【2025年7月17日更新】BackWPupでのバックアップ方法を最新化しました。
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こんにちは、T部長です!
「WordPressってバックアップをとったほうがいいの?」「WordPressのバックアップ方法がわからない……」と悩んでいませんか?
今回はWordPressでバックアップを取るべき理由や、初心者でも簡単にできるバックアップ方法をお伝えします!

T部長
この記事は以下のような人におすすめ!
- WordPressをバックアップすべき理由を知りたい人
- 簡単なバックアップ方法を知りたい人
- バックアップを取るタイミングを知りたい人
バックアップを取っておけば、トラブルが起きたときも短時間で問題を解決できます。
万が一に備えて、しっかり対策をしておきましょう!
それでは、どうぞ!
バックアップが必要な理由2つ
バックアップが必要な理由は、主に次の2つです。
上記のような不測のトラブルに備えるために、バックアップは必要です。
トラブルの原因がわからない場合でも、バックアップデータから復元することで、短時間で問題を解消し、被害を最小限に食い止められます。
1.クラッキング(ハッキング)被害の防止

サイトへ悪意をもって攻撃したり、不正にアクセスすることを「クラッキング(ハッキング)」と言います。
クラッキングにあうと、下記の例のようにサイト運営に大きな支障をきたすおそれが……。
- サイトが改ざんされ、不適切な内容が表示されるようになった
- 悪意のあるスクリプトによって、スパムサイトへのリンクが埋め込まれた
- ログイン情報の漏洩や改ざんによって、アクセスができなくなった
- 運用サイトのドメインを利用して、スパムメールが大量に送信された
サイト運営の継続が難しくなるだけでなく、ブログの読者に被害をおよぼす可能性もあるので、注意が必要です!
検索エンジンからの評価が下がり、SEOに悪影響をおよぼす恐れもあるでしょう。
一つひとつの問題を手作業で復旧するのは難しい場合が多いので、短時間で問題を解決するためにバックアップデータを残しておくことをおすすめします。
2.WordPress変更時に不具合が発生する場合がある

クラッキングやウイルスによる被害だけでなく、WordPressの変更時にもトラブルが起きやすいです。
- WordPress本体やプラグイン、テーマのバージョンアップ時
- WordPress本体を自分でカスタマイズするとき
たとえば、以下のようなトラブルが挙げられます。
- 更新したWordPressの最新バージョンにプラグインが対応しておらず、エラーが発生する
- 突然画面が真っ白になってしまう(ホワイトスクリーン・オブ・デス)
- レイアウトが崩れてしまう
- カスタマイズ画面の読み込みエラーが発生する
エラーの影響で管理画面にログインできなくなると、バックアップデータを利用して元の状態に戻さなければサイト運営ができなくなってしまう可能性があります。
上記で紹介したのは一部で、ほかにも想定外のトラブルがありますので、バックアップをしっかり取っておきましょう!
バックアップすべきタイミング4つ
バックアップすべきタイミングは「WordPressのデータを変更したいとき」です。
具体的には下記4つのタイミングで、できるだけバックアップを取っておきましょう。
1.WordPress本体のバージョンアップ時
WordPress本体をバージョンアップするときは、エラーが生じて不具合が起きやすいです。これは、バージョンアップによって、プラグインやテーマが想定外の動作をすることがあるため。
とくにWordPressのメジャーアップデート(例:Ver.5.9→Ver.6.0)をするときにはシステムが大きく変わり、エラーが起きやすくなるので必ずバックアップをとりましょう。
たとえば「WordPress 5.9.2」の場合、WordPressのメジャーアップデートは前の二つの数字(5または9)が変わることを指します。
マイナーアップデートは「2」が変更される場合です。
アップデートは自動更新されないので、管理画面より手動で対応する必要があります。
アップデート前は、使用中のプラグインやテーマが新しいバージョンに対応しているか確認しましょう。
対応していない場合、アップデートを延期するか、代替のプラグインやテーマを検討してください。
アップデートしたあとにプラグインやテーマが対応していないことが発覚し、代替手段もない場合、バックアップからの復元が必要になります。
もしバックアップがない場合は、プラグインやFTPソフト(サーバーとパソコンがファイルを送受信するためのソフト)を使ってWordPressをダウングレードしないといけません。
2.プラグインやテーマのバージョンアップ時
プラグインやテーマをバージョンアップするときも、エラーが生じて不具合が起きやすくなります。
理由は「1.WordPress本体のバージョンアップ時」と同じで、バージョンアップによってWordPress本体などが想定外の動作をすることがあるためです。
最新バージョンのプラグインやテーマが古いWordPressのバージョンに対応できずエラーを起こしたり、テーマのレイアウトが崩れたりすることがあります。
最新バージョンに更新したときに予想外のエラーが起きやすいので、できるだけバックアップをとっておきましょう。
更新前にプラグインやテーマの更新履歴を確認し、どのような変更が行われたかを把握しておくと、トラブルの予防に役立ちます。
更新履歴を確認するには、「インストール済みプラグイン」を選択し、アップデートがあるプラグインに記載してある「詳細を表示」をクリックしてください。
更新履歴のタブを選ぶと、更新内容が確認できます。
3.カスタマイズ時
WordPressに慣れてくると、デザインを大きくカスタマイズしたり、プログラムを変更したりすることもあるかと思います。
たとえば、テーマエディタから下記のように「ファイルの中身を更新する」などして、WordPressをカスタマイズするときにはバックアップを取っておきましょう。

WordPressはPHPというプログラムで構成されているのですが、コードにミスがあるとサイトが表示されなくなったり、ログインできなくなったりする可能性があります。
バックアップをとって、トラブルに備えてからカスタマイズしましょう!
なお、カスタマイズを行うときには、子テーマを作成して使用することで、テーマのアップデートによるカスタマイズ内容の上書きを防ぐことができます。
4.定期的にバックアップ
上記の三つに加えて、さらに「定期的にバックアップしておく」ことをおすすめします!例として紹介した内容も含め、トラブルはいつ起きるかわからないためです。
WordPressやプラグインなどのバージョンアップは、自動アップデートする設定にしていた場合、思わぬタイミングでエラーが起きることがあります。
また、クラッキングされるタイミングが、事前に分かるはずもありません。
いつ起きるか分からないトラブルに対して、常に新しいデータをバックアップしておくことが大事です。
WordPressでバックアップすべきデータ
次に、WordPressサイトが表示される仕組みから、バックアップすべきデータを説明します。

「WordPress」は、記事内容などを管理する「データベース」からデータを引き出して作ったページを、スマホやPCなどのブラウザ上に表示する仕組みです。
そのため、「WordPressを構成するファイル」と「データベース」の二つをバックアップしておく必要があります。
- plugins:WordPressプラグイン
- themes:WordPressデザインテーマ
- wp-config.php、.htaccess など:WordPressの設定ファイル
- uploads:画像や動画、PDFなど
- ブログ記事や装飾用コードなどのコンテンツ部分
- カテゴリーやタグなどの分類情報
- ユーザー情報やコメント
- WordPress本体、テーマ、プラグインなどの設定内容
初心者が簡単にできるバックアップ方法2つ
今回は、初心者でも簡単にできるバックアップ方法を2つ解説します!
手軽に済ませたい人は、手間のかからないサーバー会社提供のバックアップサービスのみ利用すればOKです。
また、プラグインを利用する場合は「自動でバックアップする方法」と「手動でバックアップする方法」があります。
自動で定期的にバックアップを取るとともに、カスタマイズや大きなアップデートの前にも手動でバックアップを取ることで、トラブルにしっかり備えられますよ!
バックアップデータは多いほうが安心なので、基本はサーバー会社のバックアップサービスを使い、保険をかけたい人はプラグインも使用しましょう。
1.サーバー会社提供のサービスを使用する【おすすめ】
サーバーサービスによっては、バックアップ機能を備えているものがあります。
とくに設定しなくても、サーバーを使っているだけで自動的にデータがバックアップされるため、手間をかけずにトラブル時に備えることが可能です。
エックスサーバーでも、初期費用・月額費用が無料の自動バックアップ機能を提供しており、お申し込みなしで利用できますよ!
エックスサーバーの自動バックアップ機能では、下記データを毎日バックアップしています。
- Webデータ(WordPressなど)・メールデータ:7日間(最新バージョンのサーバーは14日間。他のサーバーも順次14日に対応予定です)
- MYSQLデータベース:14日間
また、手動バックアップや復元も、管理画面上からいつでも簡単にできます。
これだけでも多くのトラブルに対処できるので、まずはサーバー会社提供のバックアップサービスのみでも十分です!
バックアップデータの取得方法はこちらをご覧ください。
2.プラグイン(BackWPup)を使用する
ご利用のサーバーサービスに、バックアップの機能がない場合におすすめなのがプラグイン。
また、サーバーにバックアップの機能がある場合でも、複数のバックアップデータをとってトラブルに備えたい場合は、プラグインも併用しましょう。
バックアップが取れるプラグインのなかでも、下記の理由から「BackWPup」がおすすめです!
- 自動バックアップ機能で定期的なバックアップに手間がかからない
- バックアップファイルの容量に制限がない
- 利用者が多いため関連情報が多く出回っている
BackWPupは、2025年2月にバージョン5.0が提供されました。
直感的なユーザーインターフェースに変更されていて、何を・いつ・どこに保存するのか簡単に設定できます。
迷わずバックアップがとれるので、複雑な設定が苦手な方は試してみるとよいでしょう。
プラグインなら、WordPressの復元に必要なファイルやデータのバックアップに特化しているので、復元時にデータを選り分けるなどの余計な作業がなく、初心者の方でも取り扱いがしやすいのがポイント。
なお、プラグインを利用する場合は、最初に設定作業が必要です。詳しくはのちほど解説します。
じつはWordPressには、データをエクスポートする機能が標準装備されています。

しかし、標準のエクスポート機能でバックアップできるのは一部のデータのみ。
以下のデータはバックアップできません。
- サイトのテーマ
- プラグインの設定
- データベースの情報
- メディアファイル(画像)
このようなデータは、別にバックアップをとる必要があります。手間もかかり管理もしにくくなるので、プラグインやサーバー会社提供のサービスを利用しましょう。
プラグイン『BackWPup』のインストール方法
ここからは、プラグインのインストール手順を紹介します!
プラグインのインストール方法をご存じ、もしくはすでにインストール済みの方は「自動バックアップ方法」まで飛ばしてください。
WordPress管理画面より、「プラグイン」→「新規プラグインを追加」をクリックします。

画面上にある「プラグインのアップロード」をクリックします。

ファイルを選択をクリックして、先ほどダウンロードしたZipファイルをアップロードしてください。
アップロードが完了したら、「今すぐインストール」をクリックします。

インストールが完了したら、プラグインを有効化をクリックしましょう。

自動バックアップ方法
「BackWPup」では、設定したスケジュールにあわせて、自動でバックアップを取ることができます。
予想外のトラブルに備えて、自動バックアップを設定しておきましょう。
自動バックアップは、「バックアップするファイルやデータベースの種類」→「バックアップの頻度」→「バックアップする場所」の順に設定します。
具体的なステップは下記を参考にしてください。
WordPress管理画面へログインしたあと、左側メニューの「BackWPup」を選択し、操作画面を開きます。

「ファイル」「Database」と書いてあるトグルスイッチを切り替えることで、ファイルとデータベースの保存を設定できます。
初期設定でスイッチが「オン(右側)」になっているので、そのままにしましょう。
バックアップをとるファイルやデータベースを選択したい場合は、「Advanced settings」をクリックして設定をしてください。
ここでは、すべてのファイル・データベースのバックアップをとっておきます。設定が終わったら「Save&Continue」をクリックしましょう。

ファイルとデータベースのバックアップ頻度を設定します。選択できる頻度は次の三つです。
- Daily(毎日)
- Weekly(毎週)
- Monthly(毎月)
初期設定では「Monthly」になっていて、「ドロップダウン(∨)」をクリックすると変更できます。
「毎日」を選択する場合、バックアップする記事数や画像数が多いと、使っているレンタルサーバーに高負荷がかかります。
負荷の大きさによっては、サーバー会社によりBackWPupプラグインの利用を停止させられる可能性もありますので、注意しましょう。
まずは、週1回のバックアップ設定で始めてみて、必要に応じてスケジューラーを調整していくのがおすすめです。
時間帯まで決めたい場合は「Advanced settings」から設定してください。設定が完了したら「Save&Continue」をクリックしましょう。

バックアップの保管場所は「Website Server(ウェブサイトサーバー)」と「Cloud Storages(クラウドストレージ)」から選択できます。
今回はサーバー上に保存するので、「Website Server」をクリックしてください。

保管するフォルダーと保持するファイルの数を指定して、「Save&Test Connection」→「Save&Continue」の順でクリックします。

バックアップが開始され、終了すると下の画面になります。
保存するファイルやデータベースの種類や頻度、保存する場所の変更は、「Next Scheduled Backup」内にある各項目からできます。

画面右上にある「Advanced settings(高度な設定)」をクリックすると、ジョブ・ログ・サイトネットワークに関する設定変更ができます。
「ジョブ」をクリックして、アーカイブ形式を解凍時にファイルが壊れにくい「.tar gz」にしておきましょう。

手動バックアップ方法
次にWordPressをカスタマイズするときなど、任意のタイミングでバックアップを取れるように、手動バックアップ方法について説明します。
手動バックアップはとても簡単で、BackWPupの設定画面にある「Backup Now」をクリックするだけです。

バックアップが完了すると、「ジョブ完了」と表示されます。きちんとバックアップがとれたか確認したい場合は、「Display Logs」をクリックしましょう。バックアップのログを確認できます。


バックアップデータをダウンロードしておこう
サーバー上にバックアップがあるといっても、サーバー障害などでデータを失うおそれがあります。
そこで、万が一の事態に備えるため、サーバーとは別の場所に物理的にバックアップを取っておくのがおすすめです。
月1回などデータを手動でダウンロードして、パソコンやハードディスクに保存しておきましょう。
今回紹介したプラグイン「BackWPup」だと、一回のダウンロードで「WordPressを構成するファイル」も「データベース」も保存できるので簡単です!
以下の手順で、バックアップデータをダウンロードすることができます。(自動バックアップと手動バックアップのどちらで作成したデータも同様の手順です。)
バックアップデータのダウンロード方法
WordPress管理画面左側メニューの「BackWPup」を選択すると、バックアップデータの一覧(Backup History)が表示されます。

該当のバックアップデータの右側にある「︙」をクリックし、「ダウンロード」を選択すれば完了です。

バックアップをとって安心のブログ運営を!
今回は初心者でも簡単にできるバックアップ方法について説明しました。
バックアップデータからの復元方法も知りたい方は、下記をご覧ください。
「クラッキング」や「WordPress変更時の不具合」に備えて、できるだけバックアップをしておくことをおすすめします。
今回は、バックアップの方法で下記二つの内容を解説しました。
サーバーサービスのバックアップ機能を使えば、なんの手間もなく簡単にトラブル対策ができます。
複数のバックアップを取ってトラブル対策を強化したい場合は、プラグインも活用していきましょう!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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