。
Googleなどの検索エンジンは、ユーザーにもっとも価値のあるページを表示するため、定期的に「検索順位を決定する基準や仕組み(アルゴリズム)」を見直しています。
リスティング広告のメリットとデメリット
- すぐに掲載できる
- 費用対効果が合わない場合がある
リスティング広告はアカウント作成後、最低限の設定をすれば、すぐに広告を出稿できます。
検索エンジンのアップデートで順位が落ちることもありません。
しかし、入札制の広告であるがゆえに、他社と競合するとクリック単価が上がります。結果として、費用対効果が合わなくなるかもしれません。
ちなみに、SEO対策とリスティング広告以外の集客方法については、以下の記事で解説しています。

SEO対策に必要な予備知識2つ
ここでは、SEO対策に取り組むうえで、必要な予備知識を2つ解説します。
SEO対策は「Google対策」
検索エンジンにはいくつか種類があるものの、すべてに対してSEO対策が必要なわけではありません。
特別な理由がない限り、SEO対策はGoogleのみ取り組みましょう。
理由は以下のとおりです。
- Googleのシェアが圧倒的に高い
- Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを利用している
Googleのシェアが圧倒的に高い
まずは、以下の表をご覧ください。
2022年9月の検索エンジンのシェア率(日本)
パソコンのシェア率 | ||
順位 | 検索エンジン | パソコン |
1位 | 73.09% | |
2位 | bing | 15.5% |
3位 | Yahoo! | 10.61% |
4位 | DuckDuckGo | 0.34% |
引用:スタットカウンター/2022年9月(パソコン)
モバイルのシェア率 | ||
順位 | 検索エンジン | モバイル |
1位 | 79.74% | |
2位 | Yahoo! | 19.33% |
3位 | bing | 0.38% |
4位 | DuckDuckGo | 0.26% |
引用:スタットカウンター/2022年9月(モバイル)
この表から「Google」のシェア率が圧倒的であることが分かります。
「bing(ビーイング)」は、Microsoftの検索エンジン。
現在、WindowsOSのパソコンを購入したら、デフォルトのブラウザは「Microsoft Edge(エッジ)」です。
Edgeを起動すると、デフォルトの検索エンジンとして、bingが立ち上がります。
その背景からか、パソコンだと2位のシェア率(15.5%)を誇っています。
Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを利用している
Yahoo!は、Googleのアルゴリズムを利用しています。
そのため、Google対策に注力すれば、「パソコン」の場合は合わせて「83.7%」。「モバイル」の場合は、「99.07%」ものシェアを占める検索エンジンで上位表示が狙えるのです。
以下、Googleの発表から一部抜粋します。
2001 年から 2004 年にはヤフー株式会社に対し、Google の検索エンジンを提供していました。そして、本日、ヤフー株式会社に対して再び検索技術をライセンス提供することになったことを発表いたします。
引用:Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために/2010年7月27日火曜日
GoogleとYahoo!は、表示される検索結果に若干の違いはあるものの、基本的には同じと考えて構いません。
試しに、「Web制作会社 東京」と検索してみます。

1位~4位までの検索結果を見比べても、同じホームぺージが表示されます。
つまり、Google対策ができれば、Yahoo!に対するSEO対策は不要といえます。
SEO対策はGoogle対策であると解釈し、今後Googleが発表するアルゴリズムのアップデート情報を取得するようにしましょう。
Googleはユーザーファースト
さきほどSEO対策はGoogle対策だと述べました。ただ、それはあくまでも他の検索エンジンと比較するときに用いる表現です。
SEO対策の真髄は「ユーザーファースト」。つまり、ユーザーにとって役立つ情報を提供することです。
以下をご覧いただくと、お分かりいただけるでしょう。
情報を探し、関心のあるトピックについて学び、重要な決定をするために、世界中の人々が検索を利用します。Google のサービスは人々の生活を支えるものであり、私たちのコミットメントが揺らぐことがあってはなりません。テクノロジーの進化と歩調を合わせ、Google はこれからも、情報を検索するユーザーの皆様を支援し続けます。
引用:Google のアプローチ「検索に対する Google のアプローチ」
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
引用:Googleについて「Googleが掲げる10の事実」
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
ただ世の中、SEO対策の情報は溢れかえっており、なかには信頼できないものもあります。
参考になる情報かどうか迷った場合は、ユーザーにとって役立つものかどうか考えてください。
そうすれば、間違ったSEO対策を実行することはありません。
ホームページ制作時に意識すべきSEO対策のポイント6つ
ホームページ初心者の方は、最低限以下のポイントを押さえるようにしましょう。
【1】WordPress(ワードプレス)で作る
WordPress(ワードプレス)はCMS(シーエムエス)の一種。CMSはコンテンツ・マネジメント・システムの略称で、ホームぺージの制作や更新の管理ツールです。
Web制作スキルがなくてもホームぺージの作成や更新が簡単にできます。

WordPressは、「初期の状態でも概ねSEO対策に考慮された設計」になっています。SEO対策のために細かい設定を追加する必要がありません。
その他、Web制作スキルがなくても、管理画面からSEO対策に必要な情報(タイトル)が簡単に設定できたり、ブログが併設できたりします(詳しくは後述します)。
WordPressについては、以下の記事をご覧ください。

【2】使いやすさを重視する
ユーザーにとって使いやすいホームぺージを作りましょう。押さえるポイントは以下の3つです。
モバイルフレンドリー(スマホ対応)
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンなどのモバイル端末でも閲覧しやすいホームぺージのこと。ホームぺージを作るときは、スマホ対応するようにしましょう。
パソコン用のホームページしか用意していないと、ユーザーがスマートフォンやタブレットから見たときに「小さい、文字が読めない」と感じてしまいます。
おそらくほとんどのユーザーが、ホームぺージから離脱してしまうでしょう。
また、Googleは「ホームページがスマホ対応しているかどうか」をモバイル検索時のランキング要因として使用すると発表しています。
Google では、4 月 21 日より、ウェブサイトがモバイル フレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始めます。
引用:検索結果にもっとモバイル フレンドリーなウェブサイトを | Google 検索セントラル
つまり、SEO対策にモバイルフレンドリーは重要な要素なのです。
以下の記事にて、スマホ対応のホームページの作り方を解説しています。

ページの読み込み速度が速い
情報を探しているとき、Webページの読み込みが遅く、ストレスを感じた経験はありませんか?
ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーが離脱してしまいます。
さらに、Googleはページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用すると発表しています。
読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。
引用:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google 検索セントラル
できる限り、ページの読み込み速度が早くなるように作りましょう。
速度が速いサーバーを選ぶ
速度の速いサーバーがおすすめ。サーバーとは、ホームページやメールなどの情報を保管したり配信したりする「データの保管庫」です。
ホームぺージを家に見立てた場合、サーバーは土地の役割を担います。

ほどんどのホームぺージ(家)は、レンタルサーバー会社(持ち主)からサーバー(土地)を借りて作られています。自社でサーバーを用意すると、膨大なコストがかかってしまうためです。
契約するレンタルサーバーの性能によって、ページの読み込み速度は異なります。
サーバーについては、以下の記事でご確認ください。

カワウソ
弊社の『エックスサーバー』は、高速・高機能のレンタルサーバーで、安定度も高いためおすすめですよ。
画像を圧縮する
ホームぺージに使用する画像は、圧縮しましょう。
文字より画像のほうがデータ容量が多く、圧縮すると読み込み速度が速くなります。見た目に影響のない範囲で圧縮すれば問題ありません。
ホームページに使う画像については、以下の記事で詳しく解説しています。

ブラウザキャッシュの活用
ブラウザキャッシュを活用しましょう。
ブラウザキャッシュとは、ユーザーがホームぺージにアクセスしたとき、データをブラウザに保存しておく機能です。
次回以降、ユーザーがホームぺージを閲覧するときに、サーバーからデータをダウンロードするのではなく、ブラウザのデータが用いられます。
データのダウンロードが省略されるため、ページの読み込みが速くなります。

ブラウザキャッシュは、レンタルサーバーの管理画面から設定できたり、WordPressなら「プラグイン」と呼ばれる拡張機能で設定できたりします。
カワウソ
Googleが提供する『PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)』という無料のサービスを利用すれば、ホームぺージ開設後でも入念なページ読み込み速度改善ができます。
導線が分かりやすい
「問い合わせ」や「資料請求」が目的で、企業のホームページにアクセスするユーザーもいます。
ユーザーが自社のホームぺージにアクセスしても、問い合わせや資料請求のボタンを見つけられないと、目的を達成できません。
そうすれば、ユーザーは直ちにホームぺージから離脱してしまうでしょう。
ユーザーが不満に感じるホームぺージはGoogleも評価しません。ユーザーが目的を達成しやすくなるように、「導線」を設計しましょう。
全てのページで共通して表示される「ヘッダー」や「フッター」は重要。他ページへのリンクだけでなく、問い合わせや資料請求のボタンも設置しましょう。

そうすれば、ユーザーがどのページを閲覧していようと、すぐに問い合わせや資料請求のボタンを発見できます。


【3】1ページ1キーワードにする
ユーザーの利便性を考えるなら、1ページのなかに情報を詰め込むより、キーワードごとに専門性が高いページを用意するほうがよいです。
たとえば、北海道旅行を計画するユーザーが宿を探すとき、有益に感じるのは次のどちらでしょうか?

正解は後者です。
ユーザーはいち早く旅行を計画したいため、関係のない情報はなるべく排除したいと考えています。
前者の場合、北海道以外の宿も含まれてしまい、ユーザーは情報の選別から始めないといけません。
それに対して、後者ならユーザーは情報の選別作業が省略できます。つまり後者のほうが、ユーザーにとって価値の高いページです。
実際に、「北海道 旅行」と検索してみます。

©Google
Google および Google Web Search™ featuresは Google LLC の商標であり、このホームページはGoogle によって承認されたり、Google と提携したりするものではありません。
このように、北海道に特化した情報密度の濃いページばかりが、検索結果で表示されます。
ホームページのSEO対策では、「1ページ1キーワード」を意識しましょう。
もし「青森 旅行」というキーワードを上位表示させたい場合は、別途青森に特化した専門ページを作るべきです。
カワウソ
検索結果の内容は、人によって異なります。とくに地域はその影響が強く、検索ワードに含まれる地名やユーザーの現在地に最適化された内容が表示されます。
以下では、「どのページがどれくらい必要なのか」の判断に役立つ「サイトマップ」について解説します。
サイトマップを作れば必要なページが明確になる
ホームぺージを作るとき、通常「サイトマップ」と呼ばれる構造図を作ります。

あらかじめキーワードをリストアップしてから、サイトマップを作りましょう。
キーワードの抽出方法はあとで解説するため、ここではサイトマップとキーワードを紐づける方法を解説します。
クリーニング会社のホームぺージを例に考えてみましょう。
仮に、以下のキーワードを対策するとします。
- クリーニング
- クリーニング 宅配
- クリーニング 即日仕上げ
- クリーニング 大阪
- クリーニング 表示
キーワードに適したソリューション(解決策)として、関連サービスがあれば紐づけます。
このとき、1ページ1キーワードを意識します。

「クリーニング 宅配」のキーワードについて、宅配に対応していることを「自社の強み」ページで訴求しても問題ありません。ただ、より専門的な「宅配クリーニング」ページがあるため、そちらで対策するのがベターです。
その分「自社の強み」ページでは、「クリーニング 即日仕上げ」のキーワードを意識し、即日仕上げについて深く訴求します。宅配に対応していることは概要だけ記載し、専門ページ(宅配クリーニング)にリンクします。
「クリーニング 表示」のようなノウハウ(知識)を欲しているニュアンスのあるキーワードは、サービスページでなく、ブログ(コラム)が効果的です。※ブログについてはのちほど、詳しく解説します。
このように、サイトマップ作成時にキーワードを紐づければ、不足しているページがないか確認できます。
サイトマップの作り方は、以下の記事を参考にしてください。

【4】タイトルにキーワードを入れる
ホームぺージを構成するWebページにはそれぞれ、タイトル(題目)が設定できます。
たとえば、本屋で「Excel(エクセル)」の参考書を探すとします。
おそらく、ほとんどの方が表紙に「Excel」と書かれた本を手に取るはず。それはその本が「Excel」の参考書だと判断できるためです。
残念ながら表紙に「Excel」の表記がない本は誰も手に取らないでしょう。
ホームページも同じ。検索キーワードがタイトルに入っていないページは、ユーザーに「関連性がない」と判断され、クリックされにくいのです。
そもそも、Googleが検索結果で上位表示させる可能性も低いです。実際に検索するとタイトルにキーワードが入ったページばかり表示されます。

©Google
Google および Google Web Search™ featuresは Google LLC の商標であり、このホームページはGoogle によって承認されたり、Google と提携したりするものではありません。
そのため、タイトルには必ず、キーワードを入れるようにしましょう。
タイトル設定のコツ3つ
タイトル設定にはコツがあります。
全角28文字を目安に作る
検索結果に表示されるタイトルの文字数には限界があります。
スマートフォンよりパソコンのほうが、表示されるタイトルの文字数は少ないです。
長すぎるタイトルは後半部分が省略されてしまいます。

そのため、全角28文字を目安に設定するようにしましょう。
キーワードは前半に入れる
キーワードは、前半部分に入れるようにしてください。
タイトルは全角28文字まで必ず表示されるわけではないので、キーワードを後半部分に入れると、省略されてしまう可能性があります。
そうすると、ユーザーにクリックされる可能性が減ってしまいます。
興味をそそるタイトルにする
ユーザーの興味をそそるタイトルにしましょう。
1位でなくても、魅力的なタイトルに設定すれば、それなりにクリックが取れます。
たとえば、2つのタイトルで比較してみましょう。
- 飲んだ人のほとんどが満足するプロテインを紹介
- 飲んだ人の95%が満足するプロテイン3選
この場合、後者のほうが効果的です。
「飲んだ人のほとんど」という曖昧な表現から、「飲んだ人の95%」と数字で具体性を示しているため、説得力が増しています。ユーザーは「95%の人が満足しているなら、信用できそう」と考えるでしょう。
また、「3選」と書いてあれば、ユーザーは「多くのなかから選ばなくてよい」と感じます。負担の少なさがユーザーに伝われば、「とりあえず見てみよう」と思ってもらえます。
このように、SEO対策では順位を上げるだけではなく、「ユーザーにいかにクリックさせるか」という点にも注力してください。
ちなみに、SEO対策を意識したホームページタイトルの付け方は、以下でも詳しく解説しています。

WordPressならタイトル設定が簡単
WordPressなら、Web制作スキルがない初心者の方でも簡単にタイトルの設定が可能です。

管理画面のタイトル欄に入力後、「更新」ボタンをクリックするだけで反映されます。
一方、CMSを使わずにホームぺージを作ると、HTMLを編集しなければなりません。

HTMLの編集はWeb制作スキルだけでなく、制作ソフトやFTPソフトが必要になります。
ホームぺージ初心者の方にとって、HTMLの編集はハードルが高いため、特別な理由がない限りはWordPressを使いましょう。
WordPressでホームページを自作する手順については、以下の記事をご覧ください。

【5】実績を掲載する
社会的信用度が高い企業のホームぺージは、Googleに評価されやすいです。
知識のないユーザーにとって、社会的な信用は情報の信頼度を測る一つの指標になります。
たとえば法律関係の情報を集めるとき、誰か分からない人より、弁護士として実績のある名高い人が執筆した書籍のほうが信頼できますよね。
会社も同じ。上場企業と非上場企業であれば、上場企業のほうが信頼性が高いため、ユーザーが抱く安心感は強いです。
では創業期の企業はどのようにして、社会的信用度を上げればよいでしょうか。
いくつか例を見てみましょう。
導入実績(お客様事例)を紹介する
すでに導入実績(お客様事例)があれば、必ずホームページに掲載しましょう。
他の企業が実際に自社の商品を導入しているという事実は、信頼に繋がります。
導入企業の社会的信用度がそれなりに高い場合、ユーザーは「あの企業が導入しているなら大丈夫だろう」と考えます。
創業期では、自社の力だけで信頼を獲得するのは難しいです。上手く第三者の力を借りるようにしましょう。
メディア掲載事例を紹介する
メディアに取り上げてもらったら、ホームぺージで紹介しましょう。
いわば、メディアから「お墨付き」をもらった状態といえるため、自社の信頼度も上がります。
SNSを活用する
いまやTwitterやInstagramといったSNSは、生活の一部となりました。
SNSには、フォロワー数を増やす仕組みがありますよね。
ユーザーにとってSNSは企業の信頼度を測る「ものさし」。フォロワー数100人の企業より、10,000人の企業のほうが信頼度は高いでしょう。
SNSは無料で利用できます。
企業がニュースを投稿していけば、広報ツールとしても利用できるため、積極的に活用しましょう。
【6】ブログを併設する
昨今、企業のSEO対策にブログは必須となりました。ブログのメリットは以下の通りです。
ページを増やしやすい
前述のとおり、ホームページのSEO対策では、1ページ1キーワードが基本です。
ただ、キーワードが増えれば増えるほど、その分ページを作らなければなりません。
ページの作成にはコストがかかります。ワイヤーフレーム(設計図)を作ったり、デザインを起こしたりしなければなりません。
ブログであれば、記事(読み物)としてユーザーが認識します。
ユーザーが求めるのは、デザインではなく内容。情報に価値があるかどうかです。
ブログならそこまでデザインにこだわる必要がないため、ページを増やしやすいです。
カワウソ
メインのホームぺージの情報が煩雑化しない
メインとなるホームぺージでさまざまなキーワードを対策すると、ページが増え、情報が煩雑化します。
せっかく集客しても、ユーザーが情報を見つけづらくなってしまっては本末転倒です。
メインのホームぺージは「商品やサービス情報」、ブログは「ノウハウやお役立ち情報」といった具合に住み分けしましょう。
メインのホームぺージとブログの住み分け
キーワードを調べるユーザーのニーズを見極め、ホームページとブログの住み分けを判断するのがおすすめです。
水道修理業者の2つのキーワードを例に考えてみましょう。
たとえば、「水漏れ修理 渋谷区」というキーワードを検索するユーザーは、いますぐ修理したいと考えているはず。なぜなら、キーワードのなかに地名が入っており、渋谷区の水道修理業者を探している可能性が高いからです。
であれば、メインのホームぺージで対策したほうが、ユーザーにとって親切。ユーザーが知りたいのは価格や実績、依頼からどのくらいで到着するのかであって、ブログのような長い文章ではありません。
反対に「水漏れ修理 自分で」と検索するユーザーは、水道業者を探していません。自分で修理したいと考えています。
自分で水漏れ修理する方法を丁寧に解説したブログのほうが、ユーザーにとって親切です。メインのホームぺージ(サービス)と一定距離のあるブログであれば警戒されません。

ブログにはデメリットも記載します。デメリットを知ったユーザーのなかには、自分で修理するリスクを考え、水道業者に依頼しようと考える人も出てきます。
デメリットの提示後、自社が水道業者であると打ち明ければ、問い合わせを獲得できるかもしれません。
このように、キーワードに潜むユーザーの深層心理を汲み取ったうえで、メインのホームぺージで対策するのか、ブログで対策するのか決めるようにしましょう。
ユーザーの警戒感が薄く、ポジティブな印象を与えられる
SEO対策でメインのホームぺージに集客できれば、自社の商品やサービスをユーザーに知ってもらう機会が増えます。
しかし、必ずしもそれが正解とは言い切れません。
なぜなら、メインのホームぺージが販売を目的としている場合、ユーザーは「商品を買わせようとしている」と感じ、警戒感を抱く可能性があるからです。
それに対しブログは、「悩みを解決するための情報を提供してくれている」とユーザーが考えるため、警戒感は薄くなります。
むしろ悩みを解決できたユーザーは、企業に対してポジティブな印象を持つでしょう。
その後、解決策の一つとして自社の商品を提案できれば、ユーザーに購入してもらえる可能性が出てきます。
ブログのメリットについては、以下の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

キーワードの選び方3つ
キーワードの選び方には、いくつか種類があります。
キーワードプランナー
『キーワードプランナー』は、『Google広告』に備わる一つの機能です。リスティング広告のキーワードを選ぶための機能ではあるものの、SEO対策にも活用できます。
月間検索数(ボリューム)を知れるため、キーワードの優先度を決めるのに役立ちます。

サジェストキーワード
サジェストキーワードとは、検索エンジンの検索窓に特定の単語を入力したとき、候補として自動で表示されるキーワードのこと。ユーザーの検索を補助するための機能です。

サジェストキーワードには、ニーズのある(検索数の多い)キーワードが表示されます。
そのため、SEO対策としては優先度が高いキーワードといえます。
サジェストキーワードは『ラッコキーワード』という無料のツールを使えば、効率的に取得可能です。

▲出典:ラッコキーワード
サジェストキーワードを網羅して表示してくれるだけでなく、「全キーワードコピー(重複除去)」や「CSVダウンロード」ができます。
そのまま『キーワードプランナー』にペーストして、検索数を調べられるため便利です。
ビッグキーワードとロングテールキーワード
キーワードは「ビッグキーワード」と「ロングテールキーワード」の2種類に分けられます。
- ビッグキーワード … 月間検索数が10,000を超えるキーワード(あくまでも目安)
- ロングテールキーワード … 複数の単語を掛け合わせたキーワード
月間検索数が多いビッグキーワードで上位表示できれば、ホームぺージへの集客としては高い効果を期待できます。ただ、その分競合性も高く、難易度が高いです。
そのため、最初はロングテールキーワードから対策することをおすすめします。
ロングテールキーワードは、複数語の組み合わせからなるキーワードです。
とくに月間検索数1,000以下のキーワードが狙い目。比較的競合性が低く、上位表示されやすいからです。
「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、小さい積み重ねがSEO対策には効果があります。
複数のロングテールキーワードを上位表示できれば、ホームぺージの専門性が高まるため、ビッグキーワードが上昇するための好材料になります。
検索順位の確認方法3つ
実際に調べるのはホームぺージ開設後になるものの、検索順位の確認方法も紹介しておきます。
ohotoku.jp(無料)

▲出典:ohotoku.jp
無料かつアカウント登録不要で使えます。
ただし、一度に3つまでしかチェックできないため、複数のキーワードを調べるのには少し手間がかかります。
GRC(有料:インストール型)

▲出典:GRC(ジー・アール・シー)
『GRC』は、インストール型の検索順位チェックツール(ソフト)。パソコン用とスマホ用でソフトが分かれており、それぞれインストールすれば、どちらの順位も取得可能です。
キーワードごとの順位が一覧で確認できるだけでなく、どのページ(URL)が検索結果に表示されているのか分かります。
無料だと登録するキーワード数に制限があるものの、有料ライセンスを購入すれば、プランに応じて登録できるキーワード数が増えます。
単月から使えて、料金は1ヶ月「495円~2,475円」です。※金額は変更される場合があります。
SE Ranking(有料:クラウド型)

▲出典:SE Ranking
『SE Ranking』はSEO対策の総合ツールです。順位取得ツール以外にも、さまざまな機能があります。
- キーワードSERPチェッカー … デバイスや地域を選んで順位取得が可能
- サイトSEO検査 … 順位を急上昇させる為に修正が必要なウェブサイトの問題点を検知
- ページSEO検査 … ウェブページが特定のクエリで最適化されているかチェック
- 被リンクチェッカー … 被リンクを調べる機能
- キーワード調査 & サジェストツール … キーワードの検索数や難易度を調べる機能
- 競合調査 … 競合が獲得しているキーワードの分析
また、クラウド型のため管理画面にアクセスさえすれば、どの端末からも確認できます。
料金は、順位チェック頻度や契約期間で変動。仮に毎日順位を知りたい場合、単月契約だと1ヶ月「6,500円~」、年契約だと1ヶ月「5,200円~」使えます。※金額は変更される場合があります。
Google Search Consoleで流入キーワードを確認
ある程度、検索結果で上位表示ができてきたら、次は実際にユーザーがホームページにアクセスしているかを確認しましょう。
流入キーワードの確認には、Googleが無料で提供する『Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)』がおすすめ。特徴は、以下のとおりです。
- ページ単位で検索パフォーマンスが分かる
- ホームぺージに対する改善点を見つけられる
ページ単位で検索パフォーマンスが分かる
『Google Search Console』を利用すれば、ページごとに以下のパフォーマンスが分かります。
- 合計クリック数
- 合計表示回数
- 平均CTR(クリック率)
- 平均掲載順位
- クエリ(流入キーワード)
たとえば、弊社のブログの場合、「ホームぺージ 維持費」のキーワードに対して、以下の記事を用意しました。
キーワード | 用意したページ(URL) |
ホームぺージ 維持費 | https://www.xserver.ne.jp/bizhp/maintenance-cost/ |
『Google Search Console』で、実際に用意したページのパフォーマンスを調べてみます。

平均掲載順位が2位で、合計表示回数が3,297、合計クリック数が42、平均CTRが1.3%だと分かります。
過去28日では、この記事に対して42のアクセスを取得できたということです。
さらにアクセスを取りたい場合、掲載順位を上げるか、CTRを上げる必要があります。
記事の中身を見直せば掲載順位が上がるかもしれませんし、記事のタイトルを見直せばCTRが上がるかもしれません。
カワウソ
ホームぺージに対する改善点を見つけられる
『Google Search Console』は、ホームぺージに対する健康診断ツールとしての役割も担っています。
Googleが認識できないページがあったり、モバイルフレンドリーとして認められないページがあったりした場合は警告を出してくれます。
改善点を早期に見つけ出せれば、SEO対策に関する懸念点を払拭できます。
『Google Search Console』については、以下の記事で詳しく解説しています。

ホームページ初心者がSEO対策で成功するためのコツ3つ
この記事で紹介したポイントを踏まえてホームページを制作すれば、最低限のSEO対策はできます。
しかし、初心者の方が早期にSEO対策の効果を求めるなら、以下3つのコツを意識してみてください。
SEO対策が得意なWeb制作会社に依頼する
SEO対策が得意なWeb制作会社に依頼すれば、成功する確率が増えます。
なぜなら、SEO対策はホームぺージを作る段階から始まっているためです。
ユーザーにとって情報が取得しやすいか、操作しやすいかはホームぺージの設計やデザインに関連します。
SEO対策が得意なWeb制作会社であれば、デザイン性と操作性のバランスをうまくとってくれます。
SEO業者のコンサルティングを受ける
さらに強化したい場合は、SEO対策の専門業者を活用するとよいでしょう。SEO対策の専門業者であれば、トレンドを把握しているため、時代に沿った施策ができます。
また、社内でブログ記事が用意できなくても、SEO業者に依頼できます。
WordPressならブログ記事は簡単に量産できるものの、質の高い記事が用意できるかは別の話。SEO業者に依頼すれば、自社の商材に適したライターを選んで、良質な記事を書いてくれます。
ただし、任せっきりは厳禁。自社の商材について一番理解しているのは、あくまでも社内の人間のため、必ず納品された記事は確認しましょう。
予算がある場合は、Web制作会社とSEO業者の両方に依頼し、チームプロジェクトとしてホームぺージ制作を進めていくのがおすすめです。
餅は餅屋というように、それぞれの専門分野に特化した会社に依頼すれば、さらに成果が期待できます。
SEO業者の選び方は、以下を参考にしてください。
PDCAサイクルを回していく
SEO対策はすぐに成果が出ないうえ、たとえ上位表示されたとしても下がることもあります。
PDCAサイクルを回し、粘り強く成果を求めていきましょう。
SEO業者に依頼すれば、自社に足りない部分を補ってくれるため、PDCAが高速で回せます。
「ホームページ制作相談」で理想のWeb制作会社が見つかる
日本には、5,000社を超えるWeb制作会社が存在するといわれています。
そのため、ホームページ初心者の方がSEO対策が得意なWeb制作会社を選ぶのは困難です。
そこで、弊社『エックスサーバー』が提供する「ホームぺージ制作相談」をご紹介いたします。

専門のコンサルタントが「目的」「予算」「スケジュール」など、事前にヒアリングしたうえで、お客様に合うWeb制作会社を厳選してご紹介いたします。
プロに相談すれば、初心者の方でも簡単かつ安心して選べます。
弊社『エックスサーバー』のご契約者様向けのサービスではあるものの、ご契約前にも相談していただけます。ぜひお気軽にご利用ください。
まとめ
今回は、ホームページ制作時のSEO対策で押さえるべきポイントを解説しました。
- SEOは検索エンジン最適化。検索結果で自社のホームぺージを上位表示するための対策
- SEO対策は集客方法の一つ。デメリットもあるため、まず自社に適しているか判断する
- SEO対策はホームぺージ制作時から始まるため、最低限のポイントを押さえておく
- 早期に成果を求めるなら、SEO対策が得意なWeb制作会社やSEO業者を利用する
- SEO対策が得意なWeb制作会社選びなら、「ホームページ制作相談」がおすすめ
それでは、SEO対策で集客できるホームページの完成を祈っております。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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