【2025年9月9日更新】エックスサーバーの操作手順を新デザインのサーバーパネルに対応した内容に更新しました。
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難しさ | (2.0) |
こんにちは、T部長です!
「WordPressの更新ってやった方がいいのかわからない」「更新作業って難しそうで敬遠してしまう」といったお悩みをお持ちの方はいませんか?
今回の記事では、WordPressを更新する方法を初心者向けに図解入りでわかりやすく紹介します。

T部長
この記事は以下のような人におすすめ!
- WordPressを更新していいのかわからない
- WordPressの更新手順が知りたい
WordPressの更新作業について、「何か起こったらどうしよう」「なんだか怖い」という印象をお持ちの方も多いと思います。
そこで今回は、初心者向けにスクリーンショット付きで対応手順を解説。万が一のことが起こった場合の対処方法までお伝えしていきます!
WordPressを使い始めたばかりの方にはハードルの高い作業になるかもしれません。初心者向けにわかりやすく解説していきますので、一緒に更新作業を進めていきましょう!
それでは、どうぞ!
WordPressはアップデートしたほうがいい?
基本的にはアップデートを強くおすすめします!アップデートをおすすめする理由は次のとおりです。
- 新しく実装された機能を使える
- 不具合の修正が行われる
- 脆弱性の修正が行われセキュリティの向上にもつながる
WordPressは世界中のユーザが使うシステムだけあって、隙があるとすぐに狙われてしまいます。
「毎回更新面倒だな……」「時間があるときにやろう」と思うかもしれませんが、通知が来ていたらなるべく早く対応を行うようにしましょう。
アップデートはWordPress本体はもちろん、利用しているテーマやプラグインも行うことをおすすめします。
WordPressのセキュリティの重要性については、以下記事でも紹介していますので、あわせてご確認ください。
アップデート有無の確認方法
以下の画像のように「赤い通知アイコン」が表示されたり、「WordPress ●.●が利用可能です!今すぐ更新してください。」といった通知が表示されます。
この通知が表示されたら、WordPress自体やテーマ、プラグインにアップデートがあります。

メジャーアップデートとマイナーアップデートの違い
WordPressで行われるアップデートには「メジャーアップデート」と「マイナーアップデート」の2種類があります。
まずは「アップデートには2種類あって、それぞれ目的が異なる」程度で大丈夫ですので、把握しておきましょう!
メジャーアップデート
大きな改修や機能追加が行われるアップデートで、最近では3~6ヶ月に一度行われています。
「WordPress 6.3 → 6.4」のように、数字の2桁目が繰り上がります。
アップデート時の不具合発生のリスクも高いため、これから説明するWordPressのアップデート手順を参考に対応しましょう。
マイナーアップデート
不具合修正を主として行われるアップデートで、1ヶ月に一度くらいのペースで行われています。
たとえば、「WordPress 6.8.1→6.8.2」のように、数字の3桁目が繰り上がります。
基本的にはWordPress側で自動的にアップデートしてくれます。
細かな修正が中心で、大きな問題になるケースは少ないですが、万が一のために定期的なバックアップをオススメします。
更新が完了するとWordPressに登録されている管理者メールアドレスに通知メールが送信されます。
管理者メールアドレスは管理画面の「設定」>「一般」メニューから確認できます。
WordPressのアップデート手順を6ステップで解説
ここからは、実際のWordPressのアップデート手順をつぎの6ステップで解説します。
WordPress本体やテーマ、プラグインの更新手順は以下のとおりです。
手順が多いように見えますが、一つ一つの作業は難しくありません。
一つずつ確実に対応していきましょう。
1.PHPのバージョンアップが必要か確認
WordPressはPHPというプログラムで動いており、そのPHPにもバージョンが存在します。
WordPressが最新であってもPHPのバージョンが古いと次のような弊害があります。
- WordPressの機能が動かなくなる
- 処理が重たくなる
- エラーが表示される
推奨バージョンで動作しているかは、管理画面「ツール」の「サイトヘルス」から確認できます。

以下のように「サイトが PHP の古いバージョンを実行しており、更新をおすすめします」といった表示される場合は、PHPバージョンの変更をおすすめします。

『エックスサーバー』では以下マニュアルの手順で変更できます。
PHPバージョンを上げたらプラグインが動作しなくなることがあります。
とくに長期間更新されていないプラグインは注意が必要です!
動作に問題が生じたら、原因となっているプラグインを特定して無効化するか、代替のプラグインを探すなどしてください。
原因となっているプラグインを特定するには、一度すべてのプラグインを無効化し、一つずつ有効化していく方法があります。
有効化したときに問題が生じたプラグインが原因である可能性が高いです。
時間がかかりそうなときなどは、ブログ運営への影響を考慮して、いったんPHPのバージョンを戻すのも有効です。
夜間などアクセスの少ない時間にやり直しましょう。

T部長
古いPHPバージョンのままで運営を続けるのはセキュリティ上のリスクが大きいため、できるだけ新しいバージョンを使うようにすることが重要です。
2.WordPressのバックアップを行う
まずは万が一に備えて事前にバックアップを取っておきましょう。
バックアップの手段は何でも問題ありません。レンタルサーバーの機能を利用したり、FTPでダウンロード、プラグインを利用するなど、ご自身の取得しやすい方法で対応してください!
多くのレンタルサーバーでは、直近7〜14日間の自動バックアップを提供しています。
更新前に、サーバーの自動バックアップ状況を確認するのも有効です。
『エックスサーバー』でも「自動バックアップ」機能を提供していますので、ぜひ活用してください。
なお、プラグインでバックアップを取る方法は以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
3.テーマ/プラグインの更新を行う
バックアップを行ったら、次はテーマとプラグインの更新を行います。
更新は管理画面「ダッシュボード」の「更新」から行うか、テーマ/プラグインの一覧画面から更新できます。
プラグインとテーマを一括して更新はできませんが、「複数のプラグイン」「複数のテーマ」は一度に更新可能です。
もちろんプラグインやテーマを個別に一つずつ更新することも可能です。
ただし、複数のプラグインを一括で更新すると、どのプラグインが原因で不具合が起きたのか特定しにくくなるため、一つずつ個別に更新しながら動作確認を行う方が安全です。
とくに公開中でアクセスが多いブログでは、慎重な対応を心がけましょう。


T部長
利用しているテーマによっては、FTPでファイルを差し替える必要があります。
テーマそれぞれで対応方法が異なりますので、提供元の情報を参考に対応しましょう。
WordPressの公式ディレクトリから配布されているテーマ/プラグインは、自動更新が可能で、面倒なアップデートの手間を削減できます。
ただ、アップデートのタイミングが読めないため、万が一に備えて定期的なバックアップを取っておくことをおすすめします。
▼テーマの場合
管理画面で「テーマ」を開き、自動更新したいテーマの画像をクリックしてください。
テーマ作者名の下に表示される「自動更新を有効化」というリンクをクリックします。

▼プラグインの場合
管理画面で「プラグイン」を開き、自動更新したいプラグインの「自動更新を有効化」をクリックします。

より安全に進めたい場合は、WordPressの更新前に、本番サイトのコピーである「ステージング環境」でテストする方法もあります。
ステージング環境では、プラグインやテーマの互換性、デザイン崩れ、挙動の変化などを事前に確認でき、本番サイトが壊れるリスクを低減できます。
「WP Staging」というプラグインを使えば、簡単にステージング環境を作成可能です。
技術的な知識がなくても、安全にサイト管理ができる心強い機能です。
4.プラグインを一時的にすべて無効化する
WordPress本体のアップデート前に、利用しているプラグインを無効化しましょう。
有効化したまま作業すると、万が一問題が発生したときにアップデートが原因なのか、プラグインの影響なのか切り分けが難しくなります。
プラグインの無効化は管理画面「プラグイン」の「インストール済みプラグイン」から行えます。
5.WordPress本体のアップデートを行う
テーマとプラグインの更新が完了したら。最後にWordPress本体のアップデートを行います。
WordPress本体の更新は管理画面の「ダッシュボード」→「更新」から行います。
「WordPressの新しいバージョンがあります」の項目に「今すぐ更新」というボタンがありますのでクリックします。

6.無効化したプラグインを再度有効化する
先ほどアップデートのために無効化したプラグインを再度有効化して作業完了です。
プラグインを再度有効化したときに、画面が真っ白になったりエラーが大量に発生する場合は、当該のプラグインがWordPressの最新バージョンに対応していないことが考えられます。
「2.アップデート後にエラーが表示される/デザインが崩れる」の手順にしたがって復旧しましょう。
アップデートが反映されていないときは?
アップデート後に機能が使えなくなったり挙動がおかしい場合は、一度スーパーリロードを試しましょう。
ブラウザが一時的に保存しているキャッシュデータが原因で問題が生じることがあり、とくにブロックエディタは影響を受けやすいです。
スーパーリロードでキャッシュを無視して読み込むことで問題が解消するかもしれません。
▼Chrome
Windows…「Ctrl」+「F5」
Mac…「Command」+「Shift」+「R」
▼Firefox
Windows…「Ctrl」+「F5」
Mac…「Command」+「Shift」+「R」
スーパーリロードしても変化がない場合は、次の項目で紹介する「アップデート後に問題が発生した場合」を参考に対応しましょう。
アップデート後に問題が発生したときの対処法3つ
WordPressのアップデート後に画面が真っ白になったり、エラーが大量に表示される、デザインが崩れるといったことが稀に起こります。
そんなときは焦らず原因特定して対処しましょう。
状況別での対処方法を記載しましたので、こちらを参考に対応を進めてみてください!
1.画面が真っ白になって管理画面にアクセスできない
サイトが真っ白になったり、管理画面が表示されなくなった場合は、アップデートに失敗したか、何かしらの不具合が発生している可能性があります。
エラーを見つけて当該箇所を修正する、といった作業が初心者には難しいので、問題が起こったら一度元の状態に戻すことをおすすめします。
バックアップを元にFTPやプラグインで復旧することも可能ですが、今回はより簡単なエックスサーバーのバックアップ復元機能を用いた方法を紹介します。
本機能を利用すれば、ボタン操作だけでサイトを復元できます!
バックアップからの復元方法
「サーバー」カテゴリ内の自動バックアップの取得・復元メニューをクリックします。

復元するための設定を入力していきます。
「対象バックアップ日」は、問題が起きたときの日時から近いものを選択しましょう。
- 処理種別
自動バックアップデータから復元 - 対象バックアップ日
復元するバックアップデータの日付 - 復元方法
対象を指定して復元

復元対象のドメインにチェックを付けます。
また、ディレクトリは「Web領域」のみにチェックして、ほかはチェックを外してください。
入力できたら実行するをクリックします。

注意事項をご確認いただき、注意事項を確認した上で実行するをクリックしてください。
画像が多いサイトだと復元に時間が掛かります。気長に待ちましょう。

復元の状況は、「履歴」のタブで確認できます。

状況が「正常終了」となっていれば、バックアップの復元が完了した状態です。

サイトにアクセスし、正常に表示されるか、データが復元できているかを確認しましょう。
サイトが元に戻ったら、今度はテーマ/プラグインをすべて無効化してアップデートしてみましょう。
無事更新が完了すれば、WordPress本体の更新は完了です。
そのあとは、テーマ/プラグインを一つ一つ有効化していき、原因を特定していきます。
2.アップデート後にエラーが表示される/デザインが崩れる
アップデート後、管理画面やサイトにエラーが表示されることがあります。
この場合、テーマ/プラグインがWordPressの最新版に対応していない可能性が考えられます。
記事を書くのに支障をきたしたり、ページを訪れた方にエラーを見られてしまいますので、テーマやプラグインの開発者によって修正対応が行われるまで、使わないようにしましょう。
管理画面にアクセスできる場合は無効化していただくでOKですが、もし画面が真っ白で何もできない場合には、FTPやエックスサーバーのファイルマネージャー機能を用いてファイル名を変更することで解消します。
テーマ/プラグイン名の変更方法
まずは「XServerアカウント」、または「WebFTPログイン画面」からファイルマネージャーにログインします。
XServerアカウントからアクセスする場合は、アカウント一覧画面の「ファイル管理」をクリックします。

ログイン後、WordPressが設置されているフォルダまで移動します。
エックスサーバーの場合、「#ドメイン名#/public_html/」配下がWordPressの設置先となっています。
以下画像のように「wp-admin」や「wp-includes」といったフォルダがあります。

WordPressのディレクトリまで来たら、次に「wp-content」というフォルダに移動します。
「themes」や「plugins」といったフォルダが設置されており、この中にテーマやプラグインが設置されています。

最後に問題となっているテーマ/プラグインのフォルダ名を変更します。
テーマ/プラグインのフォルダ名をクリックし、「名前変更」をクリックします。

フォルダ名を変更して「変更」をクリックして完了です。
元のプラグインが何か分かるように、「backup」「bk」といった文字列を追加する形でのリネームがオススメです。

3.メンテナンス中の画面から切り替わらない
WordPressは更新の際、一度サイトをメンテナンスモードにしてアクセスできないようにします。
通常であれば自動的に解除されるのですが、アップデート中に管理画面内を移動したりすると、固まって以下の画面表示が解除されないことがあります。

基本的には10分程度で解除されますが、いつまで待ってもアクセスできない場合は、以下を参考に対応しましょう。
「2.アップデート後にエラーが表示される/デザインが崩れる」を参考にファイルマネージャーにログインし、WordPressが設置してあるフォルダから「.maintenance」ファイルを削除します。

WordPress更新に関するよくある質問(FAQ)
更新作業はスマートフォンやタブレットからでもできますか?
可能ですが、操作ミスや表示の不具合を防ぐためにも、パソコンからの作業をおすすめします。
とくにFTP操作やバックアップ関連の操作は、スマホだと誤操作のリスクが高くなります。
アップデート通知が頻繁に来るけど、毎回全部対応しないとダメ?
セキュリティ上は「早めに対応」が基本です。
ただし、頻度が高くて大変という方は、最低限、WordPress本体と使っているプラグインのうちセキュリティ系のものだけは優先的に更新してください。
まとめ
今回の記事では、WordPressの更新の必要性をご説明したあと、実際の更新手順を紹介しました。
更新時の手順は以下のとおりです。
- PHPのバージョンアップが必要か確認
- WordPressのバックアップを行う
- テーマ/プラグインの更新を行う
- プラグインを一時的にすべて無効化する
- WordPress本体のアップデートを行う
- 無効化したプラグインを再度有効化する
これらの手順は、一見複雑そうに見えても、実際は「やるべき順番を守る」だけでクリアできる作業です。
専門知識がなくても、少しずつ経験を積んでいけば、自分の力でサイトを守れるようになります。
当然アップデート時に問題が起こるリスクもありますが、WordPressをより快適に、そして安全に運用するために必要な作業です。気づいたら対応するようにしましょう!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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