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こんにちは、編集長のカワウソです!
「自社のホームページをWordPressで作ろうと思ってエックスサーバーの契約を検討しているけれど、ほかにXServerビジネスやXServer for WordPressなどのサービスもあって、どれを選べばよいのか分からない……」と悩んでいませんか?
確かに、どのサービスもWordPressに対応しているため、迷ってしまいますよね。
そこで今回は、2025年11月に新しく提供を開始した『XServer for WordPress』の特長をはじめ、『エックスサーバー』や『XServerビジネス』との違いについて、解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 初めて企業ホームページを作る人
- WordPressでホームページを作る人
- 『エックスサーバー』や『XServerビジネス』との違いを知りたい人
この記事を読めば、自社に適したレンタルサーバーサービスを選べます。
それではどうぞ!
XServer for WordPressとは? 特長を紹介

『XServer for WordPress』は、レンタルサーバー国内シェアNo.1※の実績を持つエックスサーバー株式会社が、2025年11月に新しく提供を開始した「WordPress専用ホスティング」です。
※2025年12月時点、W3Techs調べ
『エックスサーバー』の高速性や安定性をベースに、WordPressに特化した機能が実装されたレンタルサーバーで、主に以下のような特長があります。
- WordPressの操作に特化した管理画面
- 推奨のセキュリティ設定が自動適用
- ホームページごとにサーバーを分離するセキュアな設計
- トラブル対応や技術的支援を行う「WordPress専門家サポート」
それぞれ詳しく解説します。
WordPressの操作に特化した管理画面
『XServer for WordPress』には、「WPパネル」というWordPressの操作に特化した管理画面が備わっています。
たとえば、『エックスサーバー』を含む一般的なレンタルサーバーでは、WordPress本体、テーマ、プラグインなどをアップデートするときは、WordPressの管理画面から行うのが一般的ですが、『XServer for WordPress』なら「WPパネル」から可能です。
これにより、複数のWordPressをアップデートする場合でも、「WPパネル」からまとめて行えるため、効率的に作業をこなせます。

また、動作検証用の環境を簡単に作成可能な「ステージング機能」をはじめ、ホームページがダウンしたときに通知を送信する「死活監視アラート」や、ディスク容量不足時に通知を送信する「ディスク容量アラート」なども設定可能です。
このように、ただWordPressが使いやすくなるだけでなく、万が一のトラブルに備えた機能が充実した管理画面構成になっています。
推奨のセキュリティ設定が自動適用
当社エックスサーバー株式会社が推奨するセキュリティ設定を、自動で適用する「セキュリティ自動最適化モード」が備わっている点も、『XServer for WordPress』の特長です。
- 国外アクセス制限設定
- CloudSecure WP Security(セキュリティプラグイン)
- PHP実行関数を無効化
- その他のセキュリティ設定(例:wp-config.phpを上位ディレクトリに配置)
(参考:XServer for WordPress「WordPressセキュリティ設定」)
「WordPressは利用者が多い分、攻撃されやすい」と言われていますが、そのほとんどは基本的なセキュリティ対策で防御できます。
しかし、その基本的なセキュリティ対策が、意外と正しく設定されていないことが多いのも事実。また、初心者の方だとその基本のセキュリティ対策さえ難しく感じてしまうこともあるでしょう。
『XServer for WordPress』の「セキュリティ自動最適化モード」を利用すれば、WordPressを狙った攻撃の99%以上※を未然に防ぐことが可能です。
※2024年9月15日~11月15日に、当社ホスティングサービスで運用されているWordPressサイトにおいて発生した不正アクセスのうち、本設定によりブロック可能であった攻撃の割合(当社調べ)。
今後追加される新しいセキュリティ対策も自動で反映されるため、常に最新の防御環境が利用可能になります。
ホームページごとにサーバーを分離するセキュアな設計
『XServer for WordPress』の特長のなかでも、大きな魅力がこの「ホームページごとにサーバーを分離するセキュアな設計」です。
複数のWordPressをインストールするとき、『エックスサーバー』を含む一般的なレンタルサーバーでは、「同じサーバーID(UNIXユーザー)」になります。
これをオフィスへの入室権限でたとえるなら、「1枚のカードキーですべての部屋に入れる状態」と同じです。
カードを奪われたらすべての部屋が危険にさらされるのと同様に、サーバーIDが共通であるため、一つのWordPress(A)への侵入をきっかけに、ほかのWordPress(BやC)まで操作されてしまいます。

一方、『XServer for WordPress』は複数のWordPressをインストールしたとき、それぞれに個別のサーバーID(UNIXユーザー)が発行されます。
こちらは、「部屋ごとに専用のカードキーが必要な状態」と言えます。
仮に一つの部屋のカードキーを奪われて侵入を許したとしても、そのカードにほかの部屋へ入る権限はないため、被害が広がることはありません。
総じて、複数のホームページのセキュリティレベルをサーバーの仕様(土台)から向上できるのが、『XServer for WordPress』の強みです。
トラブル対応や技術的支援を行う「WordPress専門家サポート」
『XServer for WordPress』では、WordPressの技術的な悩みやトラブルをプロに相談できる「WordPress専門家サポート」が受けられます。
最大の特長は、単なるアドバイスにとどまらず、「実作業の依頼(代行)」まで可能な点です。
一般的なサポートでは「解決方法の提示」で終わることが多いですが、専門的な知識がないと「言われたとおりに直すこと」すら難しいもの。
その点、このサポートならプロが直接手を動かして問題を解決してくれるため、技術的な不安がある方や、本業が忙しい方でも安心してホームページを運営できます。
さらに、サポートを担当するのは、WordPressテーマを自社開発できるほどのスキルを持つ、エックスサーバー社内の専門家チームです。日々の膨大なサポート実績で培われたノウハウがあるため、的確でスピーディーな対応が期待できます。
なお、契約プランによって「無料(回数制限あり)」または「有償(都度見積もり)」となります。
継続的な手厚いサポートを希望される場合は、無料対応枠が含まれる仮想専用サーバープランがおすすめです。
エックスサーバー/XServerビジネス/XServer for WordPressの違い
ここからは、『エックスサーバー』『XServerビジネス』『XServer for WordPress』それぞれの違いについて解説します。
ぱっと見て判断するための、「比較早見表」を用意しましたので、参考にしてください。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 16,500円 | 55,000円 | 0円 | 17,600円 |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| ディスク容量 | 500GB | 600GB | 700GB | 1TB | 500GB | 1TB |
| SLA 品質保証制度 | – | 〇 | 〇 | |||
| 独自ドメイン 永久無料特典 | .comなど 11種類から 2つ | .jpなど 12種類から 2つ | .co.jpなど 16種類から 2つ | .jpなど 12種類から 2つ | .co.jpなど 16種類から2つ | |
| 有料 WordPress テーマ 無料特典 | – | 通常料金 9,900円/年の 「Xwrite」が0円 | 通常料金 9,900円/年の 「Xwrite」が0円 | 通常料金 9,900円/年の 「Xwrite」が0円 | ||
| ホームページ ごとの サーバー分離 | – | – | 〇 マルチアカウント管理機能 | 〇 標準機能 | ||
| IPアドレス 専有 | – | – | 〇 | – | 〇 | |
| Web改ざん 検知 | – | 〇 | – | |||
| バックアップ | 自動バックアップ | 自動バックアップ +遠隔地バックアップ | 自動バックアップ +遠隔地バックアップ | |||
| メール アカウント の作成 | 〇(無制限) | 〇(無制限) | – | |||
| 標準 サポート | 電話/チャット/メール | 電話/チャット/メール | 電話/チャット/メール | |||
| 設定 おまかせ サポート | 有料 (例:まとめて初期設定 33,000円) | 無料 | 無料 | |||
| 専用窓口 サポート | – | – | 〇 | – | ||
| WordPress 専門家 サポート | – | – | 個別見積 | 無料(1回/月) | ||
あとで詳しく解説しますが、『XServer for WordPress』は複数のWordPressを安全かつ効率的に運用するのに適したサービスである一方、ホームページ運営に特化しているため、メールアカウントの作成ができない点は、注意が必要です。
それでは、とくに差異がある項目について、簡潔に解説します。
サーバーの種類(共有サーバー/仮想専用サーバー)
『エックスサーバー』は共有サーバーのみですが、『XServerビジネス』と『XServer for WordPress』は仮想専用サーバーも選べます。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |

共有サーバーは、一つのサーバーを他のユーザーと共有して使用するため、低コストなのがメリットです。
一方で、ほかのユーザーの影響を受けるため、自社ホームページの表示が遅くなるおそれがあります。
対して、専用サーバーはサーバーを独占して使用するため、ほかのユーザーの影響を受けません。
しかし、サーバーを独占する分、どうしてもコストは高くなってしまいます。
そのコストが高いデメリットを緩和したのが、仮想専用サーバーです。
サーバーを仮想化技術によってユーザーごとに割り当てることで、ほかの影響を受けづらくなっています。
とはいえ、創業期など、初めて作るホームページ(コーポレートサイト)なら、共有サーバーでも十分です。
あとは、自社の事業規模や予算に応じて、仮想専用サーバーを検討してください。
なお、サーバーの種類については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
コーポレートサイトについては、以下の記事で詳しく解説しています。
SLA(品質保証制度)
『XServerビジネス』と『XServer for WordPress』にはSLA(品質保証制度)が付いてますが、『エックスサーバー』には付いていません。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| SLA 品質保証制度 | – | サーバー稼働率 99.99%以上を保証 | サーバー稼働率 99.99%以上を保証 | |||
SLA(品質保証制度)とは、サーバーの稼働率を保証する制度のことで、仮に基準値を下回った場合は、月額利用料の一部または全額が返金されます。
そのため、安心して会社のホームページを運営したい場合は、SLA(品質保証制度)の付いたレンタルサーバーがおすすめです。
なお、サーバー稼働率については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
独自ドメイン永久無料特典
『エックスサーバー』『XServerビジネス』『XServer for WordPress』それぞれには、独自ドメイン永久無料特典が付いていますが、各プランによって対象となるドメインが異なります。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| 独自ドメイン 永久無料特典 | .comなど 11種類から 2つ | .jpなど 12種類から 2つ | .co.jpなど 16種類から 2つ | .jpなど 12種類から 2つ | .co.jpなど 16種類から2つ | |
創業期など、初めてのホームページ(コーポレートサイト)を作る予定の方は、法人を意味するドメイン「.co.jp」が特典対象のプランがおすすめです。
「.co.jp」は、日本の企業にとって単なるURL以上の「信頼の証」となる特別なドメイン。
1社につき1つしか取得できなかったり、ほかのドメインより信頼度が高かったりするので、他社に取られる前に希望の文字列のものを確保しておきましょう。
また、「.co.jp」は本来、年間4,100円程度のコストがかかるドメインです。
独自ドメイン永久無料特典なら、レンタルサーバーを契約している間はずっと無料(取得・更新費0円)で使えます。
なお、ドメインの種類にこだわりのない方や、すでに希望のものを取得している方は、この軸でプランを比較する必要性は薄いでしょう。
有料WordPressテーマ無料特典
『エックスサーバー』のスタンダードプランのみ、有料WordPressテーマ無料特典が付いていません。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| 有料 WordPress テーマ 無料特典 | – | 通常料金 9,900円/年の 「Xwrite」が0円 | 通常料金 9,900円/年の 「Xwrite」が0円 | 通常料金 9,900円/年の 「Xwrite」が0円 | ||
有料WordPressテーマ無料特典とは、通常料金9,900円/年の「Xwrite(エックスライト)」が0円で利用できる特典のことで、会社のホームページにも最適です。

- 国内シェアNo.1のエックスサーバーが開発・提供
- 誰でも直感的な操作で簡単にホームページ作成が可能
- 魅力的なページが作れる装飾やブロックが豊富
- コピー&ペーストでプロのデザインを簡単に適用
- 1ライセンスで複数のホームページを作成可能
- マニュアルやフォーラムなどサポートも充実
- ユーザーの声に応える継続的な開発力
まだWordPressで使用するテーマが決まっていない方や、『Xwrite』を利用する予定の方は、有料WordPressテーマ無料特典が付いたプランがおすすめです。
なお、『Xwrite』については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
ホームページごとのサーバー分離
『XServerビジネス』の仮想専用サーバーと『XServer for WordPress』は、ホームページごとにサーバーを分離することが可能です。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| ホームページ ごとの サーバー分離 | – | – | 〇 マルチアカウント機能 | 〇 標準機能 | ||
これにより、一つのサーバーで複数のホームページ(WordPress)を運用する場合でも、それぞれのセキュリティレベルを向上できます。
まず、『XServerビジネス』の仮想専用サーバーには「マルチアカウント機能」が付いており、メインのサーバーアカウントとは別に、サブサーバーアカウントを複数作成することが可能。
契約するレンタルサーバーは一つでも、ホームページごとにサーバーアカウントが分かれることで、それぞれがほかの影響を受けるリスクをなくせます。

これと似たものが、『XServer for WordPress』には標準仕様として組み込まれています。
総じて、複数のホームページを運用する場合は、ホームページごとのサーバー分離に対応したものを選ぶと、契約するレンタルサーバーが一つで済むので、コストを抑えることが可能です。
なお、作成可能なホームページ数は以下を参考にしてください。
(参考:XServerビジネス「マルチアカウント管理」)
(参考:XServer for WordPress「料金プラン」)
IPアドレス専有
『XServerビジネス』と『XServer for WordPress』については、仮想専用サーバープランだと、IPアドレス専有が利用できます。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| IPアドレス 専有 | – | – | 〇 | – | 〇 | |
共有IPアドレスとは異なり、専用IPアドレスを利用することで、他社が原因によるブラックリスト判定を受けるリスクを減らせます。これにより、自社が送信するメールの到達率の向上が期待できるのです。

自社のメールが相手に届かないとなると、ビジネス上さまざまな問題を抱えてしまいますよね。
「見積書を送ったのに返事がない」「請求書を送ったのに入金がない」となると、ビジネスが上手くいきません。
取引先とのやりとりなど、メールを重要な連絡手段とする場合は、IPアドレス専有に対応した仮想専用サーバーがおすすめです。
Web改ざん検知
『XServerビジネス』の特長として、Web改ざん検知設定が付いている点が挙げられます。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| Web改ざん 検知 | – | 〇 365日自動で診断 | – | |||
Web改ざん検知設定はURLを登録するだけで、ホームページの改ざん、マルウェア、フィッシングサイトといった脅威にさらされていないかどうかを、毎日自動で診断する機能です。
診断開始URLを起点にリンクで繋がるWebページ(30ページ分)を巡回し、脅威を検知するとメールで知らせてくれます。

もし、『XServerビジネス』と『XServer for WordPress』のどちらを選べばよいか迷った場合は、Web改ざん検知設定の有無も検討材料になるでしょう。
バックアップ
『エックスサーバー』が自動バックアップのみであるのに対し、『XServerビジネス』と『XServer for WordPress』には遠隔地バックアップも付いています。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| バックアップ | 自動バックアップ | 自動バックアップ +遠隔地バックアップ | 自動バックアップ +遠隔地バックアップ | |||
自動バックアップは、サーバー領域のWeb・メールデータと、MySQLデータベースのデータを「過去14日分」保持する機能で、いざというときにホームページを以前の状態に復元することが可能です。
遠隔地バックアップは、利用中のサーバーとは別の場所でバックアップを保持する機能で、万が一の災害や有事のときにも、いち早い復旧に備えられます。
より安心したホームページ運営を希望する場合は、遠隔地バックアップに対応したレンタルサーバーがおすすめです。
メールアカウントの作成
『エックスサーバー』と『XServerビジネス』はメールアカウント(メールアドレス)を作成可能ですが、『XServer for WordPress』はできません。
これは、『XServer for WordPress』がホームページ運営に特化したレンタルサーバーだからです。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| メール アカウント の作成 | 〇(無制限) | 〇(無制限) | – | |||
メールアカウントとは、メールアドレスを作成するためのアカウントのこと。
アカウントごとに、@より前の文字列(例:t.yamada@)、パスワード、ディスク容量を決められます。
創業期など、ホームページと一緒にメールアドレスを作成する場合は、メールアカウントを作成できるレンタルサーバーを契約しましょう。
各種サポート
どのレンタルサーバーにも電話、チャット、メールといった標準サポート(問い合わせ窓口)は付いています。
違いは、設定おまかせサポート、専用窓口サポート、WordPress専門家サポートが付いているかどうかです。
| エックスサーバー | XServerビジネス | XServer for WordPress | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| サーバーの 種類 | 共有サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | 共有 サーバー | 仮想専用 サーバー | |
| プラン | スタンダード | プレミアム | スタンダード | エントリー | ベーシック | プレミアム |
| 月額費用 | 990円~ | 1,980円~ | 3,762円~ | 19,800円~ | 2,574円~ | 11,880円~ |
| 標準サポート | 電話/チャット/メール | 電話/チャット/メール | 電話/チャット/メール | |||
| 設定 おまかせ サポート | 有料 (例:まとめて初期設定 33,000円) | 無料 | 無料 | |||
| 専用窓口 サポート | – | – | 〇 | – | ||
| WordPress 専門家 サポート | – | – | 個別見積 | 無料(1回/月) | ||
設定おまかせサポートとは、独自ドメインやメールアカウントの設定など、通常契約者がサーバーパネル上で操作する作業を、エックスサーバー株式会社のスタッフが代行するサービスです。
「サーバーを利用するのが初めてだから不安……」「マニュアルを見てもよく分からない……」といった初心者の方でも、プロに任せることで、スムーズにホームページやメールを運用するための準備が整います。
専用窓口サポートとは、サーバーに関するあらゆる相談を受け付け、ワンストップで解決へと導く特別な窓口です。
通常の窓口とは異なり、専任のサポートチームが対応するため、個別事情に応じたトラブルや各種手続きなども、安心して相談できます。
連絡手段は専用の電話番号に加え、ビデオ通話にも対応。
担当者の顔が見える安心感はもちろん、実際の画面を見ながら的確な指示を受けられるため、解決するスピードが速いのが特長です。
WordPress専門家サポートとは、エックスサーバーのWordPress開発チームが、トラブルの調査や各種設定を代行する技術支援サービス。
一般的なサポートでは対応外となる「WordPress関連のトラブル」まで踏み込んで解決してくれるのが最大の強みです。
結局どれを選べばいい?それぞれおすすめする人を紹介
「それぞれの違いはなんとなく分かったけど、結局どれを選べばよいのか分からない……」といった方のために、各レンタルサーバーがどのような人に向いているのかを紹介します。
実際には「自社が重要視するものが何か」を軸に選んでいただきたいのですが、迷ってしまう場合は参考にしてください。
- エックスサーバーをおすすめする人
- XServerビジネスをおすすめする人
- XServer for WordPressをおすすめする人
エックスサーバーをおすすめする人
『エックスサーバー』をおすすめする人は以下のとおりです。
- できる限り低コストでホームページを作りたい人
- ホームページとメールアドレスの両方を用意したい人(例:創業期)
- 会社ドメイン名(.co.jp)が不要または自分で準備できる人
- サーバーに詳しく自己解決できる人
『エックスサーバー』は月額990円~で、ホームページの運営に必要なサーバー、独自ドメイン、SSL、WordPress、セキュリティ(WAFなど)を利用可能です。
メールアカウントも作成できるため、創業期に必要なWeb環境(ホームページとメールアドレス)が整います。
ただし、独自ドメイン永久無料特典については、『エックスサーバー』のスタンダードプランやプレミアムプランでは「.co.jp」が対象ではありません。
そのため、『エックスサーバー』はほかのサービスで「.co.jp」を取得する予定の方(取得済みの方)や、ほかの種類のドメインを使用する方の選択肢になります。
また、「設定おまかせサポート」や「サーバー移転代行」といった代行サービスは有償です。
サーバーで不明点が出た場合は、自己解決するか、別途費用をかけて依頼する必要がある点にご注意ください。
そのほか、WordPressで使用するテーマが決まっていない方は、『Xwrite』を無料で利用できるプレミアムプランがおすすめです。
XServerビジネスをおすすめする人
『XServerビジネス』をおすすめする人は以下のとおりです。
- 会社のホームページ(コーポレートサイト/.co.jp)を用意したい人
- ホームページとメールアドレスの両方を用意したい人(例:創業期)
- サーバーの設定が不安な人
創業期など、会社のホームページ(コーポレートサイト)とメールアドレスの両方を用意したい人は、『XServerビジネス』がおすすめです。
どのプランも、独自ドメイン永久無料特典に「.co.jp」が含まれるので、信頼度の高いホームページとメールアドレスを運用できます。
また、設定おまかせサポートが標準で付いているため、レンタルサーバーを初めて使う方でも安心できます。
たとえば、本来「まとめて初期設定」は33,000円かかるのですが、『XServerビジネス』なら無料です。
| まとめて初期設定 の内容 | 作業内容 | 所要日数 |
|---|---|---|
| CMSインストール | WordPress/EC-CUBE/Pukiwikiのインストール(合計10件まで) | 2営業日 |
| メールアドレス作成 | メールアカウント設定を追加します(100アカウントまで) | 2営業日 |
| 独自ドメイン設定 | 独自ドメイン設定を追加します(10ドメインまで) | 2営業日 |
| サブドメイン設定 | サブドメイン設定を追加します(20ドメインまで) | 2営業日 |
なお、「ホームページ無料制作サービス」が付いているのもポイント。
あくまでも名刺程度のホームページですが、会社の情報を入力するだけで完成するので、「Web制作に自信のない方」や「本業が忙しくて制作に時間を取れない方」にはおすすめです。

さらに、プランによっては、「ホームページの運営代行」も依頼できるので、社内にWeb担当者がいない場合は検討してみてください。
そのほか、予算に余裕がある場合は、セキュリティやサポートが向上する仮想専用サーバープランがおすすめです。
とくに「マルチアカウント管理」や「IPアドレス専有」などは、ビジネスを安定化させるうえで役に立ちます。
XServer for WordPressをおすすめする人
前提として、『XServer for WordPress』はメールアカウント作成機能がないため、自社のメールアドレスをすでに運用している人、もしくは別のサービスで用意する予定の人が対象のサービスになります。
そのうえで、『XServer for WordPress』をおすすめする人は以下のとおりです。
- 複数のホームページ(WordPress)を安全かつ低コストで運用したい人
- 複数のホームページ(WordPress)を効率的に運用したい人
- WordPressに特化した手厚いサポート(作業代行など)を求める人
『XServer for WordPress』は標準仕様で、ホームページごとのサーバー分離に対応しています。
『XServerビジネス』のマルチアカウント管理でも同様のことはできますが、仮想専用サーバープランからの提供となるため、コストを抑えたい場合は『XServer for WordPress』の共有サーバープランがおすすめです。
また、『XServer for WordPress』はWPパネル(管理画面)から複数のWordPressに対して、アップデートを一括してかけられます。推奨されるセキュリティも自動で設定できるため、運用効率を上げられるのが特長です。
さらに、WordPressに関する不明点やトラブルを相談できるのもメリット。
本来レンタルサーバーではWordPressに関する相談は受け付けていないことが多いのですが、作業代行まで依頼できる点が心強いポイントです。
ただし、契約プランによって「無料(回数制限あり)」または「有償(都度見積もり)」となります。
継続的な手厚いサポートを希望される場合は、無料対応枠が含まれる仮想専用サーバープランがおすすめです。
導入前の相談なら「導入相談申し込みフォーム」がおすすめ
「相談してから導入するレンタルサーバーを選びたい」という方は、「導入相談申し込みフォーム」をご利用ください。
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まとめ
この記事では、『XServer for WordPress』の特長をはじめ、『エックスサーバー』や『XServerビジネス』との違いについて、解説しました。
- エックスサーバーは、低コストでホームページとメールアドレスに必要な環境が揃うサービス
- XServerビジネスは、手厚いサポートでホームページとメールアドレスの作成を依頼できるサービス
- XServer for WordPressは、複数のホームページを安全かつ低コストで運用できるサービス
- 予算がある場合は、セキュリティやサポートのレベルが向上する仮想専用サーバーがおすすめ
- どれを選ぶか迷った場合は、「導入相談申し込みフォーム」から相談してみる
ホームページとメールアドレスは企業にとって必須のツール。
この記事を参考に、自社に適したレンタルサーバーを選んでいただけると幸いです。
それでは素敵なホームページの完成を願っております。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ホームページの開設を検討している方へ
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『エックスサーバー』と『XServerビジネス』の違いは、以下の記事で詳しく解説しています。
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