こんにちは、編集長のカワウソです!
会社のホームページを開設する際に、意外に気になるのが維持費ですよね。
確かに作ってみたものの、あとから高額な維持費がかかってくると困ります。
そのため、今回はホームページ開設前に知っておきたい維持費について解説しています。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 初めて会社のホームページを作る人
- 維持費の対象が何か分からない人
- 維持費について相場感を知りたい人
この記事を読めば、維持にはどんな種類があるのか、自社でどこまで対応できるのかも知ることができます。
また、ホームページ制作をWeb制作会社に依頼しようと考えている方は事前に予備知識を付けておきましょう。そうすることで、制作のみならず運用を意識した会社選びができるようになります。
※このメディアではホームページの構築にはWordPress(ワードプレス)という無料のソフトウェアの利用を推奨しておりますので、そちらを前提にした内容になります。
それではどうぞ!
目次
ホームページに必要な維持費とは
維持費と一口に言っても、細かく分けると4つの費用に分類することができます。

- (Lv.1)維持費・・・最低限の状態に保つ
- (Lv.2)管理費・・・トラブルに備える
- (Lv.3)更新費・・・情報を発信する
- (Lv.4)販促費・・・アクセスや売上を上げる
どこまでのレベルの維持が必要かは会社によって様々ですが、ホームページに求める目的や役割によって判断することができます。
例えば創業期だと最低限「名刺」の役割があれば、「会社のことを知ってもらう」目的は果たせますので、その場合は(Lv.3)更新費まで必要と考えてください。
もしくは、立ち上げ当初から本格的なWeb活用を考えているのであれば、(Lv.4)販促費までが必要です。

ホームページに維持費が必要な理由
ホームページはあくまでも目的を達成するための手段です。
そのため、目的の達成を意識するのであれば、維持費は投資であると考えてください。
人によっては維持費と聞けば「無駄な費用」というようなイメージを持つかもしれません。
しかし、それは違います。
ホームページはよく家に例えられますが、いくら大きくて立派な家でも、庭に雑草が生えていたり、門が錆びてしまっていては印象は良くありません。
であれば、そこまで大きい家で無くても良いので、しっかりと手入れされている家の方が訪問しやすいはずです。
ビジネスを成長するためにホームページが必要。だから維持費をかける。
そう考えることができれば、むやみに維持費を削ろうとするのではなく、目的に合わせて必要な維持費を見極めることができます。
ホームページ維持費の決定基準
ホームページの維持費は「自社で管理する」か「外注に依頼する」かによって変わります。
当然ながら費用を抑えるためには、自社で管理できるところはなるべくした方が良いです。
その判断基準となる一覧表を掲載いたします。
(お時間の無い方はこの表だけでも維持費の内訳と相場が分かりますのでおすすめです)
自社対応できるかの基準(項目別) | ||||
内訳 | 項目 | 自社対応 | 相場 | 外注先 |
維持費 | レンタルサーバー | 〇 | 3,000円~10,000円 / 月 | Web制作会社 |
ドメイン | 1,300円~10,000円 / 年 | |||
SSL | 無料~20万円 / 年 | |||
管理費 | バグの対応 | △ (※1) |
5,000円~10万円 / 月 (※3) |
|
セキュリティ対策 | ||||
WordPressのアップデート | ||||
更新費 | コンテンツの追加・更新 | △ (※2) |
||
販促費 | リスティング広告 | × | 広告費用の20%が手数料 | Web広告代理店 |
SEO | 10万円~100万円 / 月 | SEO会社 |
(※1)バックアップがあれば復旧できる。サーバーのセキュリティ対策機能を活用可能。
(※2)WordPressを導入していれば、スキルが無くても自社で簡単な更新は可能。
(※3)Web制作会社によって金額やサポート範囲は様々。
ホームページの維持費合計の目安(目的別) | |||
内訳 | ホームページの役割が名刺の場合 | 本格的なWeb活用する場合 | |
自社のみ | 外注利用あり | 外注利用あり | |
維持費 | 5,000円 / 月 | 5,000円 / 月 | 50,000円 / 月(※1) |
管理費 | – | 5,000円 / 月 | 50,000円 / 月 |
更新費 | – | 5,000円 / 月 | 50,000円 / 月 |
販促費 | – | – | 400,000円 / 月(※2) |
合計 | 5,000円 / 月 | 15,000円 / 月 | 550,000円 / 月 |
(※1)企業SSLを採用した場合
(※2)リスティング広告20万円(手数料含む)+SEO20万円で算出
ホームページ維持費の内訳と相場
それでは詳細な部分を説明していきます。
維持費:レンタルサーバー費用
ホームページを「家」に例えた場合、サーバー費用はいわゆる「土地代」です。土地であれば「購入」するか「借りる」か選択肢がありますが、レンタルサーバー費用は後者にあたります。
土地が無いと家を立てることはもちろん、維持することはできませんので、最低限必要な費用と言えます。
費用は安いものであれば月額1,000円以下、高いものなら月額数万円~数十万円のものもあります。
もちろん、求める機能や性能によって選択する必要があるのですが、初めて作る会社のホームページであれば相場は3,000円~10,000円程度で考えてください。
これぐらいの金額であれば、価格は押さえながらも、ビジネスに必要不可欠なセキュリティ対策機能やサポート対応が充実しています。
維持費:ドメイン費用
ホームページが「家」、サーバーが「土地」ならドメインは「住所」に当たります。
住所がないと「手紙(=電子メール)」は出せませんし、人も「訪れる(=アクセスする)」ことができません。そのため、ドメイン費用も最低限必要な費用と言えます。
ドメインには様々な種類があり、ビジネスであれば以下のドメインがよく利用されます。
ドメイン | 意味 | 取得条件 | 相場(取得 / 更新費用)※年額 |
co.jp | 日本の企業 | 日本で登記している企業 | 1,500円~ / 4,000円~10,000円 |
.jp | 日本 | 日本に住所があれば誰でも可 | 360円~ / 3,000円~4,000円 |
.com | 商用 | 特になし | 1円~ / 1,300円~2,000円 |
実際にはレンタルサーバーを提供する会社がドメインも販売しているケースが多いです。
会社によってはサーバー費用は安いものの、ドメイン費用を高額に設定している場合もありますので、販売会社を選定する際には注意が必要です。
維持費:SSL費用
SSLはインターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みです。
例えば個人情報やクレジットカード情報の漏洩を防ぐのに貢献しています。
昔は直接関わりのあるお問い合わせフォームや決済画面ページのみに使用されていました。
しかし、近年では全てのページで適用することが推奨されており、こちらも最低限必要な費用と言えます。
種類 | 認証レベル | 利用用途 | 相場※年額 |
ドメイン認証 | Lv.1 | 最低限名刺の役割を担うHP | 0円~40,000円 |
企業認証 | Lv.2 | 本格的なWeb活用を実施するHP | 40,000円~75,000円 |
EV認証 | Lv.3 | 安全性を最大限アピールしたいHP | 55,000円~200,000円 |
SSLもレンタルサーバーを提供する会社が販売窓口であるケースが多いです。
例えれば「警備会社」と契約するようなもので、有名な警備会社のシールが玄関に貼ってあれば抑止力アップに繋がりますし、安全性もアピールできます。
しかし、創業期でホームページが名刺程度の役割しか担わない場合は、無料もしくは数千円程度のSSLから初めることをおすすめします。
ただし、本格的なWeb活用を実施する場合は、企業認証レベル以上のSSLを採用する方が無難です。
管理費:バグの対応費用
ホームページは時折バグや不具合が発生します。まず、よくある事例を紹介します。
- 文字化けしている
- デザインが崩れている
- ページの表示速度が極端に遅い
- ページが404エラーと表示される
- お問い合わせフォームが送信されない
理由は様々ですが、HTMLやCSS、PHPやJavaScriptといった各種言語の記述にミスがある可能性があります。
自社でWeb制作の知識やスキルを所持している場合は、対応できれば特に費用は発生しません。
Web制作会社に依頼してホームページを制作した場合、納品後に双方で一通りページを検閲しますが、確認が漏れたまま公開されてしまうことがよくあります。
契約書の内容次第ですが、納品後1年間の瑕疵対応(不具合対応)は無料とする事が多いです。しかし、それ以降については基本的に費用が発生します。
またそれ以外でも、自社でホームページを更新した際に正しく行われたなかったことが原因で不具合が生じる可能性もあります。
費用に関しては内容や依頼するWeb制作会社によって様々です。基本的には作業工数から逆算して作業やページ単位で数千円~数万円程度の費用になります。
都度払いだと、その度に見積もり作成の手間が発生することから高くつきます。そのため、多くのWeb制作会社が月額費用型の管理を提案してきます。そちらについては月額5,000円~10万円程度が相場です。
当然、管理費用が高ければ対応可能な範囲も増えます。Web制作会社の中にはチケット制にして、管理作業で使用しない場合は、更新作業に流用できる仕組みを提案する会社もあります。
費用的に不安であれば月額管理をおすすめしますが、サポート内容は事前にしっかりと確認してください。
管理費:セキュリティ対策費用
ホームページのセキュリティリスクは実に様々な種類があります。
- 個人情報の漏洩 … 名前や住所、クレジットカード情報が悪用される
- フィッシングサイト … 本物とは区別がつかないページに誘導されIDやPASSが盗まれる
- ページの改ざん … 意図しない内容に書き換えられたり、ウイルスを仕込まれる
これらを防ぐには、ホームページ制作時にある程度のセキュリティ対策を講じる必要があります。
例えばレンタルサーバーによっては以下のセキュリティ対策機能がついたものもあります。
- WAF … 不正アクセスからサイトを保護する
- Web改ざん検知 … ホームページの改ざんやマルウェアの存在を検知する
- セキュリティ診断 … ホームページの脆弱性について診断する
- 自動バックアップ … 自動でホームページ全体のコピーを取り、復旧できる状態にする
費用についてはサーバー代に含まれるものもあったり、別途有償になるものもあります。
有償の場合、相場としては月額1,000円~20,000円程度です。
ホームページの会員数が増えてきた場合などは、定期的に専門機関の「セキュリティ診断サービス」を受けることをおすすめします。
管理費:WordPressのアップデート費用
システムを利用する場合、多少のセキュリティリスクは覚悟しないといけませんが、WordPressは対抗するためのアップデートが定期的に発表されています。
そのため、テーマやプラグインについては定期的なアップデートが必要になります。
しかし、注意しなければならない点があります。
アップデートによってはホームページの表示が崩れたり、最悪の場合表示すらできなくなる可能性もあります。
自社でアップデート、その後の対応ができる場合は、特別費用はかかりませんが、Web制作会社に依頼する場合は費用が必要です。
相場としては1回5,000円~10,000円程度です。ただし、アップデートが原因でホームページを改修する必要が出た場合は別途費用が発生します。
また、Web制作会社によっては月額5,000円~100,000円程度で、WordPressのアップデートはもちろん、ホームページの管理や更新をまとめて請け負う会社もあります。

更新費:コンテンツの追加・更新費用
コンテンツの追加や更新費用についてはできれば自社で対応したい部分です。
WordPressで構築したホームページであれば、専門的な知識やスキルが無くてもある程度は自社で更新できます。
しかし、WordPressのテーマ自体をカスタマイズしたり、自社では対応できないデザインを制作したい場合はWeb制作会社への依頼をおすすめします。
相場ですが、「テキスト」「バナー」「ページ」と作業別に細かく分けている会社であれば、一回数千円~数万円程度になります。
こちらも同じく月額であれば5,000円~10万円程度が相場です。金額によってサポート内容が異なりますので、事前に確認してください。
販促費:Web広告・SEO費用
ホームページの集客には様々な手段がありますが、代表的なものはリスティング広告とSEOです。
リスティング広告
検索広告・・・検索エンジンの検索結果のPR部分(主に上部)に表示されるテキスト広告

ディスプレイ広告・・・ポータルサイトやニュースサイトのPR枠に表示される画像広告

リスティング広告の運用を外部に委託する場合は、Web広告代理店に発注するのが一般的です。相場は広告費用の20%で、100万円の広告費を使用した月は20万円が手数料として請求されます。
広告運用費の総額が上がっていくと、ボリュームディスカウントに対応する会社もあり、20%の手数料が15%程度に下がる場合もあります。
SEO
SEOとは検索エンジンの検索結結果について上位表示させるための施策です。

SEOを外部に委託する場合は、SEO会社に発注するのが一般的です。料金形態については成果報酬型と月額固定型があります。

まずは成果報酬型の特徴です。
- キーワードが上位表示(1ページ目)されたら請求対象になる
- 同じ1ページ目に表示されても、10位と1位とでは価格が違う
- 順位は日々変動するので、毎日順位が計測され、請求金額が確定する
- キーワードの難易度によって単価が違う
難易度の低いキーワードであれば1日あたり数百円~数千円程度が相場です。
難易度が高いキーワードであれば1日あたり数千円~数万円程度が相場です。
では次に月額固定型の特徴を見ていきましょう。
成果報酬型では費用が高くつくため、月額固定型を採用する会社も多いです。その場合、相場は月額10万円~100万円程度です。
- どちらかというとコンサルティング契約のような形式
- SEO会社から提案を受けたうえで、作業を分配して、互いに取り組んでいく
- キーワードの上位表示は保証されない
- 成果報酬型よりサポートは手厚い
上記の通り、月額固定型は上位表示が保証されるわけではありません。そのため、費用面で心配な場合は、成果報酬型を選択した方が無難です。
しかし、実際に上位表示された際はある程度の金額が発生しますので、支払える金額か予め判断してください。
上位表示させても効果がないキーワードを選定していた場合は費用のみ請求される残念な結果になってしまいます。
しっかりと協議したうえでキーワードを選定し、契約期間も入念にチェックするようにしましょう。
ホームページ維持費の注意点
ここまでくれば、ある程度ホームページの維持費についてご理解いただけたかと思います。
できれば予め、注意点を知っておいていただけると失敗するリスクも軽減されますので、紹介したいと思います。
価格だけで決めない
会社を選定する際は価格だけで決めてはいけません。
というのも会社によって提供しているサービス内容が違い、一概に価格だけで優劣を付けることが難しいためです。
レンタルサーバーの場合、一見安く見えても、他社では無料のサービスなのに、有償オプションになっている場合があります。
Web制作会社の月額費用もそうです。契約の中に、管理費しか入っていない場合もあれば、更新費も含んでいる場合があります。
SEO会社も同じです。単にコンサルティングしてくれるだけなのか、付け加えてコラム記事の納品があるかなど確認する必要があります。
ちなみに…
弊社エックスサーバーが提供する法人向けの「Xserverビジネス」は月額3,762円+初期費用16,500円でサーバーやドメイン、SSLがまとめて取得できます。
セキュリティ対策機能も付いているので最低限の管理であれば対応できます。
また、名刺程度のホームページであれば、Xserverビジネスご契約者様向けの「ホームページ無料制作サービス」を利用することで、ホームページが簡単に開設できます。
WordPressを用いたホームページですので、自社で更新作業も行えます。気になる方はチェックしてみてください。
実績のある外注先を選ぶ
これも共通して言えることです。
恐らくほとんどの会社が自社に知識やスキルが無いから、外注を利用すると思います。
しかし、数多いWeb制作会社やWebマーケティング会社から良い会社を見つけるのは困難です。
そのため、実績重視で選ぶようにしましょう。
できれば自社の業種やビジネスモデルに近い実績がある会社がおすすめです。
その方が安心して依頼することができますし、高い成果が期待できます。
Web制作会社選びのアドバイス
先ほど少し話題に触れましたが、初心者の方にとって、自社に適したWeb制作会社を選ぶのはそう容易いことではありません。
そのため、少しでも不安な方は下記の記事をご覧ください。

お時間がない場合、以下、弊社エックスサーバーの「ホームページ制作相談」だけでも知っていただければ幸いです。

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弊社「エックスサーバー」「Xserverビジネス」のご契約者様向けのサービスではありますが、ご契約前にも相談していただくことが可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。
レンタルサーバーに「エックスサーバー」「Xserverビジネス」をお選びいただいた際には是非ともご利用ください。
まとめ
今回の記事ではホームページの維持費について紹介しました。
ホームページは開設がゴールではなく、あくまでもスタートです。
後々発生する維持費について予め知っておくことで、適切なホームページ制作方法を選ぶことができます。
- 維持費は維持費、管理費、更新費、販促費に分かれる
- 名刺程度のホームページであれば維持、管理、更新が必要
- 本格的なWeb活用をする場合は維持、管理、更新、販促まで必要
- 自社で対応できるか見極めて難しい場合は外注する
- 外注選定の際は価格だけで決めず、実績を重視する
それでは素敵なホームページが開設されることを祈願しております。
以上、読んでいただいてありがとうございました!
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