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Googleアナリティクスで検索ワードを確認するには?「not provided」対策も解説

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こんにちは、T部長です!

Googleアナリティクスで、「ユーザーの検索ワードが調べられるのか?」「not providedって何……?」と困っていませんか?

この記事では、Googleアナリティクスで検索ワードを調べる方法と、not providedとなる理由と対策を分かりやすく解説しています。

T部長

この記事は以下のような人におすすめ!

  • アクセスされている検索ワードを調べたい方
  • 「not provided」と表示されて困っている方
  • Googleサーチコンソールとの連携方法が知りたい方

読者がどんなキーワードで検索して、ブログに出会ったかを知るのは、ブログの運用にとても重要です。

この記事を参考にして、ブログをさらに改善していきましょう。

それでは、どうぞ!

Googleアナリティクスとは

Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。

引用:Googleアナリティクス

Googleアナリティクスをブログに設置することで、アクセス数を増やす対策に必要な、次のデータを入手できます。

Googleアナリティクスで得られるデータ例
  • どんな読者がブログにアクセスしているのか(年齢や性別などの属性)
  • 読者はどこから来たのか(流入経路や検索ワード)
  • ブログ内で読者がどんな行動をしているのか(回遊率や離脱率)

まだGoogleアナリティクスを設置していない人は、以下の記事を参考にぜひ設置しましょう。

【初心者向け】WordPressブログへのGoogleアナリティクス初期設定・設置方法を詳しく紹介

Googleアナリティクスで検索ワードを確認してみよう

検索ワード、つまり読者がどんなキーワードで検索して、あなたのブログに出会ったかは、とても重要な情報です。

Googleアナリティクスでは、次の手順で検索ワードのレポートページを表示できます。

ログインしてホーム画面を表示する

ホーム画面の左サイドのメニューバーから、「集客」→「キャンペーン」→「オーガニック検索キーワード」の順にクリックする

検索ワード一覧表が表示される

しかし、実際にこの手順でレポートを表示すると、上の赤枠内のように検索ワードの9割以上が、「not provided(提供されていない)」となっています。

これでは具体的な検索ワードが確認できません。

当ブログでも99%以上が「not provided」です。

ちなみに上の画像は、従来版である「ユニバーサルアナリティクス(UA)」の画面です。

Googleアナリティクスの新バージョンである「GA4」には、初期状態だと検索キーワードのレポートがありません。

「GA4」について

「GA4」は、Googleアナリティクスの次世代バージョンとして、2020年10月にリリースされました。

またユニバーサルアナリティクスは、「2023 年 7 月 1 日をもってデータ処理が停止される」ともアナウンスされており、今後は「GA4」に一本化される見込みです。

「GA4」ではサイト内のユーザー行動が、高い精度で分析できるようになっています。

「GA4」と「ユニバーサルアナリティクス」のプロパティを見分けるには「プロパティID」を見ましょう。

ユニバーサル アナリティクスのプロパティ ID は、「UA」で始まり、数字で終わります(UA-XXXXXXXXX-1)。

Google アナリティクス 4 プロパティ ID は、数字のみです(XXXXXXXXX)。

引用元:Googleアナリティクス ヘルプ

検索ワードが「not provided」と表示される理由

Googleアナリティクスで検索ワードが分かれば、回遊率や滞在時間など、ほかのデータと組み合わせて有益な情報が入手できます。

しかし検索ワードの9割以上が「not provided」では、レポートとしてほぼ無意味です。

なぜ検索ワードのほとんどが、「not provided」なのでしょうか?

「not provided」になるのはSSL(通信の暗号化)が理由

Googleアナリティクスで、検索ワードのほとんどが「not provided」になるのは、Googleなど多くの検索エンジンが、通信をSSLで暗号化したのが理由です。

SSLとは、インターネット上の情報を暗号化して送受信する仕組み。

暗号化することによって、通信内容がのぞき見されたとしても、パスワード、住所、氏名などの個人情報が盗まれる心配がなくなります。

以前は決済ページなどの一部ページでしか、SSLが導入されていませんでしたが、最近では全ページを対象にした「常時SSL化」が、あらゆるWebサイトで進んでいます。

今ではGoogle検索の結果に表示されるサイトの98.8%がSSL化。

このようなセキュリティ意識の高まりを背景として、「not provided」と表示されるようになったのです。

「not set」について

Googleアナリティクスのレポートで、「not provided」以外に「not set」が表示される場合があります。「not set」は、Googleアナリティクスがデータを取得できなかった場合に表示されます。

たとえば、流入経路がSNSだったり、ブックマーク経由のアクセスだったりする場合です。

そもそもキーワード検索をしていないのだから、表示するデータ自体がありません。

したがって、検索ワードについて調べるときに「not set」が表示されても、気にする必要はありません。

「not provided」と表示されたときの対策

検索ワードの9割以上が「not provided」なら、Googleアナリティクスで検索ワードは分析できないのでしょうか。

実は、その通りです。Googleアナリティクス単独では、検索ワードを取得できません。

ただ対策はあります。「Googleサーチコンソール」を利用することです。

Googleアナリティクスと連携させれば、Googleアナリティクスの画面上で、検索ワードに関するレポートを見ることもできます。

順に解説していきます。

Googleサーチコンソールとは

引用:Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールも、Googleが無料で提供している解析ツールです。

Googleアナリティクスが、「ユーザーがサイトに訪れたあとの行動」を解析するのに対して、Googleサーチコンソールは、「ユーザーがサイトに訪れるまでにどんなアクションをとったか」を解析。

具体的には、次のようなことがGoogleサーチコンソールで分かります。

Googleサーチコンソールで得られるデータ例
  • 1日にどれだけGoogle検索からユーザーが訪れているか
  • どのような検索キーワード(クエリ)で検索してどのページに訪れたか
  • ページの順位は何位なのか

Googleサーチコンソールについてもっと知りたい方は、以下の記事をお読みください。

サーチコンソールの使い方 Googleサーチコンソールの使い方!ブログ初心者が見るべき3つの項目

Googleサーチコンソールで検索ワードを確認する方法

Googleサーチコンソールでは次のような手順で、ブログの各記事がどんなキーワードで検索されたかを確認できます。

サイドメニューから、「検索パフォーマンス」をクリックします。

ページ」タブをクリックします。

検索キーワードを調べたい、対象のページのURLをクリックします。

クエリ」タブをクリックすると、そのページがどのようなキーワードで検索されたかが、表示されます。

クリック数の多い順に、クリック数と表示回数(Googleの検索結果画面に記事が表示された回数)が表示。

上の手順とは逆に、調べたい「クエリ」を先にクリックしてから、「ページ」タブへ移動すると、選んだキーワードでアクセスされたページを表示できます。

クリックして選択した「クエリ」や「ページ」は、レポート上部に「検索キーワード」「ページ」という絞り込み設定として表示されています。

この部分を直接編集したり、追加したりして絞り込んでもOKです。

T部長

「クエリ」とは、ユーザーが打ち込んだ検索キーワードのことです!

Googleアナリティクスで検索ワードを確認する方法

GoogleアナリティクスにGoogleサーチコンソールを連携すると、Googleアナリティクスの画面で、ブログ全体の検索ワードを確認できます。

Googleサーチコンソールでは、一度に1000ワードまでしか確認できませんが、連携すると、より多くの検索ワードが確認できるようになります。

Googleアナリティクスで検索ワードのレポートを確認するには、まずGoogleサーチコンソールと連携する必要があります。

まずは連携手順から解説します。

Googleサーチコンソールと連携する方法

Googleサーチコンソールから進める方法と、Googleアナリティクスから進める方法がありますが、どちらでも問題ありません。

Googleサーチコンソールとの連携方法
  • Googleサーチコンソールから連携設定を行う
  • Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)から連携設定を行う
  • Googleアナリティクス(GA4)から連携設定を行う

Googleサーチコンソールから進めるほうが、Googleアナリティクスのバージョンに関係なく進めやすいのでおすすめです。

Googleサーチコンソールから連携設定を行う

連携は以下の手順で進めてください。

Googleサーチコンソールにログイン後、対象プロパティを表示

メニューから下部のほうにある「設定」をクリック

協力者」をクリック

Google アナリティクスの「関連づける」をクリック

関連付けたいGoogleアナリティクスのプロパティを選択

選択可能なプロパティが出てこない場合、ログイン中のGoogleアカウントに、Googleアナリティクスの権限が割り当てられているか、確認してみてください。

関連付けたいデータストリームを選択(GA4の場合のみ)

内容を確認して「関連づける」をクリック

(GA4の確認画面)
以下は可能になりません」という内容が表示されますが、まだサポートされていない機能の説明なので、無視してOKです。

(ユニバーサルアナリティクスの確認画面)
ビューの設定は、日ごろレポートを確認しているビューにしてください。

「関連付けられているサービス」に、設定が表示されていれば完了です。

以下の記事では、画像付きで手順を紹介しているので、参考にしてみてください。

WordPressブログとサーチコンソールを連携!設定・活用方法をわかりやすく解説

Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)から連携設定を行う

連携は以下の手順で進めてください。

Googleアナリティクスにログインしたあと、「管理」をクリック

プロパティ欄の「プロパティ設定」をクリック

Search Console」欄の「Search Consoleを調整」をクリック

Search Consoleのサイト」欄の「追加」をクリック

連携するGoogleサーチコンソールのプロパティを選択

選択可能なプロパティが出てこない場合、ログイン中のGoogleアカウントに、Googleサーチコンソールの権限が割り当てられているか、確認してみてください。

関連付けたいGoogleアナリティクスのプロパティを選択

内容を確認して「関連づける」をクリック

Googleアナリティクス(GA4)から連携設定を行う

連携は以下の手順で進めてください。

Googleアナリティクスにログイン後、「管理」をクリック

プロパティ列の「サービスとのリンク」欄にある 「Search Console のリンク」 をクリック

表の右上にある「リンク」をクリック

Search Console プロパティを選択」の「アカウントを選択」をクリック

連携するプロパティを選択して「確認」をクリック

次へ」をクリック

同じような手順で連携するウェブストリームを選択し、「次へ」をクリック

内容を確認して「送信」 をクリック

「リンク作成済み」と表示されていれば完了です。

「Search Console リンク」の一覧にも表示されるようになります。

ウェブストリームとは

GA4では「何を対象にデータを収集するか」を示す、「データストリーム」というものがあります。

大きく分けると、Webサイトを対象とする「ウェブストリーム」と、AndroidやiOSなどのアプリを対象とする「アプリストリーム」の2つです。

ブログはWebサイトになるので、解析には「ウェブストリーム」を利用してデータを収集していきます。

Googleアナリティクスで検索ワードレポートを確認する方法

連携が完了したら、Googleアナリティクスで検索ワードに関するレポートが確認できるようになります。

ユニバーサルアナリティクスとGA4ではレポートのメニュー構成が大きく異なりますので、注意してください。

「ユニバーサルアナリティクス」で検索ワードを確認する方法

Googleアナリティクスのホーム画面左メニューから、「集客」→「Search Console」→「検索クエリ」の順にクリックすると、レポートが表示されます。

このレポートから、ブログ全体の各キーワードのクリック数、表示回数、クリック率、平均掲載順位(検索結果の何番目にサイトが表示されたか)が分かります。

前章で説明した「記事ごとの検索ワード」と、このレポートを組み合わせて検討することで、ブログ改善の方向がつかめます。

「GA4」で検索ワードを確認する方法

以下の設定をすることで、Googleサーチコンソールに関するレポートを確認できるようになります。

そのレポートの中に「検索クエリ」に関するデータも含まれています。

レポート画面の下部にある「ライブラリ」をクリック

新しいコレクションを作成」をクリック

コレクションの中に「Search Console」という名称のものがあれば、手順5までスキップしてかまいません。

Search Console」をクリック

そのまま「保存」したあと、「戻る」をクリック

Search Console」のコレクションを「公開」に変更

左メニューで「Search Console」→「クエリ」の順にクリック

下部に検索クエリに関するレポートが表示されています。

コレクションとは、一組になったレポートのことです。自由にレポートを組み合わせて作れます。

上の手順では、シンプルに検索クエリが見られる設定としましたが、自分が見やすい設定にカスタムしてもらってもOKです。

Googleアナリティクスで検索ワードを確認して、ブログ運用に活用しよう

この記事では、Googleアナリティクスで検索ワードを確認する方法や、Googleサーチコンソールの活用などを解説しました。

それでは今回の記事をおさらいしておきましょう。

まとめ
  • Googleアナリティクス標準の「検索ワード」レポートでは、正確な分析ができない
  • 「not provided」になる理由は、SSL化の事情で検索ワードが取得できないから
  • Googleサーチコンソールを活用すれば、検索ワードが確認できる
  • Googleサーチコンソールと連携すれば、Googleアナリティクスでも検索ワードのレポートが確認できる

検索ワードは、ユーザーが「何について知りたいのか」「どのような悩みを持って検索したのか」を示す重要な情報です。

流入数の多い検索ワードが分かれば、それに応える記事を増やす、タイトルにそのキーワードを盛り込むなど、ブログを改善する方向が見えてきます。

検索ワードを分析して、ブログ運用に活用してみてください。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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