【2023年9月1日更新】全体的に記事の内容を見直し、より理解が深まるよう関連記事を設定しました。
こんにちは、編集長のカワウソです!
「コンバージョン」という言葉をよく聞くものの、「イマイチ理解できていない……」という方も、多いのではないでしょうか?
コンバージョンは、ホームページの目標を達成するために、必ず知っておくべき重要な用語です。
この記事では、コンバージョンの意味や種類などを分かりやすく解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- コンバージョンの意味や種類を知りたい人
- コンバージョンを計測する方法を知りたい人
- ホームページを改善したい人
- 広告を使ってホームぺージに集客したい人
この記事を読めば、代表的なコンバージョンの種類が分かるだけでなく、ホームぺージの種類や目的に合うものを選べます。
コンバージョンの計測におすすめのツールも紹介しているので、ぜひチェックしてください。
それではどうぞ!
目次
コンバージョンとは「成果」
コンバージョンとは、ホームぺージの目標としている「特定のアクションをユーザーが起こしてくれた状態」を指します。
分かりやすく言うと、ホームぺージ上の成果です。

コンバージョン(Conversion)には、「転換」や「変換」といった意味があり、略して「CV」と呼ばれることもあります。
ホームページによって、設定すべきコンバージョンは異なります。
代表的なコンバージョンの事例
ここでは、ホームページでよく設定されるコンバージョンの事例を解説します。
- 商品の購入・サービスの申し込み
- 問い合わせ・資料請求
- 会員登録・メルマガ登録
- セミナー・イベントの申し込み
- 求人への応募
なお、設定するコンバージョンは、ホームページの種類と目的によって異なります。
自社のホームページがどの種類に当てはまるか、事前に確認してください。
ホームページの種類 | 目的 |
コーポレートサイト |
|
ブランドサイト |
|
サービスサイト |
|
ECサイト |
|
リクルートサイト |
|
ホームページの種類や目的については、以下の記事で詳しく解説しています。

それでは、代表的なコンバージョンの種類について、一つずつ解説します。
商品の購入・サービスの申し込み
ECサイトなら「商品の購入」、サービスサイトなら「サービスの申し込み」が、一番期待するコンバージョンです。
コンバージョンの発生が、目的の達成に直結するためです。
問い合わせ・資料請求
ホームページ上で「サービスの申し込み」を受け付けるのが難しい商材の場合は、「問い合わせ」や「資料請求」が、一番期待するコンバージョンです。
たとえば、有形商材だと業務プリンター、無形商材だとコンサルティングなどが挙げられます。
これらは、ホームぺージで「問い合わせ」や「資料請求」を受け付けたあと、商談を実施し、最終的にサービスの申し込みにつなげるのが基本です。
このように、BtoB(企業間取引)では「商談機会の創出」を目的とし、「問い合わせ」や「資料請求」を、ホームページ上の最大の成果とすることが多いですよ。

とはいえ、ECサイトやサービスサイトなど、基本的にどのホームぺージでも、「問い合わせ」や「資料請求」のフォームは設置しますよね。
その場合には、「問い合わせ」や「資料請求」もコンバージョンに設定しましょう。
最大の成果にはならなくても、中間指標にはなり、ホームぺージの改善に役立つためです。
詳しくは、あとの「マイクロコンバージョン」で解説します。
カワウソ
会員登録・メルマガ登録
ブランドサイトは、「会員登録」や「メルマガ登録」が一番期待するコンバージョン。
「会員登録」や「メルマガ登録」をしてもらえれば、以後継続してユーザーにブランドの情報を届けられるため、認知度や信頼性の向上につながります。
またECサイトやサービスサイトでも、「会員登録」や「メルマガ登録」のフォームを設置する場合は、コンバージョンとして設定しましょう。
購入や申し込みには直接的に結びつかないものの、顧客との接点ができれば、今後のマーケティング活動に活かせるためです。
詳しくは、あとの「マイクロコンバージョン」で解説します。
セミナー・イベントの申し込み
BtoBの場合、「セミナー」や「イベント」を開催することがありますよね。
とくに専門性が高い商材の場合、まず「自社の商品やサービスに対するユーザーの理解度」を高めないと、「問い合わせ」や「資料請求」まで結びつけるのが難しいためです。
一対一の商談が期待できる「問い合わせ」や「資料請求」ほどではないものの、積極的に獲得したいコンバージョンと言えます。
求人への応募
リクルートサイトであれば、「求人への応募」が一番期待するコンバージョン。
コンバージョンの発生が、目的の達成に直結するためです。

また、創業期では予算の都合上、リクルートサイトを作れないことも多いですよね。
その場合、コーポレートサイトで求人募集する場合もあるでしょう。
ホームページの種類によらず、採用に力を入れるのであれば、コンバージョンとして設定することをおすすめします。
コンバージョン計測におすすめのツール
コンバージョンの計測には、「アクセス解析ツール」を利用するのが一般的です。

ここでは、おすすめのアクセス解析ツール『Google Analytics(グーグル・アナリティクス)』を紹介します。
Google Analytics
『Google Analytics(グーグル・アナリティクス)』は、Googleが提供するアクセス解析ツールです。
Googleアカウントを持っていれば、誰でも無料で利用可能。
無料でも高機能であるため、多くの企業に導入されています。
コンバージョンの設定方法をはじめ、『Google Analytics』の基本的な使い方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

コンバージョン率(CVR)の計算方法
コンバージョン数と一緒に押さえておきたい数値に、「コンバージョン率(Conversion Rate)」があります。「CVR」と呼ぶことも多いので、覚えておきましょう。
コンバージョン率は、コンバージョンに至った割合を示すもの。
コンバージョン率が低い場合、ホームぺージや広告に課題があると言えます。
コンバージョン率を改善すれば、コンバージョン数を増やせるでしょう。
なお、コンバージョン率は、さまざまな対象をもとに計測できます。
ここでは代表的なもの2つを紹介します。
ホームぺージのアクセスユーザー数から算出する場合
ホームぺージにアクセスしたユーザーのうち、どれくらいの割合でコンバージョンに至ったのかを調べるときに用います。
コンバージョン率(%)= コンバージョン数 ÷ アクセスユーザー数 × 100
たとえば、ホームぺージの訪問者数が1,000、コンバージョン数が5の場合は、コンバージョン率は以下になります。
5 ÷ 1,000 × 100 = 0.5(%)
広告のクリック数から算出する場合
インターネットの世界には、「クリック課金型広告」があります。
広告のクリック数に応じて課金される広告。代表的なものに「リスティング広告(検索連動型広告)」や「ディスプレイ広告(バナー広告)」があります。
※リスティング広告やディスプレイ広告については、以下の記事で詳しく解説しています。

クリックされた広告のうち、どれくらいの割合でコンバージョンに至ったのかを調べるときに用います。
コンバージョン率(%)= コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100
たとえば、広告のクリック数が1,000、コンバージョン数が30の場合は、コンバージョン率は以下になります。
30 ÷ 1,000 × 100= 3(%)
コンバージョンを増やす方法
コンバージョンを計測する以上、数を増やしていきたいですよね。
コンバージョンを増やすには、主に以下の方法があります。
コンバージョンにつながるアクセスを増やす
アクセス数が少ない場合は、ホームページの集客方法を見直す必要があります。
ただ、単にアクセス数を増やせばよいという訳でもありません。重要なのは「ユーザーの質」です。
質の高いユーザーをホームぺージに送客できれば、コンバージョンは増やせるでしょう。
ユーザーの質を上げるためには、ターゲット設定がポイント。
「どんな人ならコンバージョンするのか」を徹底的に考えましょう。
以下の記事では、集客方法はもちろん、ターゲット設定についても詳しく解説しています。

ユーザーが使いやすい導線を設計する
ユーザーがスムーズにコンバージョンするためには、「導線設計」が重要です。
ユーザーが迷うような導線では、コンバージョンする前にホームぺージから離脱してしまうかもしれません。
ユーザーが自社の商品やサービスに興味を持ったとき、いつでもアクションできるように、「ヘッダー」や「フッター」に導線を確保するとよいでしょう。

以下の記事では、コンバージョンにつなげやすい、ヘッダーやフッターのデザインを紹介しています。


入力フォームを最適化する(EFO)
コンバージョンには、さまざまな種類があるものの、ほとんどは「入力フォーム」を通過しなければなりません。
「入力方法が分からない」「入力項目が多い」などのストレスを感じてしまう入力フォームだと、ユーザーが離脱してしまいます。
入力フォームの最適化は「EFO(Entry Form Optimization)」と呼ばれ、専用のサービスもあります。
以下、入力フォーム最適化の代表例です。参考にしてみてください。
- 不要な項目を省く
- 必須項目を明記する
- 入力例を表示する
- 離脱要因になるリンクは設置しない
- 確認画面を表示する
- 完了画面を表示する
詳しくは、以下の記事で解説しています。

(応用編)コンバージョンは他にも種類がある
ここからは、コンバージョンの応用編です。
必須ではないものの、知っておくと役に立つため、活用できそうなものがあれば、参考にしてください。
マイクロコンバージョン
コンバージョンを「最終地点の成果」とすると、マイクロコンバージョンは「中間地点の成果」になります。
たとえば、自社の取扱い商材が高額である場合は、月間のコンバージョンが数件程度ということも珍しくありません。
コンバージョンは、ホームぺージや広告を改善するのに重要な指標です。
しかし、データ量が不十分だと、「現在の施策が正しいのか」の判断が難しくなります。
そんなときでも、マイクロコンバージョンを設定すれば、ある程度データ量を担保することが可能です。
以下、マイクロコンバージョンの設定例です。

- キーコンテンツの閲覧
- 入力フォームへの到達
キーコンテンツの閲覧
購入や申し込みを検討するユーザーなら、「注文方法」や「導入の流れ」のようなページを閲覧するはずです。
そのような「キーコンテンツの閲覧」をマイクロコンバージョンに設定すれば、コンバージョンが発生しなくても、現在の施策について概ね評価できます。
仮に、アクセス数が多いにもかかわらず、キーコンテンツの閲覧数が少ない場合、集客方法や導線設計などに課題を見出せるでしょう。
入力フォームへの到達
自社の商品やサービスに興味のないユーザーは、基本的にランディングページ(最初に訪れたページ)で離脱してしまいます。
一方、自らの意思で入力フォームまで到達したユーザーは、少なくとも自社の商品やサービスに興味があると言えるでしょう。
「入力フォームの到達」をマイクロコンバージョンに設定すれば、確度の高い中間指標を持てます。
クロスデバイスコンバージョン
クロスデバイスコンバージョンとは、ユーザーが特定のデバイスでホームページを訪れたあとに、別のデバイスで再訪問してコンバージョンすることです。
たとえば、ユーザーがスマホで情報収集しているときに自社のホームぺージを訪問し、その後パソコンから再訪問して商品を購入したときなどが、これに当たります。

クロスデバイスコンバージョンは、スマホやタブレットなどの携帯端末の登場により、ユーザーの行動が複雑化したことがきっかけで、重要視されるようになりました。
『Google アナリティクス(GA4)』では、「Googleシグナル」というGoogleアカウントにログインしているユーザーのデータを活用することで、このクロスデバイスコンバージョンの計測や分析が強化されています。
また、ホームページのみならず、アプリなど異なるプラットフォームとの横断も計測できるのが、『Google アナリティクス(GA4)』の強みです。
直接コンバージョンと間接コンバージョン
「直接コンバージョン」と「間接コンバージョン」は、ユーザーがコンバージョンするまでに複数の流入経路(チャネル)を辿ったとき、どれが貢献したかを評価するために用います。
『Google Analytics(GA4)』では、広告 > アトリビューション > モデル比較から確認可能です。
それぞれ詳しく解説します。
直接コンバージョン
直接コンバージョンとは、ホームぺージに訪問したユーザーが、離脱せずにそのままコンバージョンすることです。
たとえば、「オーガニック検索」から流入したユーザーが、ホームぺージにアクセスし、そのままコンバージョンすると、直接コンバージョンとして記録されます。

この場合、明らかにオーガニック検索がコンバージョンに貢献した流入経路だと判断できますよね。
『Google Analytics(GA4)』だと、直接コンバージョンは「(有料およびオーガニックの)ラストクリック」と表現されています。
間接コンバージョン
間接コンバージョンとは、ホームぺージに訪問したユーザーが一旦離脱し、再訪問してコンバージョンすることです。
たとえば、「メールマガジン」から流入したユーザーが、ホームぺージにアクセスしたものの離脱し、「オーガニック検索」で再訪問してコンバージョンしたとします。

この場合、「直接コンバージョン」の指標では、コンバージョンが「オーガニック検索」につきます。「メールマガジン」にはコンバージョンがつきません。
ただ、メールマガジンを送ったからこそ、ユーザーがホームぺージに初回アクセスしたとも考えられますよね。
もし、メールマガジンを送っていなかったら、のちの「オーガニック検索でのコンバージョン」も発生しなかったかもしれません。
直接コンバージョンだけで評価し、「メールマガジンは効果が無かった」と判断してしまったら、施策を止めてしまうでしょう。しかし、それでは全体のコンバージョンが減少するおそれがあります。
つまり、直接コンバージョンだけを見ていると、企業のマーケティング活動の全般を正しく評価できないのです。
そのため、メールマガジン以外にも、広告やSNSなど複数のマーケティング施策を行う場合は、間接コンバージョンも見るようにしましょう。
『Google Analytics(GA4)』では、機械学習アルゴリズムの活用により、評価の高いチャネルに貢献度が分配して割り当てられる「データドリブン」が導入されています。
『Google Analytics(GA4)』における「ラストクリック」や「データドリブン」は、以下の記事で詳しく解説しています。

クリックスルーコンバージョンとビュースルーコンバージョン
「クリックスルーコンバージョン」と「ビュースルーコンバージョン」は、主に「ディスプレイ広告(バナー広告)」を評価するときに用います。
ディスプレイ広告とは、インターネット上のありとあらゆるWebページのPR枠に表示されるバナー(画像)広告のことです。

それぞれ詳しく解説します。
クリックスルーコンバージョン
クリックスルーコンバージョンは、広告をクリックしてホームページを訪問し、コンバージョンすることです。

クリックされているため、明確に広告がコンバージョンに貢献したと判断できるでしょう。
ビュースルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョンは、広告を見ただけでクリックせずに、広告以外の流入経路でホームぺージに訪問してコンバージョンすることです。

たとえば、テレビCMを想像してください。
CMを見て企業の商品を認知し、後日購入することもありますよね。
「CMを見た」だけでも、広告として一定の効果があるということです。
ディスプレイ広告にも同じことが言えます。
さきほど紹介した「クリックスルーコンバージョン」は、あくまでも広告をクリックしたあとに発生したコンバージョンのみが対象です。
つまり、表示されただけでも、一定数効果のあった広告は評価できません。
クリックスルーコンバージョンだけで評価し、「広告の効果が薄い」と判断を下した場合、広告予算を減らしてしまうでしょう。
しかし、それでは全体のコンバージョンも減ってしまうおそれがあります。
このため、ディスプレイ広告を評価する指標として、「ビュースルーコンバージョン」も用意されているのです。
ビュースルーコンバージョンは、広告の管理画面や広告運用の代行会社から提出されるレポートから確認できます。
※ちなみにYouTubeを代表とする動画広告などでは、「エンゲージビューコンバージョン」もあります。動画広告が表示されたもののユーザーがクリックせず、スキップ可能なインストリーム広告を10秒以上(10 秒未満の動画の場合は最後まで)視聴したことを対象とします。
カワウソ
まとめ
今回は、コンバージョンの意味や種類などを解説しました。
- コンバージョンとは「成果」、「ユーザーが特定のアクションを起こした状態」のこと
- 代表的なコンバージョンの種類は、「商品の購入」や「問い合わせ」など計5つ
- 「ホームページの目的」に合ったコンバージョンを設定する
- ホームぺージのコンバージョン計測には、『Google Analytics』がおすすめ
- コンバージョン数を増やすには、集客方法やホームぺージの内容を改善する
コンバージョンは、ホームぺージを改善していくのに重要な指標にもなりますので、まずは計測するところからスタートしてみてください。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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