【2023年11月27日更新】LP(ランディングページ)作成機能があるWordpressテーマ『Emanon Business』の紹介を追加しました。
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重要度 | (3.5) |
難しさ | (2.0) |
こんにちは、編集長のカワウソです!
「ランディングページ(LP)ってよく聞くけど、ホームページと何が違うの?」と疑問を抱いていませんか?
そこで今回は、ランディングページの基礎知識はもちろん、ホームページとの違いを分かりやすく解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- ランディングページとホームページの違いを知りたい人
- どちらを作ればよいのか分からない人
- ランディングページのメリットやデメリットを知りたい人
この記事を読めば、ランディングページが自社に必要かどうか判断できるようになります。
なおこの記事は、このあと解説する「狭義のランディングページ」について解説します。
それではどうぞ!
ランディングページには2つの意味がある
ランディングページには、主に以下2つの意味があります。
広義のランディングページ
ユーザーが最初に訪れたページ
狭義のランディングページ
自社の商品やサービスに対する情報をまとめた単体のページ
それぞれ詳しく解説します。
広義のランディングページ
広義のランディングページとは、「ユーザーが最初に訪れたページ」を指します。
主に「アクセス解析」のときに用いられる言葉です。
上記のように、ユーザーの行動履歴が確認できると、コンバージョンに貢献したページを見つけられます。
コンバージョンとは、ホームぺージの目標としている「特定のアクションをユーザーが起こしてくれた状態」を指します。分かりやすく言うと、ホームぺージ上の成果です。たとえば、「問い合わせ」や「申し込み」などがコンバージョンになります。
とくにランディングページは、アクセス数が一番多いため、重要です。
ページの内容を改善すれば、より多くのユーザーを他のページに遷移させることができます。そうすれば、コンバージョンの拡大が期待できるでしょう。
「アクセス解析」や「コンバージョン」については、以下の記事で詳しく解説しています。
狭義のランディングページ
狭義のランディングページとは、「自社の商品やサービスに対する情報をまとめた単体のページ」のことを言います。「LP(エルピー)」とも呼ばれ、Web広告のリンク先に設定することが多いでしょう。
LPは、縦に長いデザインが特徴です。ユーザーをコンバージョンさせるために、必要な情報を1ページのなかに網羅して掲載します。
「イメージが湧かない……」という方は、以下弊社のサービス『エックスサーバー』の「ホームぺージ制作相談」のLPをご覧ください。
なお、ここから先は、狭義のランディングページ(以下LP)について解説します。
LPとホームページの違い
LPとホームページ(コーポレートサイト)の違いは、以下のとおりです。
LP(ランディングページ) | ホームページ(コーポレートサイト) | |
目的 | Web広告経由のコンバージョン数を最大化させる | 会社のことを知ってもらう |
ターゲット | 見込み顧客 | 顧客、取引先、従業員、求職者、投資家などのステークホルダー |
ページ数 | 1 | 5~10 |
デザイン | ターゲットに訴えかけるようなデザイン | オーソドックスなデザイン |
制作費 |
|
|
※それぞれの製作費は、目安の金額です。
それぞれ解説します。
目的
まず、LPとホームページは、目的が異なります。
LPの目的は、「Web広告経由のコンバージョン数を最大化させること」です。
「問い合わせ」や「申し込み」などのコンバージョンを増やしたい場合、まずホームページに集客する必要がありますよね。
リスティング広告やSNS広告などのWeb広告は、いくつかある集客方法のうちの一つです。
Web広告のリンク先にLPを設定すれば、商品やサービスの魅力をユーザーに伝えやすくなるため、コンバージョンの拡大が期待できます。※詳しくはあとで解説します。
つまり、LPはWebマーケティングの施策の一部と言えるでしょう。
一方、ホームページ(コーポレートサイト)の目的は、「会社のことを知ってもらうこと」です。
ホームページがあれば、ユーザーはいつでも企業について調べることができますよね。企業の公式情報が掲載された場所として、ホームページは世に認知されているのです。
ホームページは、企業とユーザーのどちらにおいても、必要不可欠な存在と言えるでしょう。
ホームページと一口に言っても、「サービスサイト」や「リクルートサイト」など、さまざまな種類があります。詳しくは、以下の記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
創業期なら先にホームページを作ろう
創業期であれば、「まだLPもホームページも持っていない」という企業も多いのではないでしょうか。
最初に作るなら、LPより、ホームページのほうが優先度は高いです。
創業期だと、まず顧客や取引先などに「会社のことを知ってもらう」必要がありますよね。ホームページがあれば、Web上の名刺として、さまざまなユーザーに自社のことを紹介できます。
LPはあくまでも、Webマーケティングの施策の一部です。作るのは、本格的に集客を検討し始めてからでも遅くはありません。
なお、「創業期でも集客したい!でも制作予算が限られている……」という場合は、「ホームページのトップページをLPのようなデザインにする」という方法もあります。
そうすれば、トップページは「集客用」として、他のページは「会社のことを知ってもらう資料」として、LPとホームぺージのメリットを兼ね備えられるでしょう。
カワウソ
個別に作るに越したことはありませんが、予算が限られている場合は選択肢の一つです。
ターゲット
LPのターゲットは、基本的に「見込み顧客」です。見込み顧客に、自社の商品やサービスが魅力的であることを伝えます。
一方、ホームページのターゲットは、顧客、取引先、従業員、求職者、投資家などの「ステークホルダー」です。
ステークホルダーが求めるさまざまな情報を、ホームページに掲載する必要があります。
ページ数
LPのページ数は1ページです。その1ページを見るだけでユーザーは、企業の商品やサービスについて、おおよそ理解できます。
ユーザーは情報を取得するために、さまざまなページを探し回る必要がありません。
一方、ホームページは、5ページ〜10ページ程度であることが多いです。
たとえば、ステークホルダーに情報を不足なく提供するためには、以下のようなページが必要になります。
- トップページ
- 事業内容
- 代表挨拶
- 企業理念
- 会社概要
- 事業所紹介
- 採用情報
- ニュース
- お問い合わせフォーム
- 個人情報保護方針
デザイン
LPは、1ページだけで構成された縦長のデザインです。
ターゲットの興味を引き付けるために、魅力的な画像や大きなフォントが多く用いられます。
また、コンバージョンポイントでもある「問い合わせ」や「申し込み」などのボタンも、目立つようなデザインが多いです。
クリックを促すために、ボタンに動きを付けることも珍しくありません。
一方、ホームページは、どちらかいうとオーソドックスなデザインになることが多いです。
前述のとおり、複数のターゲットを設定する必要があるため、誰が見ても違和感のないデザインが望まれるでしょう。
また、ホームページには、企業の「価値観」や「存在意義」を伝える役割もあります。
そのため、企業のイメージを損ねないデザインにすることが重要です。
制作費
LPとホームページの制作費は、以下のとおりです。
LP(ランディングページ) | ホームページ (コーポレートサイト) |
|
フリーランス | ~5万円 | 5万円~10万円 |
Web制作会社 | 10万円~20万円 | ~40万円 |
※それぞれの金額は、目安です。
基本的に、LPのほうがページ数が少ないため、制作費用は安くなります。
ただ、ホームページを持っていない企業が「制作費が安いから」といった理由で、LPのみを作るのは間違いです。
前述のとおり、そもそもホームページとLPでは、目的が違います。
そのため、まずは会社を知ってもらうための「ホームページ」を先に作るようにしましょう。
なお、それぞれの費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
LPやホームぺージを自作する場合は、制作費を抑えることが可能です。詳しくは、あとの『LPとホームぺージを自作するなら「WordPress」×「Emanon Business」』で解説しています。
Web広告運用でLPを活用する3つのメリット
ここからは、LPを活用する3つのメリットを解説します。
Web広告を出稿するときに知っておくと、役に立つでしょう。
ここでは、Web広告のリンク先を、通常のホームページに設定する場合と比較しながら解説します。
ユーザーをコンバージョンに導きやすい
LPは、ユーザーをコンバージョンに導きやすいです。
LPには、ユーザーがコンバージョンするために必要な情報が、1ページのなかに網羅して掲載されています。そのため、ユーザーは自ら情報を探し回る必要がありません。
たとえば、男性用シャンプーを例に考えてみましょう。
ユーザーにシャンプーを買ってもらうためには、以下のような情報を掲載したいですよね。
- シャンプーの特徴
- シャンプーの値段
- シャンプーの購入方法
- 購入者の声
- よくある質問
ホームページは、ユーザーが回遊することを前提に作られています。これらの情報をユーザーが取得するためには、複数のページにアクセスしなければなりません。
なかには、途中で離脱してしまうユーザーもいるでしょう。
一方、LPだと、ユーザーはページをスクロールするだけで、必要な情報を取得できます。
さらに、LPは他のページへのリンクもないため、ユーザーが離脱する可能性が低いです。
必要な情報を理想的な順番で提供できる
LPは1ページ構成ということもあり、ユーザーの行動は「スクロール」に限定されます。
これには、「上から順に必要なコンテンツを掲載すれば、そのとおりにユーザーが閲覧してくれる」というメリットがあるのです。
ホームページだと、いつでもどのページにもアクセスできてしまうため、ユーザーの行動が興味に引っ張られてしまいますよね。
また、魅力的な情報を掲載していても、伝わる順番が変わるだけで、成果に結びつかないケースもあるのです。
一方、LPには、「ユーザーが興味を抱いてコンバージョンするまでの流れを作りやすい」というメリットがあります。
LPは、以下のようなストーリーで掲載されることが多いです。
- (ファーストビュー)キャッチコピーやキャンペーン情報
- (問題提起)こんなお悩みありませんか?
- (解決策の提示)商品の特徴や魅力
- (客観的な評価)体験者の声やクチコミ
- (今買う理由)「先着〇〇様限定」「期間限定!〇月〇日まで」など
この構成は、LPの勝ちパターンとして、Web制作業界に普及しています。
訴求力の高いデザインを作りやすい
前述のとおり、LPの主なターゲットは、見込み顧客のみです。ホームページのように、さまざまなユーザーをターゲットにする必要はありません。
そのため、魅力的な写真や印象的なフォントなどを使って、見込み顧客が興味を抱くデザインを作りやすいでしょう。
また、ユーザーに興味を持ってもらうためには、「ファーストビュー」が重要です。ユーザーは、自分の求めている情報があるかどうか、ファーストビューを見て判断します。
「欲しい情報がない」と判断したユーザーは、ぺージから離脱してしまうおそれがあるのです。
LPならターゲットを絞り込めるため、より刺さるファーストビューを作れるでしょう。
Web広告運用でLPを活用する3つのデメリット
Web広告運用でLPを活用することには、メリットだけでなくデメリットも存在します。
それぞれ解説します。
制作に費用と時間がかかる
前述のとおり、LP制作には、「費用」と「時間」がかかります。
コンバージョン数を最大化させるためには、それなりに高い質のLPを作る必要がありますよね。ほとんどの場合、プロに制作を依頼することになるでしょう。
ただし、プロに依頼したからといって、勝手に成果のあがるLPが完成するわけではありません。
お互いのイメージを擦り合わせるために、最低でも数回の打ち合わせが発生するため、時間がかかります。
一方、ホームページをWeb広告のリンク先に設定する場合は、わざわざ新しいページを作る必要がありません。すでにあるホームページのなかから、ユーザーに見てもらいたいページを設定すればよいのです。
つまり、LP制作は、「費用対効果に見合うかどうか」も重要なポイントになるでしょう。
逆に成果が減ることもある
Web広告のリンク先にLPを設定したことで、逆にコンバージョンが減ってしまうおそれもあります。
LPは1ページ構成であり、ユーザーに与えられる情報量に限界があります。情報をうまく抜粋して掲載しないと、ユーザーにとって分かりづらいページになってしまうのです。
一方、ホームページは情報量に限界がありません。
ユーザーが興味さえ持てば、必要な情報を提供することができます。その情報に納得感を覚えたユーザーなら、コンバージョンする可能性も高まりますよね。
そのため、Web広告を運用する場合は、リンク先を「LPとするパターン」、「ホームページとするパターン」など、いわゆる「ABテスト」の実施をおすすめします。
ホームページや広告運用を最適化するために実施する、Webマーケティング施策の一つ。「Aパターン」と「Bパターン」の二つをランダムで表示し、成果が高かったほうを採用します。広告運用では主に、広告文、バナー(画像)、リンク先(ランディングページ)を対象に実施します。
SEOによるアクセス拡大は期待しづらい
費用や時間をかけてLPを作るのであれば、「多くのユーザーに見てもらいたい」と考えますよね。
ただし、基本的にLPはSEOに不向きです。
「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と訳されます。簡単にいうと、検索結果で自社のページが上位表示されるようにする対策です。自社のページが検索結果で上位表示されると、露出が増えるため、アクセスが増えます。
LPがSEOに不利な理由は、以下の2つです。
- テキスト量が少ない
- 他のページとのリンク(内部リンク)がない
LPでは、コーディング作業を減らすために、テキストを画像に埋め込んでしまうことが多いです。
しかし、Googleには、「画像に埋め込まれたテキストを認識しづらい」という弱点があります。
仮に、画像のなかに重要なコンテンツを記載していたとしても、Googleには認識してもらえないかもしれません。
その結果、ぺージ内に「ユーザーにとって有益な情報が少ない」と判断され、上位表示が難しくなってしまいます。
LPはWeb広告ありきと捉え、SEOはホームページで注力するほうが、賢明と言えるでしょう。
※SEOについては、以下の記事で詳しく解説しています。
成果のあがるLPを作るなら「ホームページ制作相談」
成果のあがるLPを作るなら、弊社の『ホームページ制作相談』をおすすめします。
専門のコンサルタントが、「目的」「予算」「納期」などを事前にヒアリングしたうえで、お客様に合うWeb制作会社を厳選して紹介します。
Web制作会社と一口に言っても、日本には5,000社を超えるほどの数があります。実績のある会社を選べなければ、成果のあがるLPは作れません。
プロに相談すれば、初心者の方でも、簡単かつ安心して選べます。
弊社『エックスサーバー』のご契約者様向けのサービスではあるものの、ご契約前のご相談も可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。
LPとホームぺージを自作するなら「WordPress」×「Emanon Business」
LPとホームぺージを自作するなら、『WordPress』と『Emanon Business(エマノン・ビジネス)』のテーマを組み合わせるのがおすすめです。
WordPressは、HTMLやCSSなどのWeb制作スキルがなくても、ホームページの制作や更新が簡単にできる無料のシステム。デザインテンプレートである「テーマ」や拡張機能である「プラグイン」が豊富であるため、初心者の方でも完成度の高いホームページを作れます。
『Emanon Business』には、ホームページだけでなく、LPを作成する機能もあります。
そのため、前述したような「トップページがLPのようなデザインのホームページ」でも、コストを抑えて簡単に作れるでしょう。
ホームページとLPを自作したいとお考えの方は、ぜひ『WordPress』と『Emanon Business』の利用を検討してみてください。
『Emanon Business』については、以下の記事で詳しく解説しています。
弊社『エックスサーバー』では、レンタルサーバーを申し込むだけでWordPressが簡単にインストールできる「WordPressクイックスタート」のサービスを提供しています。
『Emanon Business』のテーマを適用した状態でインストールが完了するため、LPやホームぺージの作成を簡単に始めることが可能です。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
まとめ
今回は、ランディングページの基礎知識はもちろん、ホームページとの違いを解説しました。
- ランディングページ(LP)には、広義と狭義「2つの意味」がある
- 狭義におけるLPの目的は、「Web広告経由のコンバージョン数を最大化させること」
- どちらも持っていない場合は、「先にホームページから作る」
- LPとホームページの違いは、主に「5つ」ある
- LPのメリットやデメリットを知っておくと、Web広告を利用するときに役立つ
LPを作れば、コンバージョン数の拡大が期待できます。
ただ、「まだどちらも持っていない」という企業であれば、ホームページから作りましょう。
LPは、Web広告を出稿するときに制作を検討すればよいのです。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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