WordPressをバックアップから復元!おすすめの方法も紹介

【2025年12月12日更新】プラグイン「BackWPup」にバックアップ復元機能が追加されたため、手順を更新しました。

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こんにちは、T部長です!

「WordPressをカスタマイズしたらエラーが出るようになった」「WordPressを元の状態に戻したいけど、どうすればいいの?」とお悩みではないでしょうか?

「元に戻す」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、手順通りに進めれば、特別な知識がなくても解決できることがほとんどです。

今回の記事では、そのような方向けにWordPressの復元方法と手順をわかりやすく解説します。

T部長

この記事は以下のような人におすすめ!

  • WordPressに何か問題が発生したときの復元方法が知りたい
  • 専門的な知識がなくても復元できる方法が知りたい
  • 万が一に備えて復元手順を把握しておきたい

WordPressの復元は、FTPソフトを使ってファイルをアップロードしたり、データベースを復元したりと初心者にとっては難しい操作がいくつもあります。

また「ブログを始めたばかりでバックアップなんか取っていない!」という方もいらっしゃるかと思います。

とくに初心者のうちは「なぜか急に動かなくなった…」という事態が起きやすいため、事前に「戻し方」を知っておくと心のゆとりが持てます。

そこで今回は、プラグインを用いる方法に限定せず、エックスサーバーの機能を用いたかんたんな復元方法も紹介します。

本記事を参考にしつつ、万が一のことがあったときでも慌てずに対処しましょう。

それでは、どうぞ!

WordPressの復元が必要な5つのシーン

WordPressの復元が必要なシーンには、次の5つがあります。

万が一の事態に備えて、復元が必要になる可能性がある場面を想像しておくことも大切です。
「この作業をする前に、バックアップを取っておこう」と意識するだけで、後のトラブルをぐっと減らせます。

WordPressの復元が必要なシーン
  1. アップデートに失敗して画面が真っ白になった
  2. カスタマイズをして正しく動作しなくなった
  3. ハッキング(トラッキング)被害にあった
  4. プラグインやテーマのアップデートで不具合が出た
  5. データを誤って削除してしまった

なお、トラブルが起きたら、症状が出た順番をメモしておくと後で原因を突き止めやすくなります。

たとえば「テーマ更新→白画面→プラグイン無効化で一部回復」のように時系列で残しておくと、復元後の再発防止策を立てるときのヒントになります。

放置しておくとブログを更新できなくなったり、そのままアクセスが集まらなくなったりすることも……。

「そのうち治るだろう」と待っていても時間が解決してくれるわけでもありません。

以下の記事ではトラブル例をより具体的に説明していますので、あわせてご覧ください。

WordPressの復元にはファイルとデータベースが必要!

WordPressは次の2つで構成されています。

WordPressを構成するファイル
  • データベース
    WordPressでは、記事やページ、サイトの設定などを「データベース」に保存します。
    データベースは、情報を整理して保管する倉庫のようなものです。
    サイトを見る人がアクセスすると、このデータを取り出してページが作られます。
  • ソースコード
    WordPressのソースコードは、サイトの動きやデザインを支えるプログラムです。
    PHPという言語を中心に、HTML、CSS、JavaScriptなどが使われています。
    見た目を変える「テーマ」や、機能を増やす「プラグイン」もソースコードでできています。

ブログを復元するためには、この2つを元に戻す必要があります。

アップデートに失敗した場合はファイルの復元だけで元に戻ることが多いですが、サイトが改ざんされた場合にはデータベースの復元も必要になります。

データベースとソースコード

WordPressを復元する2つの方法

WordPressの復元には、次の2つの方法があります。

復元の方法をあらかじめ知っておけば、もしものときにも「焦らずに対処できる自分」がイメージできます。
初めてのトラブルこそ、落ち着いて対応することが大切です。

それぞれメリットデメリットがあり、環境によって利用できること・できないことがありますので、自分にあった方法はどちらか必ずチェックするようにしましょう!

1.レンタルサーバーの機能を利用する場合

レンタルサーバー会社が提供している復元機能は、ボタン操作だけで復元できることが多く、初心者でも利用しやすいことが最大のメリットです。

バックアップデータもサーバー会社の中の人が確認をしています。
いざ利用しようと思ったときに「設定が間違っていてバックアップが保存されていない……」といった心配がありません。

たとえば、エックスサーバーでは、サーバー上のデータを毎日自動で保存し、一定期間保管する「自動バックアップ」機能が用意されています。
バックアップデータの取得は、サーバーパネルから申し込み手続きが可能です。

しかし、レンタルサーバー会社によっては、「そもそも復元機能を提供していない」「任意のタイミングでバックアップが取得できない」「保存日数の指定ができない」といったことがあるため注意が必要です。

自動バックアップを利用するときは、異常に気づいた時点でできるだけ早く復元を検討することが重要です。
復元可能な期間には限りがあるため、放置せず早めに対応しましょう。

レンタルサーバーの機能利用がおすすめな人
  • WordPressのバックアップを取得していない
  • できる限り簡単な方法で元に戻したい

2.プラグインのバックアップデータを利用する場合

「BackWPup」や「All-in-One WP Migration」などのWordPressプラグインを利用した復元は、WordPressに特化した形式でバックアップが行われるため、精度の高い復元が可能です。

保存対象のデータや復元範囲を柔軟に設定できる点も、プラグインならではの特徴です。

プラグインを利用した復元は、あらかじめバックアップデータを取得しておかなければ行えない点がデメリットです。

対策として、多くのプラグインにはスケジュールを設定して自動でバックアップを取得する機能があるため、忘れずに設定しておきましょう。

手動でバックアップを取得する場合も、「毎週◯曜日」など定期的に行うことをおすすめします。

また、復元手順は一度事前に試しておくと、いざというときも落ち着いてスムーズに対応できます。
とくに初めての復元作業では、流れを把握しておくことでトラブル時の混乱を避けやすくなります。

プラグインの利用がおすすめな人
  • WordPressのバックアップがあり、精度が高い状態で復元したい
  • 復元するデータやファイルをカスタマイズしたい

WordPressブログの復元手順を紹介

ここからは、前項でご説明した2つの復元方法について、実際の作業手順を紹介していきます。

多くの場合、WordPressのファイル復元だけで元に戻りますので、まずはファイルを元の状態に戻して、それでも解消しなければデータベースを復元する手順で進めていきます。

なお、復元作業の前には、可能であればサイト訪問者が少ない時間帯を選ぶと安心です。
アクセスが少ない時間を狙えば、途中で表示が不安定になるリスクも減らせます。

また、余裕がある場合は「メンテナンス中です」といった案内を表示する簡易な固定ページに切り替えておくと、読者の戸惑いを減らせます。
ただし、サイトが改ざんされているなど予断を許さない状況のときは、これらの準備よりもまず復元を急ぎましょう。

WordPressの更新にともなうトラブルは、以下の記事にもまとめています。
アップデートで失敗してしまった方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください!

1.レンタルサーバーの機能を利用した復元

今回はエックスサーバーの「バックアップ復元機能」と「MySQL復元機能」を利用して復元する手順を紹介します。

サーバーパネル(管理ツール)の操作のみで復元でき、専門知識も必要ないため、初心者の方でも安心して操作可能です。

バックアップ復元機能の注意点

この復元機能は、以下の場合に利用できます。

1つのドメインでWordPressブログを1つだけ運用している

複数のWordPressブログを運用している:複数のドメインを取得して「1ドメインにつきブログは1つ」と分けている

しかし、以下の場合は、復元機能の利用をおすすめしません。
同じドメインにあるすべてのブログが、バックアップデータの内容に上書きされるためです。

複数のWordPressブログを運用している:ドメインは1つのみで、サブドメインやサブディレクトリを利用している

メモ

サブドメインやサブディレクトリを利用していて、1つのブログのみを復元したい場合は、プラグインを使った復元方法をお試しください。
2.プラグイン(BackWPup)のバックアップデータを利用した復元

なお、サブドメインやサブディレクトリについては、以下の記事でくわしく解説しています。

1.WordPress本体の復元

まずはWordPress本体の復元を行います。

STEP1
サーバーパネルにログインする

エックスサーバーの「サーバーパネル ログインフォーム」から、サーバーパネルにログインします。

バックアップ」をクリックします。

画像:サーバーパネルの「自動バックアップの取得・復元」メニューをクリック
STEP2
復元のための設定を入力する

復元するための設定を入力していきます。

ポイント
  • 処理種別
    自動バックアップデータから復元
  • 対象バックアップ日
    復元するバックアップデータの日付
  • 復元方法
    対象を指定して復元
画像:復元設定を入力する
STEP3
復元内容を選択する

復元対象のドメインにチェックを付けます。

また、ディレクトリは「Web領域」のみにチェックして、ほかはチェックを外してください。

入力できたら実行するをクリックします。

画像:対象ドメインの「Web領域」のみを選択して実行
STEP4
内容を確認して復元

注意事項をご確認いただき、注意事項を確認した上で実行するをクリックしてください。

画像が多いサイトだと復元に時間が掛かります。気長に待ちましょう。

画像:自動バックアップ復元時の注意事項を確認
STEP5
復元の状況を確認・完了

復元の状況は、「履歴」のタブで確認できます。

画像:自動バックアップからの復元状況を確認

状況が「正常終了」となっていれば、バックアップの復元が完了した状態です。

画像:自動バックアップからの復元処理完了

サイトにアクセスし、正常に表示されるか、データが復元できているかを確認しましょう。

2.データベースの復元

1.WordPress本体の復元」を行っても改善しない場合や、記事を元の状態に戻したい場合は、データベースの復元を行います。

STEP1
MySQL復元をクリックする

1.WordPress本体の復元」と同様にサーバーパネルにログインし、データベースのカテゴリ内にある「MySQL復元」をクリックします。

画像:サーバーパネルの「MySQLバックアップ取得・復元」メニューをクリック
STEP2
復元したいデータベースを選ぶ

復元したいデータベースの右にあるバックアップ取得・復元をクリックします。

画像:データベースを復元する対象ドメインの「バックアップ復元・取得」をクリック
STEP3
復元のための設定を入力する

復元するための設定を入力していきます。

ポイント
  • 処理種別
    自動バックアップデータから復元
  • 対象バックアップ日
    復元するバックアップデータの日付
画像:データベースの復元と日付を選択して実行
STEP4
内容を確認して復元

注意事項をご確認いただき、注意事項を確認した上で実行するをクリックしてください。

画像:自動バックアップ復元時の注意事項を確認
STEP5
復元の状況を確認・完了

復元の状況は、「履歴」のタブで確認できます。

画像:自動バックアップからの復元状況を確認

復元状況が「正常終了」となっていれば、バックアップの復元が完了した状態です。

画像:自動バックアップからの復元処理完了

サイトにアクセスし、正常に表示されるか、データが復元できているかを確認しましょう。

復元したいデータベースがわからない場合は……

どのデータベースを復元したらいいかわからない場合は、WordPressカテゴリー内の「WordPress簡単インストール」機能から確認しましょう。
復元したいサイトを見つけて「MySQLデータベース名」を確認します。

画像:WordPress簡単インストールメニュー内の一覧からデータベースを確認

2.プラグイン(BackWPup)のバックアップデータを利用した復元

もう一つの方法として、WordPressのプラグイン「BackWPup」で取得したバックアップデータを復元する手順を紹介します。

「BackWPup」は、WordPressのバックアップと復元が簡単にできるプラグインです。

WordPressを構成する「ファイル」と「データベース」の両方をまとめてバックアップできるため、初心者の方にもおすすめです。

1.事前準備

プラグイン「BackWPup」を使って復元するには、バックアップデータが必要です。
以下の順でバックアップデータを準備しましょう。

BackWPupでバックアップデータを準備する
  1. BackWPupのインストール・有効化
  2. 自動でバックアップを取得(復元データ
  3. 手動で現在の状態をバックアップ(現状データ)
  4. バックアップデータのダウンロード(復元データと現状データの2つをダウンロード)

復元する前に、現在の状態を手動でバックアップを取るのがポイントです。
復元して問題が発生した場合、すぐに現在の状態に戻せるようにするためです。

また、復元するにはバックアップデータをローカルにダウンロードする必要があります。
そのため、復元データと現状データの2つをダウンロードしてください。

くわしい手順は以下の記事で解説しています。

2.バックアップデータを復元する

STEP1
バックアップを復元するをクリック

取得したバックアップデータの「︙」から「バックアップデータを復元する」をクリックします。

以下のような画面が表示されます。Start Restorationをクリックします。

STEP2
バックアップファイルをアップロード

ダウンロードした復元用のバックアップデータSelect Archiveからアップロードします。

完了するまでしばらく待ちます。

アップロードが完了すると、「Extraction Successful」と表示されます。

STEP3
復元範囲を選ぶ

復元範囲を選びます。今回はFull Restoreを選びます。

  • Full Restore:すべてのデータ(ファイルとデータベース)を復元します
  • Database Only:データベースのみを復元します

続けて、続行をクリックします。

STEP4
復元を開始

Startをクリックし、復元を開始します。しばらく待ちましょう。

STEP5
復元完了

「Success」が表示されれば完了です。

サイトを表示して、復元できているか確認しましょう。

まとめ

今回の記事では、WordPressの復元方法2つと実際の復元手順を図解付きで紹介しました。

WordPressの復元方法は次の2パターンです。

まとめ
  1. レンタルサーバーの機能を利用する方法
    手軽かつ操作ミスが少ない。初心者向け。
  2. プラグインの機能を利用する方法
    精度の高い復元を行いたい。

「画面が真っ白でアクセスできない・・・」「変なエラーが消えない」という場合にも、バックアップから復元することで元に戻せる場合があります。

もしWordPressに不具合がでた場合でも、本記事を参考に諦めずに復元にチャレンジしてみてください!

トラブルが起きたとき、「自分でなんとかできた」という経験は、ブログ運営に自信を持つきっかけにもなります。

万が一のときに慌てず対応できるよう、復元手順をあらかじめ確認しておくと安心です。
いまのうちに基本的な流れを把握しておくことで、いざという場面でも落ち着いて対応できます。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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