【2023年3月2日更新】一部の紹介事例を変更するとともに、より各社の魅力を参考にしやすいように文章を調整しました。
こんにちは、編集長のカワウソです!
自社の人材採用に課題を抱えていませんか?
求人広告に掲載しているものの、応募者が集まらなかったり、採用のミスマッチが起きたりしている企業は少なくありません。
自社にマッチする人材を獲得するためには、「採用サイト」を作るのが効果的です。
ただ、表面的なデザインの採用サイトを作っても、期待する成果はあがりません。
そこで今回は、中途採用を主とする企業向けに、採用サイトのデザイン事例を厳選して10社紹介します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- はじめて採用サイトを作る人
- 採用サイトのデザインを知りたい人
- 自社にマッチする人材を獲得したい人
- 求人広告だけでは成果があがらず悩んでいる人
この記事を読めば、成果があがりやすい採用サイトを作れます。
記事後半では、採用サイトのデザイン事例を効率的に探せる「ギャラリーサイト」も紹介しているので、ぜひチェックしてください。
それではどうぞ!
目次
求める人物像を明確に打ち出したデザイン
採用サイトは、ターゲットを意識したコンテンツやデザインで作りましょう。
とくに即戦力を求める中途採用の場合、ターゲットの明確化は必須。
応募者が集まったとしても、ミスマッチが多いと無駄な採用コストがかかってしまいます。
自社とマッチする人材を獲得するためには、「求める人物像」を明確に打ち出すことが重要です。
ここでは、求める人物像を明確に打ち出した採用サイトのデザインを紹介します。
株式会社ファーストリテイリング

『株式会社ファーストリテイリング』の採用サイトを見ると、以下の記載があります。

『株式会社ファーストリテイリング』がどんな人物を求めているか、一目で分かりますよね。
人を「力の源」と表現する『株式会社ファーストリテイリング』だからこそ、求める人物像にはこだわりが感じられます。
その他、動画や写真が多く掲載されているのも、ポイントの一つ。
業務内容はもちろん、「先輩社員の特徴」や「仕事に取り組む姿勢」などが伝わり、ミスマッチの防止に貢献しているでしょう。
株式会社フクロウラボ

▲出典:株式会社フクロウラボ 採用サイト
『株式会社フクロウラボ』の採用サイトでは、求める人物像を「FUKUROU WAY」に共感できる人としています。
「FUKUROU WAY」とは、「かけがえのないパートナーになる」というビジョンを達成するための行動指針。
たとえば、「devチーム」の「FUKUROU WAY」は、以下のとおりです。

▲出典:株式会社フクロウラボ 採用サイト
このように、行動指針は求める人物像にもなり得ます。
さらに、企業と応募者間の「期待値のズレ」を避けるためとして、選考ポイントが明確に記されていますよ。
そして選考の目的は、お互いの価値観をしっかり伝え合うことと考えています。
(引用:株式会社フクロウラボ 採用サイト)
一番避けたいのは「思っていた会社/個人と違った」という期待値のズレ。これを避けるためにフクロウラボではあえて選考回数を重ねていくスタンスを取っています。
ミスマッチへの対策が徹底された採用サイトと言えるでしょう。
自社の特徴を表現したインパクトのあるデザイン
採用サイトは、単に求人情報を掲載すればよいわけではありません。
求職者に、自社のことを正しく理解してもらう必要があります。
また、一般的に求職者は、数多くの求人情報を閲覧するものです。
そのため、特徴のない採用サイトだと、求職者の記憶に残らないかもしれません。
近年、インパクトのある採用サイトを作る企業も増えてきました。
ただし、単にインパクトがあればよいわけではなく、「企業理念」や「こだわり」が感じられるデザインでなくてはなりません。
ここで紹介する3つの採用サイトは、まさに「企業マインド」をデザインに落とし込んでいますよ。
つばめタクシー大和グループ

『つばめタクシー大和グループ』の採用サイトは、くちばしが付いた人物の写真が印象的。
まさに、「創造力を、走らせろ。」というキャッチコピーのとおり、オリジナリティにあふれたデザインですよね。
このキャッチコピーについては、採用概要ページを読むことで理解が深まりますよ。

具体的には、「交通インフラに影響を与える存在になる」ために、「新たな価値を生み出す創意工夫が必要」とされており、『つばめタクシー大和グループ』の想いが反映されたデザインであることが伝わってくるのです。
このように、企業マインドをデザインに反映すれば、単にインパクトがあるだけでなく、説得力がある採用サイトを作れるでしょう。
デンタルプロ株式会社

▲出典:デンタルプロ株式会社 採用サイト
『デンタルプロ株式会社』の採用サイトにアクセスすると、歯ブラシで磨くようなアニメーションとともに、複数枚の写真が切り替わり表示されます。
また、「BRUSH UP! 思考を磨け」というキャッチコピーも印象的。
歯ブラシや歯間ブラシをはじめ、さまざまなオーラルケア商品を販売する、『デンタルプロ株式会社』ならではのアプローチですよね。
その他、「CONCEPT」や「BUSINESS」などのページには、独特な仕掛けが施されていますよ。
たとえば、「BUSINESS」のページ内にある「特長」というコンテンツでは、6つのイラストと空欄のボックスが表示されています。

▲出典:デンタルプロ株式会社 採用サイト
歯ブラシで磨くように、ボックス内でクリックしながらカーソルを動かすと、『デンタルプロ株式会社』の特長が現れる仕組みです。

▲出典:デンタルプロ株式会社 採用サイト
まさに、自社の特徴を上手く絡めた、遊び心がある仕掛けと言えるでしょう。
桂新堂株式会社

▲出典:桂新堂株式会社 採用サイト
『桂新堂株式会社』の採用サイトにアクセスすると、えびの被り物をした人物の写真と、「えび家族」という文字が目に入ります。
『桂新堂株式会社』を代表する商品は「海老菓子」。
この採用サイトでは、代表商品のえびにまつわるコンテンツが豊富に掲載されています。

▲出典:桂新堂株式会社 採用サイト
これなら、初めて『桂新堂株式会社』のことを知る求職者も、難なく会社の特徴や雰囲気を掴めますよね。
その他、「桂新堂かるた」や「HISTORY is エビ DENCE」などのコンテンツも印象的。
たとえば、「HISTORY is エビ DENCE」では、スクロールに応じてえびのキャラクターが走り、「1967」などの数字を通過すると、その年の出来事が表示されます。

▲出典:桂新堂株式会社 採用サイト
求職者に会社のことを楽しく知ってもらう仕掛けとして、大いに参考になるのではないでしょうか。
転職者の興味を惹きつけるデザイン
自社が伝えたい情報だけを採用サイトに掲載していても、大きな成果はあがりません。
中途採用サイトには、転職者が求める情報も掲載しましょう!
たとえば、「給与」「勤務地」「勤務時間」などの情報は、ハローワークのような求人票でも確認できますよね。
しかし、次に紹介する情報は、求人票からの取得が難しいです。
転職者の多くは、以下のような情報を求めて採用サイトを訪問します。
- 仕事を通じてやりがいや達成感を得られるか
- 入社後の仕事内容はどのようなイメージなのか
- 将来性がある企業なのか
- キャリアアップできる企業なのか
- 一緒に働く仲間はどのような人たちなのか
ここでは、転職者が求める情報を上手くデザインに落とし込んでいる採用サイトを5つ紹介します。
株式会社イプロス

▲出典:株式会社イプロス 採用サイト
『株式会社イプロス』の採用サイトは、仕事の「やりがい」を感じさせるデザイン。
「キミの野心で、ビジネスに変革を。」というキャッチコピーが、ファーストビューや動画で使用されています。
自分の野心で世界の形を変えられることが伝われば、「やりがい」や「達成感」を求める転職者は、興味を抱くことでしょう。
ビジネス戦国時代。
キミの野心が世界の形を変えていく。ビジネスの世界は企業がひしめき合い
(引用:株式会社イプロス 採用サイト)
時に協力し、時に激しい競争を繰り広げている。
ビジネスが世の中に新しい価値をつくり出していく。
(中略)
キミが生み出す出会いで、ビジネスの世を照らそう。
キミの野心で、ビジネスに変革を。
また、ファーストビューのイラストは、採用コンセプトにある「ビジネス戦国時代」を感じさせますよね。
デザイン全体にインパクトがあり、転職者の記憶に残りやすい採用サイトでもあると言えます。
なお、採用コンセプトムービーについては、以下の記事で詳しく解説していますよ。

株式会社あらい

▲出典:株式会社あらい 採用サイト
『株式会社あらい』の採用サイトは、「入社後の仕事内容」がイメージしやすいデザインになっています。
仲間の一日というページでは、職種ごとに一日のスケジュールが紹介されていますよ。

▲出典:株式会社あらい 採用サイト
タイムライン(時刻表)や写真があるため、見やすくて分かりやすいですよね。
株式会社マーケットエンタープライズ

『株式会社マーケットエンタープライズ』の採用サイトは、「企業の将来性」がイメージしやすいデザイン。
「この会社は、これからがベンチャーだ。」というキャッチコピーに続き、『株式会社マーケットエンタープライズ』の展望がずらっと掲載されています。

とくに「新規事業をいくつも多角的に展開する」といったテキストは、「企業の将来性」を重視する転職者を刺激するでしょう。
企業のアピールポイントが「言葉」でストレートに伝わるデザインと言えます。
INTLOOP株式会社

『INTLOOP(イントループ)株式会社』の採用サイトは、「キャリアアップの可能性」がイメージしやすいデザインになっています。
まず、「わたしが、成長の核になる。」というキャッチコピーから、「成長」に重きを置いていることが分かりますよね。
さらに、キャリアプランのページでは、期間に応じた「役職」や「年収」が棒グラフで分かりやすく紹介されています。

これなら、転職者は入社後のキャリアについて、より鮮明にイメージできることでしょう。
株式会社マネーフォワード

『株式会社マネーフォワード』の採用サイトは、「一緒に働く仲間たち」が分かりやすいデザインになっています。
ファーストビューに並べられた笑顔のスタッフ写真を見ると、温かく受け入れてくれそうな印象を受けますよね。
また、『#タイムズマネフォ』というオウンドメディアでは、従業員の方々の取材記事が掲載されていますよ。
自社が保有するメディア全般のことで、狭義では自社のブログを指します。


▲出典:#タイムズマネフォ
『#タイムズマネフォ』は、『株式会社マネーフォワード』の「中にいる人たち」について、転職者に知ってもらうために開設されたオウンドメディア。
「#タイムズマネフォ」は、マネーフォワードへのジョインを考えてくださる方が気になる「中にいる人たち」について、知っていただくことを第一の目的にしています。
(引用:#タイムズマネフォ)
どんな人と一緒に働くんだろう、会社はどんな雰囲気なんだろう、という不安は、新しい環境に飛び込む決断をするときに誰もがもつものです。そんな不安が、この「#タイムズマネフォ」を読むことでワクワクに変わる、そんなメディアに育てていきたい、と考えています。
転職者が抱える不安を払拭できれば、エントリー数の増加が期待できますよね。
転職者に親切な採用サイトとして、ぜひ参考にしてみてください。
採用サイトのデザインが探せるギャラリーサイト3選
採用サイトのデザインを追求したい場合は、「ギャラリーサイト」がおすすめ。
ギャラリーサイトなら、他社の採用サイトを一覧で閲覧できるため、効率的に探すことが可能です。
ここでは、「採用サイト」のカテゴリがあるギャラリーサイトを紹介します。
求人カタログ

▲出典:求人カタログ
『求人カタログ』は、日本最大級の採用サイト紹介メディア。
2023年2月現在、1,300以上の採用サイトが掲載されており、「新卒」「中途」「アルバイト」などから絞り込めますよ。
他にも、「規模」「職種」「業種」のカテゴリも用意されているため、ピンポイントで自社に近い企業の採用サイトを参考にできます。
SANKOU!

▲出典:SANKOU!
『SANKOU!』は、国内のサイトを集めたギャラリーサイト。
更新頻度が高いため、「最新のトレンドを知りたい」という方にもおすすめです。
豊富なカテゴリが用意されていることに加え、右上の「スマホ版」をクリックすれば、スマホサイトの一覧も確認できます。
スマホ対応した採用サイトを作るときは、ぜひ活用してみてください。

MUUUUU.ORG

▲出典:MUUUUU.ORG
『MUUUUU.ORG(ムーオルグ)』は、Webデザイナーが現場で参考にしやすいよう、デザインが優れたサイトを厳選して紹介しているギャラリーサイト。
デザイン性の高い採用サイトを作りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
※以下の記事では、他のギャラリーサイトも紹介しています。

採用サイトと求人広告の違い
求人情報を掲載しているという共通点から、混同して認識されることもある「採用サイト」と「求人広告(転職支援サイト)」。
しかし、採用サイトと求人広告とでは、「表現の自由度」がまったく異なります。
一般的に求人広告は、テンプレートによってコンテンツが決められているため、掲載可能な「文字数」や「デザイン」が限定的。
つまり、募集要項を簡潔に掲載することはできても、企業理念や社風について深く知ってもらうには不向きなのです。
一方、採用サイトは文字数やデザインに制限がないため、自社が伝えたい情報を不足なく、求職者に届けられます。
もちろん、その分コストはかかるものの、自社の魅力を詰め込んだ採用サイトを制作すれば、競合他社との差別化も可能です。
採用サイトは、優秀な人材に自社をアピールするために、有効な手段と言えるでしょう。
カワウソ
※詳しくは、以下の記事をご覧ください。

採用サイトと企業サイトの違い
「採用サイト」と「企業サイト」の間にも、大きな違いがあります。
ここでは、弊社『エックスサーバー株式会社』の企業サイトと採用サイトを参考に、それぞれの違いを紹介していきますね。
エックスサーバー株式会社の企業サイト

弊社『エックスサーバー株式会社』の企業サイトは、実用性を意識したシンプルなデザインです。
企業サイトの目的は、「自社のことを知ってもらう」こと。
ステークホルダーと呼ばれる、自社と関係のあるさまざまな方が閲覧します。
以下、企業サイトのターゲット例です。
- 顧客
- 従業員
- 取引先
- 投資家など
たとえば、企業サイトの主なコンテンツには、「会社概要」「企業理念」「事業内容」「お知らせ」などが挙げられます。
さまざまなユーザーが閲覧するため、オールマイティなデザインで使いやすい企業サイトが多いです。
エックスサーバー株式会社の採用サイト

一方、採用サイトの目的は「人材を獲得する」こと。
求職者に企業の魅力を伝え、「ここで働きたい」と思ってもらう必要があります。
採用サイトに掲載するコンテンツは、以下のとおりです。
- 雇用条件(雇用形態、給与、休日や休暇、勤務地など)
- 福利厚生
- 企業理念やミッション
- 代表メッセージ
- 社員紹介やインタビュー
- 教育制度
- 社内風景
- 応募フォーム
- 個人情報保護方針
「企業理念」など、企業サイトと被るコンテンツはあるものの、見せ方が大きく異なります。
ターゲットである「求職者」に訴えかけるような、コンテンツやデザインを意識するとよいでしょう。
よろしければ、弊社『エックスサーバー株式会社』の採用サイトもご参考にしてください。
応募数を増やすには導線設計が重要
最後、採用サイトは「導線設計」が重要です。
求職者に応募してもらうために、分かりやすい位置に「エントリー(応募)ボタン」を設置しましょう。

今回紹介した採用サイトの多くは、ヘッダーなど、分かりやすい位置にエントリーボタンが設置されていますよ。
エントリーボタンが分かりづらいと、求職者が迷ってしまいます。
応募するかどうか迷っている求職者なら、そのまま諦めてしまうかもしれません。
もし、中途以外に「新卒」や「アルバイト」の応募も受け付けたい場合は、それぞれ別のエントリーボタンを設置しましょう。
ターゲットに最適化した「募集要項」や「エントリーフォーム」に案内できれば、さらに応募率は高まります。
まとめ
この記事では、中途採用サイトのデザイン事例を厳選して10社紹介しました。
- 採用のミスマッチを防ぐには、「求める人物像」を明確に打ち出す
- 自社の特徴を「インパクトあるデザイン」で表現すれば、求職者に覚えてもらえる
- 中途採用サイトを作るなら、「転職者」が求める情報も掲載する
- 採用サイトのデザインを追求するなら、「ギャラリーサイト」がおすすめ
- 求職者にとって分かりやすい位置に、「エントリーボタン」を設置する
採用サイトは、単にデザイン性が高いだけではいけません。
掲載するコンテンツを見極めたうえで、求職者が興味を抱くデザインに仕上げましょう。
以下の記事では、ユニークなアイデアが詰まった、面白い採用サイトを紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

それでは、素敵な採用サイトの完成を願っております。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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