個人事業主がホームページを持つ目的やメリットを解説!作り方や注意点など

【2023年10月30日更新】読みやすくなるよう、文章を調整しました。

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こんにちは、編集長のカワウソです!

「個人事業主にホームぺージは必要?」と疑問を抱いていませんか?

たしかに最近では、SNSを活用している個人事業主もいるため、ホームぺージを作るべきかどうか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、個人事業主がホームページを作成するメリットを解説します。

カワウソ

この記事は次のような人におすすめ!

  • 個人事業主のホームぺージ活用メリットを知りたい人
  • 個人事業主用のホームぺージを作る方法を知りたい人
  • ホームぺージに掲載する内容や注意点を知りたい人

この記事を読めば、個人事業主がホームページを開設するメリットはもちろん、具体的な方法も分かります。

ホームページの掲載内容や注意点にも触れているので、ぜひチェックしてみてください。

それではどうぞ!

個人事業主がホームページを持つ目的

個人事業主がホームページを持つ目的は、「自分や事業について知ってもらうこと」です。

個人事業主が仕事を獲得するためには、まず相手に自分や事業のことを知ってもらう必要があります。

それもそのはず、相手の立場になって考えてみてください。よく分からない相手とはなかなか取引しづらいですよね。

たとえば経営コンサルタントなら、ホームページに自分のプロフィールや実績などを掲載します。「説得力があるし、この人なら頼れそう」と相手に感じてもらえれば、仕事を獲得できる可能性が高まるでしょう。

個人事業主の仕事獲得にホームぺージは活用されている

仕事の獲得手段として、実際に世間の個人事業主がホームぺージを活用しているかどうか気になりますよね。

株式会社ビーブレイクシステムズが2021年6月9日から10日にかけて実施したアンケート調査によれば、個人事業主やフリーランス(1,100名)の18.3%が仕事獲得のために、ホームページやSNSを積極的に活用しているようです。

株式会社ビーブレイクシステムズ「個人事業主・フリーランスに関する実態調査」

▲出典:株式会社ビーブレイクシステムズ「個人事業主・フリーランスに関する実態調査

上記のアンケートは、主に以下の個人事業主を対象としています。

対象
  • ITエンジニア
  • Webデザイナー
  • ライター
  • イラストレーター
  • 写真家
  • ブロガー
  • コンサルタント
  • マーケター
  • 士業

すべてとは言えないものの、個人事業主の一部がホームページを活用していることに、間違いはないでしょう。

個人事業主がホームページを作成する3つのメリット

ここでは、個人事業主がホームぺージを作成するメリットを3つ解説します。

自己紹介ツールになる

個人事業主にとって、ホームページは「名刺」や「ポートフォリオ(※)」の役割を果たします。
※自分のスキルや実績を周囲に伝えるための作品集

ホームページは自己紹介ツール(名刺やポートフォリオ)になる

個人事業主が自分の力で仕事を獲得しようとする場合、「営業メールの送信」や「クラウドソーシングへの応募」が一般的です。

クラウドソーシングとは

企業がインターネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態。

代表的なサービスには、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがあります。

自己紹介は「営業メール」や「クラウドソーシングへの応募文」の中に掲載できるものの、文字数に制限があったり、画像の添付が難しかったりするため、伝えられる情報に限界があるのです。

一方で、ホームページは、記載できる情報に制限がありません。プロフィールや実績などを、見やすいデザインに落とし込んで、顧客に分かりやすく伝えられます。

さらに、「自分の人間性」や「ビジネスへの想い」をアピールすれば、より相手に興味を持ってもらえるでしょう。

24時間365日営業できる

ホームページは、「24時間365日営業する窓口」として、個人事業主をサポートしてくれます。

ホームぺージが公開されている限り、誰でもいつでも自由に閲覧可能です。
また、フォームさえあれば、営業時間外でも「申し込み」や「問い合わせ」を受け付けられます。

せっかく顧客が問い合わせようとしても、連絡できる手段や時間が限られていると、諦めてしまうかもしれませんよね。

つまり、ホームぺージがあれば、機会損失を防げるのです。

SNSのように情報が埋もれない

ホームページに一度掲載した情報は、自分で消さない限り、見える範囲から消えません。

一方、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSは、古い情報の上に新しい情報が積み重なっていきます。

投稿する頻度によるものの、1ヶ月前あるいは1年前に投稿した情報が、顧客の目に触れる機会はほぼありません。

つまり、SNSだけでは、顧客の「いつでも」「すぐにでも」といった情報取得に対する要望に応えにくいのです。

SNSとホームページの違い

とはいえ、SNSは集客方法の1つとして、ビジネスでも多く利用されています。

そのため、ホームぺージのコンテンツをSNSで投稿したり、SNSで集客したユーザーをホームぺージに誘導したりといった、相互活用がおすすめです。

個人事業主がホームページを作成する方法

ホームぺージを作成する方法は、以下の4つです。

個人事業主がホームページを作成する方法
  1. ゼロから自作
  2. WordPressで自作
  3. ホームページ作成ツールで自作
  4. Web制作会社に外注

このなかでも、個人事業主には「WordPressで自作」がおすすめです。

個人事業主であれば、「ホームぺージ作成にあまり費用をかけられない」という方も多いのではないでしょうか。

WordPress(ワードプレス)は、無料のホームぺージ作成ソフトウェア(システム)です。
CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)の一種で、HTMLやCSSといったWeb制作スキルがない方でも、ホームぺージの制作や更新が簡単にできます。

HTMLとWordPressの違い

ただ、ソフトは無料と言っても、WordPressでホームぺージを作るには「サーバー」と「ドメイン」も必要で、月額1,000程度の費用がかかります。
詳しくはこのあと解説しますね。

個人事業主がホームページを作成するときの費用

ここでは、以下2つの作成方法の費用について解説します。

WordPressでホームページを自作する場合

WordPressでホームページを自作するときに最低限必要な費用は、以下のとおりです。

エックスサーバーの場合
エックスサーバーの場合 レンタルサーバー ドメイン WordPress(本体)
価格 990円/月(※1) 無料(※2) 無料

※1 『エックスサーバー』の36ヶ月をご契約いただいた場合
※2 『エックスサーバー』の「独自ドメイン永久無料特典」で取得した場合

ホームぺージを「家」に見立てた場合、サーバーは「土地」、ドメインは「住所」にあたります。

サーバーは自社で構築できるものの、膨大なコストがかかるので、一般的には「レンタルサーバー」を利用することが多いです。

レンタルサーバーの費用相場は、月額1,000円~3,000円程度。
月額1,000円程度のレンタルサーバーでも、ビジネスに耐えうる性能は十分にあります。

ドメインはレンタルサーバーを契約すると、無料でついてくる場合が多いです。
ただし、レンタルサーバー費用が格安の会社は、ドメインが有料の場合もあるので注意しましょう。

『エックスサーバー』なら、月額費用990円〜で「サーバー」「ドメイン」「WordPress」「メールアドレス」がまとめて揃います。

メールアドレスの作成方法は、以下の記事で解説しています。

WordPressのテーマには無料と有料がある

WordPressには「テーマ」と呼ばれる、デザインのテンプレート(雛形)があります。

WordPressにテーマをインストールすれば、デザインがほぼ完成した状態からホームぺージ作成が可能です。

無料でも、デザイン性の高いテーマはあります。
ただ、有料のテーマのほうが、マニュアルが充実していたり、サポートが備わっていたりしますよ。

おすすめのテーマを含め、詳しくは以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

ホームページ作成を外注する場合

「自分では作れそうにない……」「時間がない……」という方は、ホームぺージ作成を外注しましょう。

ホームページ作成を外注する方法は、主に以下の2つです。

ホームぺージ作成を外注する方法
  • フリーランスに依頼する
  • Web制作会社に依頼する

なお、制作費用は、ホームページの内容やページ数によって変わります。

外注方法 名刺程度(P1~5) パンフレット程度(P5~10)
フリーランス 5万円~10万円 10万円~30万円
Web制作会社 ~40万円 40万円~70万円

※別途サーバーとドメインの費用(月額1,000円程度)がかかります。
※ホームぺージの素材(ロゴ、テキスト、画像など)を自社で用意できない場合は、ほかにも費用がかかる場合があります。

フリーランスやWeb制作会社に依頼する場合のメリットやデメリットなどは、以下の記事で詳しく解説しています。

個人事業主がホームページに掲載しておきたい情報

個人事業主がホームページに掲載しておきたい情報は、以下のとおりです。

それでは1つずつ詳しく解説します。

運営者情報

ホームページを運営する人の基本情報を掲載します。主な内容は、次のとおりです。

運営者情報に掲載する内容
  • 屋号
  • 名前
  • 住所
  • 問い合わせ先(電話番号やメールアドレス)

一般的に、個人事業主は法人と比べて、社会的信用度が高くありません。

信頼性を高めるためには、名前、住所、問い合わせ先など、「実在するかどうか」が分かる情報を掲載するべきでしょう。

ただし、私用の携帯電話を使っていたり、自宅を事務所として使っていたりする場合は、プライベートの情報を晒してしまうリスクがあります。

そのため、レンタルオフィスやバーチャルオフィスを利用する方も多いです。

注意

個人事業主の屋号については、「会社」「法人」「コーポレーション」などの文字を使ってはいけません。ホームぺージでは一環して、顧客に「会社」と誤解されないように、表現に注意する必要があります。

「当社」や「弊社」などの語句も、使うのは避けましょう。

事業内容

個人事業主として、「どのような事業を行っているのか」を掲載します。

事業の説明に加えて、以下の内容を顧客に伝えましょう。

事業内容に記載すること
  • 事業のメリットや強み
  • 解決できる課題

上記の内容を伝えることで、顧客は仕事を依頼した結果、どんな未来を実現できるのかをイメージしやすくなります。

ただ自分が行っている事業の内容を説明するだけではなく、顧客の視点に立って、価値がある情報を伝えることが重要です。

実績

個人事業主としての活動実績は、信頼性を高める材料になるため重要です。

すでに取引実績のある個人事業主であれば、「受注件数」や「業界」などの実績を掲載します。

なお、取引先の企業名や取引内容などを具体的に載せる場合は、必ず許可を取りましょう。

勝手に掲載すると、トラブルに発展するおそれがあります。

料金

ホームぺージに料金を掲載すると、顧客にとって検討材料になるため、仕事を受注しやすくなります。

目安の料金でもよいので、掲載しましょう。

ただし、相場からかけ離れた金額だと、顧客に敬遠されるおそれもあります。
市場調査したうえで、顧客がメリットを感じる料金を設定してください。

お客様の声

過去に取引した「お客様の声」を掲載すれば、信頼性をアピールできます。はじめて取引する顧客でも、安心して依頼できるでしょう。

SNSを運営している個人事業主であれば、お礼のメッセージなどを掲載するのもおすすめです。

ただし、「実績」と同じく、先に相手に許可を取ってから掲載しましょう。

問い合わせフォーム

ホームぺージは、誰でもいつでも自由に閲覧できます。しかし、興味を持った顧客からの問い合わせに対応できなければ本末転倒です。

問い合わせフォームを設置しておけば、顧客からの連絡をいつでも受け付けられます。

また、万が一不手際があったときに、問い合わせフォームがないと、連絡を受けられないかもしれません。電話での連絡が可能でも、対応できる時間帯が限られてしまいます。

顧客対応はスピードが重要です。対応が悪いと二次クレームに発展してしまうおそれもありますよね。

お客様の声を聞くための「受付窓口」として、問い合わせフォームは必要です。

なお、問い合わせフォームへの導線(ボタン)は目立つ箇所に配置しましょう。なかなか見つけられない箇所だと、顧客にストレスを与えてしまいます。

詳しくは、以下の記事で解説しています。

WordPressでお問い合わせフォームを導入する方法は、以下を参考にしてください。

プライバシーポリシー

プライバシーポリシーとは、個人情報の利用目的や管理方法を文章で記載したものです。

ホームページから個人情報を取得する場合は、利用目的を本人に通知あるいは公表する必要があります。

個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人の同意を得ないで、前条の規定により特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱ってはならない。

(引用:個人情報の保護に関する法律 第18条「利用目的による制限」

個人情報取扱事業者は、個人情報を取得した場合は、あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかに、その利用目的を、本人に通知し、又は公表しなければならない。

(引用:個人情報の保護に関する法律 第21条「取得に際しての利用目的の通知等」

プライバシーポリシーの内容は、以下を参考にしてください。

参考:Webサイトの利用規約「プライバシーポリシーの雛形(ひな型)」

必要であれば、ホームページを公開する前に、弁護士や行政書士などの専門家に確認してもらうとよいでしょう。

個人事業主がホームページを運営するときの注意点

個人事業主がホームページを運営するときは、以下の3点に注意しておきましょう。

ホームページを作っただけでは目的を達成できない

ホームページを作っただけでは、誰の目にも触れることはありません。そのため、積極的にホームぺージの存在をアピールしましょう。

たとえば、以下のシーンでアピールできます。

ホームぺージをアピールできるシーン
  • 名刺
  • パンフレット
  • 営業メール
  • クラウドソーシングなどの応募文
  • SNSのプロフィール
  • 実店舗の内観や外観

それぞれにホームぺージのURLを掲載すれば、興味を持った見込み客にホームぺージを見てもらえるでしょう。

ホームページからの問い合わせや申し込みなどにも、繋がる可能性が上がります。

集客方法を検討する

新規顧客をインターネットで獲得するなら、集客も必要になります。

個人事業主であれば、SNS運営による集客がおすすめです。

SNSなら無料で集客でき、運用次第では、短期間で多くのユーザーをホームページへ誘導できるでしょう。

その他、飲食店や小売店など実店舗を運営する場合は、「Googleマイビジネス」がおすすめです。

「Google Map」でお店を探しているユーザーにアプローチしやすいため、売上拡大に直結します。

詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

ウソは書かない

ホームぺージにウソの情報を掲載してはいけません。

ホームページで虚偽の実績をアピールして顧客と契約した場合、契約が取り消されるおそれがあります。

消費者は、事業者が消費者契約の締結について勧誘をするに際し、当該消費者に対して次の各号に掲げる行為をしたことにより当該各号に定める誤認をし、それによって当該消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示をしたときは、これを取り消すことができる。

一 重要事項について事実と異なることを告げること。 当該告げられた内容が事実であるとの誤認

(引用:消費者契約法 第四条「消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示の取消し」

また、商品の品質、内容、価格などを実際よりも優れたもの・他社製品より優れたものだと誤解させる行為は禁止されています。

事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない。

一 商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの

(引用:不当景品類及び不当表示防止法 第五条「不当な表示の禁止」

悪意のあるウソでなくとも、ホームページに間違った情報を掲載することは、あってはならないのです。

まとめ

この記事では、個人事業主がホームページを作成するメリットを解説しました。

実際の作成方法や掲載内容についても、少しはイメージできたのではないでしょうか。

まとめ
  • 個人事業主がホームページを持つ目的は、「自分や事業について知ってもらうこと」
  • ホームページは、「名刺」や「ポートフォリオ」の役割を果たすなど、メリットが多い
  • ホームページは、個人事業主の「仕事獲得方法の一つ」として活用されている
  • 個人事業主なら、低コストでホームページが作れる「WordPress」がおすすめ
  • 個人事業主であるがゆえの「注意点」もあるため、ホームページ作成前に確認する

それでは素敵なホームページの完成を願っております。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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