こんにちは、編集長のカワウソです!
会社のホームページ制作を検討中の人なら、一度くらいはWordPress(ワードプレス)という言葉を聞いたことがあると思います。
ただ、ホームページ初心者の方であれば、WordPressが一体何なのか、分からない人も多いはず。
そのため、この記事ではWordPressのメリット・デメリットを通じて、なぜ会社のホームページにWordPressが適しているのか解説しています。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 初めて会社のホームページを作る人
- WordPressについて詳しく知らない人
- 会社のホームページ制作方法に迷っている人
この記事を読めば、WordPressの基本知識が備わるだけでなく、自社に合っているかどうか、判断できるようになります。
それではどうぞ!
目次
WordPress(ワードプレス)とは
WordPressはブログやホームページの制作で活用されるCMS(シーエムエス)の一種です。
CMSはContents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略で、ホームページのコンテンツ(情報)を更新するための管理システムです。

ホームページ制作には様々な方法がありますが、CMSを使うと制作はもちろん、更新作業が容易になるため、現在では世界中のホームページに利用されています。
ホームページ制作に適している理由
WordPressは世界シェアNo.1のCMSです。
以下は2021年9月時点の世界のCMSシェアの一覧です。

出典:Usage statistics of content management systems| W3 Techs
有名なCMSはいくつか存在しますが、ご覧の通り、その中でもWordPressは圧倒的なシェアを獲得しています。※実際に全世界の42%がWordPressで構築されています(参考:公式サイト)。
例えばパソコンを購入する場合、中には「デザイン制作だからMac」、「Webアプリケーション開発だからLinux」とWindows以外のOSを選ぶ人もいます。
しかし特別、そのような事情がなければ、多くの人がWindowsを選ぶと思います。それはWindowsが世界シェアNo.1のOSだからです。
世界シェアNo.1であれば、ビジネスパーソンが求めるほとんどの要件に対応しているはずです。
それはWordPressも同じです。
参考までに上記の表では第2位にshopifyがランクインしていますが、こちらはECに特化したプラットフォームです。そのため、ECサイトの構築を検討している場合はshopifyも選択肢に入ってきます。
このようにWordPress以外のCMSを使う理由がある場合は良いのですが、そうでなければWordPress一択で間違いはありません。
WordPressのメリット10個
- 世界シェア1位
- 無料のソフトウェア
- 制作ソフトが必要ない
- スキルがなくても更新できる
- Web制作会社に外注しやすい
- テンプレートやプラグインが豊富
- スマホ対応している
- SEOに強い
- 定期的にアップデートされている
- ノウハウなど情報が多い
WordPressには多くのメリットがありますが、代表的なものを紹介します。
世界シェア1位
繰り返しになりますが、まずは最初にメリットとしてこの部分に触れたいと思います。
というのも、この後で紹介するメリットのほとんどが、世界シェア1位ということから説明できるものだからです。
世界シェアNo.1であるからこそ、様々な恩恵を受けることができます。
無料のソフトウェア
WordPressは無料のソフトウェアです。
オープンソースと言って、プログラムのソースコードを無償で使用することができるソフトウェアです。そのため、世界中のエンジニアがWordPressの開発に参加しています。
無料であるからこそ世界的に普及したというのも一理あります。
この記事の最後でも紹介していますが、ホームページを制作するにはサーバーやドメインといったWeb環境が必要になります。
しかし、WordPress自体は無料です。
創業期など資金に限りがある経営者にとって、世界シェアNo.1のCMSが無料で使える事自体、大きなメリットがあります。
制作ソフトが必要ない
ホームページ制作を試みる人の中には制作ソフトについて調べる人もいます。
ただ、 WordPressは制作ソフトがなくても、ホームページが作れます。
サーバーにWordPressがインストールされていれば、インターネットブラウザから管理画面にアクセスして、制作や更新作業を完結することができます。

確かに90年代のホームページ制作は制作ソフトを使ったり、テキストエディタでHTMLタグを手打ち入力することがほとんどでした。
しかし、WordPressは2001年に開発が始まってから、2008年にはすでに現在と近いCMSの形になっていました。
経営者にとって、イニシャルコストがないというのは嬉しいポイントです。もし仮にホームページ制作が上手くいかなかったとしてもそれほど大きいリスクはありません。
スキルがなくても更新できる
WordPressにはHTMLやCSS、JavaScriptといったWeb制作スキルが必要ありません。
これは会社経営には重要なポイントです。社内にWebデザイナーやプログラマーを雇用しなくても、従業員はもちろん、経営者自身でホームページが運用できます。

自社でホームページを作る人はもちろん、Web制作会社に依頼して作る場合も、費用面を考えると更新作業は自社で対応したいはずです。
WordPressはその経営者の思いを心強くサポートしてくれます。
Web制作会社に外注しやすい
WordPressが世界シェアNo.1という事実は同時に、「Web制作会社にも豊富な制作実績がある」ということを物語っています。
日本には5,000社近くWeb制作会社が存在しますが、ほとんどの会社がWordPressに対応しています。
そのため、ホームページ制作のための打合せがスムーズに進みます。また、ホームページをカスタマイズする際にも実績がある手法から選ぶことができます。
結果として、ホームページ制作でありがちな、Web制作会社とのトラブルが発生しにくい状況を作ってくれます。
テンプレートやプラグインが豊富
冒頭でWordPressは更新管理システムであると説明しましたが、更新のみならず、ホームページを立ち上げる際にも本領を発揮します。
WordPressは元々、「b2」というブログツールをベースにして開発されましたが、現在はブログだけでなく、ホームページのテンプレートも豊富に用意されています。
WordPressではテンプレートのことを「テーマ」と呼びますが、種類は様々で、ビジネス向けのテーマも数多く存在します。

コーポレートサイト、ブランドサイト、サービスサイトなど目的別にテーマが用意されているだけでなく、デザインや機能性にも数多くの種類があります。
また、カスタマイズの際には「プラグイン」と呼ばれるものを使用します。
本来、Web制作スキルが必要とされるような高度なカスタマイズでも、プラグインをインストールするだけで簡単に実現することができます。
ホームページの機能性を充実させるプラグインもあれば、SEOなどマーケティングを強化するためのプラグインも存在します。
もちろん、基本的にはテーマやプラグインは無料です。一部有料のものがありますが、機能性がアップしたり、サポート対応が付く場合もありますので、必要であれば導入することをおすすめします。
スマホ対応している
スマートフォンが普及してからは、スマートフォンからホームページにアクセスする人が増えました。
そのため、ホームページのスマホ対応は必須となります。
ユーザーが閲覧するデバイスの画面サイズに応じて最適化されたデザインをレスポンシブデザインと呼びますが、WordPressはレスポンシブデザインに対応しています。

また、WordPressはスマートフォンから管理画面にログインすることができるので、ブログなど簡単な更新作業であれば、パソコンがなくても実現可能です。
SEOに強い
SEOはGoogleなどの検索結果で自社のホームページを上位表示させるための施策です。上位表示することで多くのユーザーからアクセスされるようになります。
中にはSEO目的に導入する人もいますが、残念ながらWordPressを導入したからと言って上位表示が保証されるわけではありません。
正しくは「WordPressは初期の状態でも概ねSEOに考慮された設計になっている」という解釈です。
これまでGoogleが発表した検索アルゴリズムのアップデートにより、年々、テクニカルな対策は通用しなくなってきています。
Googleは「人を引きつける有益なコンテンツ作成の重要性」をスターターガイドで説いています。
つまり、ホームページの中身(情報)が重要だということです。
先ほど紹介した「スキルがなくても更新できる」というメリットを活かして、ユーザーにとって有益な情報をどんどん発信してください。
定期的にアップデートされている
OSが定期的に更新プログラムを配信しているのと同じで、WordPressもメジャー、マイナー含め、定期的に更新プログラムを配信しています。
2003年5月の初版(0.70)リリース以降、毎年アップデートされていて、最新版は2021年9月の5.8.1になります(2021年9月時点)。
WordPressをアップデートすることで、最新の機能が使えたり、セキュリティリスクを回避することができます。
アップデートも簡単で、管理画面の更新ボタンをクリックするだけで基本的な作業は終了します。
ノウハウなど情報が多い
ホームページを運用していく中で、いずれカスタマイズしたいと考える時がくるかもしれません。また、状況によっては不具合が発生するかもしれません。
WordPressは世界中で使用されていることから、普段からフォーラムで様々な情報のディスカッションが行われています。それ以外でも個人ブログなどで問題解決のための情報が多く紹介されています。
そのため、WordPressに関連する様々な情報を取得することができます。
WordPressのデメリット3個
- 最低限のWeb知識は必要
- 定期的なアップデートが必要
- 公式のサポート窓口がない
WordPressにもデメリットがあります。しかし、ほとんどの場合、それらは解決することができますので、参考にしてください。
最低限のWeb知識は必要
WordPressは制作ソフトが必要でもなければ、Web制作スキルも必要ありません。
しかし、人によっては初めて耳にする専門用語など、Web業界特有の壁にぶち当たる可能性もあります。
そのため、最低限のWeb知識は身に付けていく必要があります。
ただ、経営者の人であれば、これを良いきっかけにしていただきたいです。というのも日本は遅れていると言われていますが、時代はデジタル化の一途を辿っています。
今後のビジネスにWebは必須となり、経営者としても最低限のWeb知識を身に着けておくことが推奨されます。
定期的なアップデートが必要
WordPressに限ったことではないのですが、システムを利用するのであれば、多少なりともセキュリティリスクは存在します。
付け加えると、WordPressは多くの人に利用されることからハッカーの標的になりやすいと言われています。言わばメリットの裏返しの部分です。
ただ、それを解決するための対処法があり、メリット10個の中でも紹介しましたが、定期的に配信されるアップデートを行えばある程度リスクは解消されます。
ここであえてデメリットとして紹介する理由が、アップデートには注意が必要という点です。
先述した通り、アップデート作業は簡単ですが、アップデートが原因で、ホームページのデザインが崩れたり、最悪閲覧できない状態になる可能性もあります。
使用していたプラグインが使えなくなることもしばしばで、アップデート後には一通りチェックが必要です。
対策としては常日頃からバックアップを取っておくことです。バックアップから復元することができれば一旦は問題が解消されます。
その後は解決策の情報を収集して対応しますが、解決が困難な場合はWeb制作会社にアップデートを依頼することが推奨されます。
公式のサポート窓口がない
WordPressには公式のサポート窓口がありません。そのため、分からないことがあったとしてもサポートに頼ることができません。
しかし、WordPressの情報は世の中に溢れかえっていますし、先ほど紹介したフォーラムもあります。また、有料のテーマやプラグインであればサポートがある場合もあります。
不安な人や、自社で解決できない場合は、同じくWeb制作会社に依頼することをおすすめします。
自社に適しているかの判断基準
さて、ここまでの解説である程度WordPressのことをご理解いただいたと思いますが、自社に導入するべきかまだ迷う人もいるかもしれません。
そのため、ここでは「向いている企業」と「向いていない企業」の特徴を紹介します。
向いている企業の特徴
- 低予算で高品質なホームページを作りたい
- 社内にWebデザイナーなどの技術者がいない
- ニュースやイベントなど情報の更新度が高い
メリットでも紹介しましたが、WordPressなら上記のような要望にすべて応えてくれます。
以下上記に対するアンサー、メリットのおさらいです。
- WordPressは無料、企業向けのテーマも豊富
- Web制作スキルなしで制作・更新が可能
- ブログ型のCMSのため、情報発信もラクに行える
補足するとWordPressは動的ページの表示が可能です。
動的ページとは「閲覧するユーザーやタイミングによって異なるページを自動的に表示すること」を言います。
例にあげると、会員登録やお問い合わせフォーム、ブログの人気記事などがこれに当たります。
会員登録であれば通常、メールアドレスの認証後、すぐにマイページにアクセスできますが、これはページがリアルタイムに自動生成されているからです。静的ページでは実現することができません。
本来、動的ページで構成されるホームページを作るとなると最低でも数百万円かかります。しかし、WordPressではその費用がかかりません。
向いていない企業の特徴
- 十分な予算がある
- セキュリティ対策を重視したい
- ページごとにデザインを大きく変えたい
WordPressは大規模サイトには向いていないと言われています。
その理由の一つがデメリットでもお伝えした、「WordPressにはセキュリティリスクがある」という点です。
大規模サイトであれば社会的影響力が大きいため、ある程度の予算がある場合はWordPressを使用しないこともあります。
その場合、「フルスクラッチ」と言って独自開発によりホームページを構築します。費用としては数百万円~数千万円規模になります。WordPressでは実現できないオリジナルのシステムを組み込む際にも選ばれる選択肢です。
また、小規模サイトの場合でも、セキュリティを強化したい会社ではあえてCMSを利用しない「静的HTML」でホームページを構築する場合もあります。ページ数が少なければ問題ありませんが、多くなってくると管理が大変になるため、管理コストが増えます。
その他にも、ページごとにデザインを変えたい場合はWordPressは適していません。
これはCMS全般に言える共通点ですが、そもそもCMSはテーマ(テンプレート)を用いることを前提にしています。ヘッダーやフッターなどの共有エリアがある場合は最大限効果を発揮しますが、ページごとにデザインを変える場合はCMSのメリットを活かすことができません。
その場合、「静的HTML」で構築した方が、費用も安くつきますし、管理もラクになります。

WordPressのホームページ制作で必要なもの

ここではWordPressでのホームページ構築に必要なWeb環境について解説します。
サーバー
ホームページを格納するためのWeb上のスペースです。一般的には借りて利用するレンタルサーバーが普及しています。相場は月額3,000円~10,000円程度です。

ドメイン
ドメインはインターネット上の住所で、ホームページにアクセスしたり、メールを送信する際の宛先として利用されます。
ドメインにも種類があり、ビジネスであれば「co.jp」「.jp」「.com」などが多く利用されています。相場は年間1,300円~10,000円程度です。

ちなみに弊社エックスサーバーでは法人向けのレンタルサーバー「Xserverビジネス」を提供しています。月額3,762円+初期費用16,500円でサーバー、ドメイン、メールアドレスがまとめて取得できます。
また、Xserverビジネスご契約者様向けのサービスとして「ホームページ無料制作サービス」があります。
会社の情報をテキストでお送りいただくだけで、エックスサーバー側が無料でホームページを制作します。
WordPressを用いたホームページのため、この記事で紹介した多くのメリットを活用することができます。
まとめ
今回の記事ではWordPressについて紹介しました。
WordPressはよほど大規模な要件でない限りずっと使えるレベルのCMSです。
創業期はもちろん、成長期、安定期でも使用している会社はありますので、まずは導入することをおすすめします。
- WordPressは世界シェアNo.1のCMSだから様々な要件をクリアしている
- Web制作スキルが必要でないため、誰でも更新可能
- デメリットは存在するが、解決方法もあるので上手く活用していく
- WordPressでホームページを構築するにはサーバーやドメインが必要
それではWordPressで素敵なホームページを構築されることを祈願しています。
更新性が優れるメリットを活かしてどんどん情報を発信していってください。
以上、読んでいただいてありがとうございました!
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