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こんにちは、編集長のカワウソです!
「固定IPアドレスって何?」と悩んでいませんか?
固定IPアドレスは、パソコンやスマホなどに割り当てられる「常に変わらない識別番号(インターネット上の住所)」です。
指定したIPアドレス以外からのアクセスを遮断することで、さまざまなシステムのセキュリティレベルを向上できます。
そこで今回は法人の方向けに、固定IPアドレスのメリット・デメリットを詳しく解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 初めてホームページを作る人
- ホームページやメールのセキュリティを強化したい人
- 自宅や出張先などオフィス外で勤務する人
- 会社が扱うデータ全般のセキュリティを向上したい人
この記事を読めば、固定IPアドレスを導入すべきかどうか判断できます。
また、「ITの専門知識がない」「コストを抑えたい」という方でも今すぐ手軽に導入できる、おすすめの固定IPアドレスサービスも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
それではどうぞ!
そもそもIPアドレスとは?
固定IPアドレスの話に入る前に、まずは前提となる「IPアドレス」の基本について、おさらいしておきましょう。
IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、一言でいうと「インターネット上の住所」です。
パソコンやスマートフォン、タブレットなど、インターネットに接続されているすべての端末には、必ずこのIPアドレスという識別番号が割り当てられています。
なぜIPアドレスが必要なの?
私たちが手紙や荷物を送るとき、相手の「住所」がないと届かないのと同じように、インターネットの世界でもデータの送り先・受け取り先をはっきりさせる必要があります。
たとえば、パソコンでどこかのホームページを見るとしましょう。
じつは、インターネットの世界では以下のようなやり取りが裏側で行われています。
- 自分のパソコン:「私の住所は〇〇です。このページのデータをください!」とサーバーにリクエストする
- ホームページのサーバー: 「了解しました!では、〇〇という住所に向けてページのデータを送りますね」と返信する

このように、「データを迷子にさせず、正しく届けるため」に、IPアドレスはなくてはならない仕組みなのです。
「ドメイン」との違いは?
ホームページ制作に関する解説では、ドメインも「インターネット上の住所」と例えられることが多いです。
この2つの違いを現実の世界に例えると、次のようになります。
- IPアドレス(数字の住所): 土地の「緯度・経度」のようなもの(例:203.0.113.10などの数字)
- ドメイン(文字の住所): 私たちが普段使っている「〇〇市〇〇町1-1」という住所や「表札」のようなもの(例:xserver.ne.jp などの文字)
コンピューターは数字しか理解できないため、本来は「緯度・経度(IPアドレス)」で行き先を指定する必要があります。
しかし、人間にとって数字の羅列は覚えにくいですよね。
そこで、人間にも分かりやすいように文字に変換したものが「ドメイン」です。
裏側では、ドメイン(文字の住所)を入力すると、自動的にIPアドレス(数字の住所)に翻訳されて通信が行われる仕組みになっています。

カワウソ
IPアドレスをドメイン名に変換する仕組みは、一般的に「名前解決」と呼ばれますよ。
動的IPアドレスと固定IPアドレスの違い
IPアドレスの基本が分かったところで、本題である「動的IPアドレス」と「固定IPアドレス」の違いを見ていきましょう。
インターネットの住所(IPアドレス)には、じつは「定期的に変わる住所」と「ずっと変わらない住所」の2種類があります。

動的IPアドレス(定期的に変わる住所)
動的(どうてき)IPアドレスとは、一定の時間が経ったり、ルーターを再起動したりしたときに、自動的に別の番号に変わるIPアドレスのことです。
現実世界で例えるなら、「マンスリーマンション(仮住まい)の住所」のようなもの。
今月は「〇〇町」の部屋、契約が終わって次の場所へ移ったら「▲▲町」の部屋というように、時期やタイミングによって住所が変わります。
じつは、私たちが普段自宅で使っている光回線や、スマホの電波(LTE/5G)などのほとんどは、この「動的IPアドレス」が使われています。
プロバイダは、用意されたIPアドレスの番号を無駄なく活用できるよう、「今インターネットに繋いでいる人にだけ、空いている番号を順番に割り当てる」というやりくりをしています。私たちが普通にホームページを見たり動画を楽しんだりする分には、住所が定期的に変わっても問題がないため、通常はこの動的IPアドレスが割り当てられているのです。
固定IPアドレス(ずっと変わらない住所)
一方で、固定IPアドレスとは、ネットワークをいくら繋ぎ直しても「半永久的にずっと同じ番号(住所)」のまま変わらないIPアドレスのことです。
定期的に仮住まいを転々とする動的IPアドレスに対して、固定IPアドレスはまさに「自社ビルの住所」のようなもの。
どれだけ時間が経ったり、建物を建て替えたりしても、その場所の「住所」が勝手に変わることはありませんよね。それと同じように、一度割り当てられた固定IPアドレスの番号は、ずっと変わらずに残り続けます。
固定IPアドレスのメリット3つ
「住所がずっと変わらない」と、一体どんなよいことがあるのでしょうか?
ここでは、法人が固定IPアドレスを導入する具体的なメリットを3つ解説します。
- 特定のシステムへのアクセス制限が運用しやすくなる
- リモートワークでも安全に社内の環境にアクセスできる
- 取引先が求めるセキュリティ要件に対応しやすくなる
特定のシステムへのアクセス制限が運用しやすくなる
固定IPアドレスを導入する最大のメリットは、特定のシステムへのIPアドレスによるアクセス制限が運用しやすくなる点です。
前提として、社内の基幹システムや各種ツールの管理画面などは、IDとパスワードさえ知っていれば、世界中のどこからでもログインできてしまいます。
これは便利である反面、万が一IDやパスワードが外部に漏れてしまった場合、悪意ある第三者に簡単に不正アクセス(乗っ取りやデータの改ざん・漏洩)されてしまうリスクと隣り合わせです。
しかし、システム側に「このIPアドレス(自社ビルの住所)からしかアクセスを受け付けない」という設定をしておくとどうでしょう。
たとえIDとパスワードが完全に盗まれてしまったとしても、許可されたIPアドレス以外からのアクセスは、システムが入り口で自動的にすべてシャットアウトしてくれます。
もちろん、動的IPアドレスでもアクセス制限はできますが、定期的に識別番号(住所)が変わってしまい、ある日突然ログインできなくなることも珍しくありません。
つまり、動的IPアドレスはアクセス制限の運用として現実的でないのです。

固定IPアドレスによるアクセス制限は、会社の重要な情報資産を外部の脅威から守る、強固なセキュリティの壁になります。
リモートワークでも安全に社内の環境にアクセスできる
2つ目のメリットは、「自宅や外出先からでも、オフィスにいるのと同じ安全さで仕事ができる」点です。
働き方が多様化した今、「自宅や出張先のホテルから会社のシステムにアクセスして仕事がしたい」というシーンは多いですよね。
しかし、普通にインターネットを繋ぐと、場所(接続するWi-Fiなど)によって自分のIPアドレス(住所)は変わってしまいます。
これでは、先ほど紹介した「アクセス制限」にかかってしまい、会社のシステムにログインできません。
ですが固定IPアドレスを使えば、自宅や出張先のホテルに移動していても、「私は今、いつもの自社ビルの住所からアクセスしています」という専用の看板(固定IP)を背負って通信できるようになります。
これなら、システム側は自分が世界のどこにいても「あ、いつもの安全な自社ビルからのアクセスだな」と判断して通してくれます。
カワウソ
「離れた場所にいるのになんで自社ビルの住所を使えるの?」と不思議ですよね。 その技術的な仕組みについては、後半の「導入方法」の章で分かりやすく解説します!
取引先が求めるセキュリティ要件に対応しやすくなる
3つ目は、とくにBtoB(企業間取引)を始める創業期の会社にとって、信頼獲得に直結する大きなメリットです。
今後、大手企業や官公庁などと取引する場合、先方から「御社のセキュリティ体制は大丈夫ですか?」と厳しくチェックされるケースが多々あります。
契約書のなかに「当社のシステムには事前に承認された固定IPアドレスでアクセスすること」「業務で扱うシステムにはアクセス制限を施すこと」といった条件が明記されていることも珍しくありません。
大企業からすれば、情報漏洩を起こさないために、自社のシステムであっても、あるいは取引先の社内システムであっても、「どこの誰だか分からない場所(動的IPアドレス)」からのアクセスは許可したくないのが本音だからです。
そんなとき、自社に固定IPアドレスを導入していれば、「弊社からのアクセスはすべて指定の固定IPアドレスに限定し、第三者の不正侵入を厳格にブロックしています」と自信を持って提示できます。
取引先からの信頼を勝ち取り、大きなビジネスチャンスを逃さないためにも、固定IPアドレスは必須の「法人の身だしなみ」と言えます。
固定IPアドレスのデメリット3つ
固定IPアドレスにもデメリットは存在するので、導入を検討する方はあらかじめチェックしておきましょう。
- コスト(月額費用)がかかる
- 初期設定や運用管理に手間がかかる
- サービスによっては専門知識が求められる
コスト(月額費用)がかかる
固定IPアドレスを利用するには、基本的にランニングコスト(月額料金)がかかります。
動的IPアドレスであれば、ネットの基本料金に含まれているため実質「無料」ですが、固定IPアドレスは自社専用の住所をキープし続ける必要があるため、どうしても有料のオプション契約などが必要になります。
費用はサービスによってさまざまで、月額数百円で使える格安のものから、数千円〜数万円かかるものまで幅広いです。
自社の予算と、セキュリティ強化によって得られる安心感を天秤にかけて検討する必要があります。
初期設定や運用管理に手間がかかる
固定IPアドレスは、導入する方法(サービス)によっては、初期設定やその後の運用管理に少し手間がかかります。
従来のプロバイダ型などの場合、オフィスのルーターに固定IPアドレスを認識させるための設定作業が必要です。
カワウソ
ただし、のちほど紹介する「VPN型」などであれば、アプリを入れるだけで比較的すぐに使い始められます。
また、無事に固定IPアドレス自体が使えるようになったあとも、接続するシステム側での運用管理の手間は少なからず発生します。
たとえば、のちほど紹介する「VPN型」サービスを使って、1つの固定IPアドレスを複数人で共有する場合、発行した複数のライセンス(接続アカウント)が「それぞれ誰の端末に設定されているのか」を社内でリスト化して管理しておかなければなりません。
この管理を怠ると、「新入社員が入ったからライセンスを追加しよう」「退職者がいたから対象のライセンスを無効化しよう」となったときに、どれが誰のものか分からなくなり、セキュリティに穴が開いてしまう原因になります。
どのような方法で導入するにしても、強固なセキュリティを維持するためには、ただ導入して終わりではなく、社内での適切な管理とセットで運用していく必要があることを頭に入れておきましょう。
サービスによっては専門知識が求められる
固定IPアドレスを取得するサービスによっては、導入のハードルがグッと高くなります。
たとえば、従来のプロバイダ型の場合、契約後に送られてくる情報を元にオフィスのルーターの管理画面を開いて、複雑なネットワーク設定(PPPoE設定やルーティング設定など)を自力で行わなければならないケースがあるからです。
社内にITやネットワークに詳しい専門の担当者がいない場合、「設定画面の言葉が難しすぎて、そもそも導入すらできない……」と挫折してしまう会社も少なくありません。
カワウソ
ただし、のちほど紹介する「VPN型」であれば、専門知識がない方でも簡単に固定IPアドレスを利用できます。
固定IPアドレスの活用シーン6選
では、固定IPアドレスのメリット・デメリットが分かったところで、実際に企業の現場でどのように活用されているのか、具体的なシーンを見ていきましょう。
固定IPアドレスはホームページの管理だけでなく、会社全体のセキュリティを底上げする意味でも、以下のようなシーンで大活躍します。
- WordPressなどのCMS
- FTP接続(サーバーとのファイル通信)
- メール環境(SMTP認証)
- 社内システム(ファイルサーバー・基幹システム)
- ビジネスチャットツール
- 人事労務・給与計算システム
WordPressなどのCMS
企業のホームページ制作や管理に使われる「WordPress(ワードプレス)」は、固定IPアドレスの導入効果が高いシーンの一つです。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の一種で、HTMLやCSSなどのWeb制作スキルがなくても、ホームページの作成や更新が簡単にできる無料のシステムです。
通常、WordPressの管理画面はIDとパスワードさえ分かれば、基本的にどこからでもログインできてしまいます。
とくに、WordPressは世界シェアNo.1のCMS(2026年6月時点、W3 Techs調べ)であるため、サイバー攻撃(不正ログインや乗っ取り)の標的にされやすいと言われています。同じ攻撃をするにしても、対象数の多いほうが成功率が高くなるためです。
そこで管理画面に「自社の固定IPアドレスからしかアクセスできない」という制限をかけておけば、万が一IDとパスワードが外部に漏れてしまっても、第三者が管理画面に入ることは難しくなります。

カワウソ
弊社の『エックスサーバー』では、「WordPressセキュリティ設定」のなかに、「IPアドレス制限設定」があるので、ぜひチェックしてみてください。
ホームページ制作を外注する場合、取引先が固定IPアドレスを持っていれば、「ホワイトリスト」に登録することでアクセスの許可を出せます。持っていない場合は用意してもらうか、利用するサービスによっては、こちらから提供することも可能です。
FTP接続(サーバーとのファイル通信)
ホームページの表示に必要なファイルをサーバーにアップロードする「FTP接続」のセキュリティ対策として、固定IPアドレスによるアクセス制限は有効です。
WordPress(ワードプレス)などのCMSを使っている方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、HTMLやCSSのファイルを直接編集してホームページを制作・更新している場合、このFTPという仕組みを使って日常的にページを更新します。

万が一、このFTP接続のIDやパスワードが盗まれてしまうと、ホームページのデータを書き換えられる(改ざんされる)といった致命的な被害に遭うリスクがあります。
そこで、サーバー側で「FTP認証のIPアクセス制限」を設定し、ファイルをアップロードできる環境を自社の固定IPアドレスだけに限定しておきます。
こうすることで、外部からの不正なファイル操作を根底からシャットアウトできます。
メール環境(SMTP認証)
会社の独自ドメインメールを安全に運用するうえでも、固定IPアドレスによるアクセス制限は重要な役割を果たします。
メールを送信する仕組み(SMTP認証)のセキュリティが甘いと、悪意ある第三者にハッキングされ、自社のメールアドレスを悪用して数万通の「迷惑メール」を勝手に大量送信される(踏み台にされる)という致命的な被害に遭うリスクがあります。
これが発生すると、自社のIPアドレスが世界中の「迷惑メールのブラックリスト」に登録されてしまいます。
その結果、自社の信頼が失墜するだけでなく、社員が送る通常の業務メールまで相手に届かなくなったり、迷惑メールフォルダに強制隔離されたりするおそれもあるでしょう。

そこで、メール送信時のアクセス制限に固定IPアドレスを活用します。
「許可された固定IPアドレスからしかメールの送信操作を受け付けない」ようにロックしておくことで、アカウント情報の乗っ取りによるメールの不正利用を根底からシャットアウトできます。
社内システム(ファイルサーバー・基幹システム)
企業の機密データが集まる「ファイルサーバー(例:NASなどの外付けHDD)」や、売上・顧客情報などを一元管理する「基幹システム」へのアクセス制限にも、固定IPアドレスは欠かせません。
これらのシステムは、情報漏洩を防ぐために「社内(オフィス)からしかアクセスできない」ようにロックしておくのが鉄則です。
固定IPアドレスがあれば、セキュリティを保ったまま、以下のような「オフィスの外から社内システムにアクセスしたいシーン」で大活躍します。
- 自宅や出張先のホテルでのリモートワーク:自宅や外出先からでも、オフィスのファイルサーバーに安全にアクセスして、必要な資料のダウンロードやアップロードがスムーズに行えます。
- 営業担当の外回りや商談中:「商談中に、急きょ最新の在庫状況や過去の取引実績を確認したい」となったとき、その場のスマホやパソコンから安全に社内システムへアクセスし、ビジネスのスピードを落とさずに商談を進められます。
外出先であっても、オフィスと同じ固定IPの看板(専用の住所)を背負って通信できるため、システム側は「いつもの安全な社内からのアクセスだ」と認識してくれます。
どこにいても、オフィスにいる時と同じ安全さで仕事ができる環境が整います。
カワウソ
近年では社内のファイルをクラウドストレージ(インターネット経由でデータを安全に保管・共有できるサービス)などで管理するケースも増えています。固定IPアドレスがあれば、クラウドストレージに対する不正アクセスも防御可能です。
ビジネスチャットツール
基本的に、主要なビジネスチャットツールであれば、固定IPアドレスでアクセス制限をかけることにより、不正アクセス対策ができます。
チャットツールは手軽にやり取りできる反面、その中には社内の業務連絡だけでなく、顧客との契約内容、見積書、開発中のプロジェクト資料など、外部に出てはいけない重要な機密データやファイルが日常的に飛び交っています。
もし、これらのツールを「IDとパスワードさえあれば、どこからでもログインできる」状態のままにしていると、アカウント情報が外部に漏洩し、第三者にチャット内容や共有ファイルを丸ごと盗み見られるリスクが生じます。
そこで、チャットツールの管理画面で「自社が認めた固定IPアドレスからしか接続できない」ように制限をかけておきます。
こうしておけば、万が一パスワードが盗まれたとしても、許可された環境以外からはチャットツールを開けなくなるため、不正アクセスのリスクを最小限に抑えることが可能です。
人事労務・給与計算システム
社員の氏名、住所、口座番号、さらにはマイナンバーなどの「機密性の高い個人情報」を扱う人事労務・給与計算システムは、会社のなかでセキュリティを厳重にすべき場所の一つです。
もし、これらのシステムに「どこからでもアクセスできる状態」になっていると、悪意ある外部からの攻撃だけでなく、「自宅のプライベートPCから安易にログインしてデータを覗き見る」といった、内部不正や管理不届きの原因にもなりかねません。
「情報の閲覧・編集ができるのは、許可された固定IPアドレスからのみ」と厳格にロックをかけておくことで、全社員の重要なプライベート情報を組織として適切に守れます。
カワウソ
固定IPアドレスによるアクセス制限は、SaaS(クラウドサービス)全般でその機能が用意されていることも多いので、ぜひチェックしてみてください。
固定IPアドレスの導入方法3選とおすすめの人
固定IPアドレスを導入するには、さまざまな方法がありますが、代表的なものは以下の3つです。
- 端末にアプリを入れるだけで手軽&格安な「VPN型」
- オフィスの回線を丸ごと固定する「プロバイダ型」
- 移動中や屋外の端末に最適な「固定IP付きSIMカード型」
端末にアプリを入れるだけで手軽&格安な「VPN型」
固定IPアドレスを付与する専用のVPNサービスと契約し、パソコンやスマホに専用アプリを導入して通信する手法です。
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に「自分専用の暗号化された秘密の道(トンネル)」を作る技術です。
データの盗聴を防ぐこのトンネルに、今回の主役である「固定IPアドレス(専用の住所)」を組み合わせることで、「安全なルートから来た通信だけ」をサーバー側で厳格に判別して通せるようになります。

- リモートワーク(在宅勤務)や外出先からのアクセスが多い会社
- 面倒なネットワーク設定やルーターの買い替えを避けたいIT初心者
- 導入コストや月額費用をできるだけ安く抑えたい企業
リモートワーク(在宅勤務)や外出先からのアクセスが多い会社
アプリを立ち上げるだけでどこからでも同じ固定IPアドレスを背負えるため、自宅や出張先のホテルからでもオフィスと同じ安全さでシステムへログインできるようになります。
面倒なネットワーク設定やルーターの買い替えを避けたいIT初心者
現在のネット環境やルーターの設定を変更する必要がありません。専門知識を持つIT担当者が社内にいなくても、当日からスムーズに導入できます。
導入コストや月額費用をできるだけ安く抑えたい企業
高価な法人用ルーターの購入費用や、回線の切り替えに伴う違約金などが一切発生しません。月額数百円からのスモールスタートに最適です。
Web制作会社などの法人がクライアントのホームページ制作を行うとき、委託先のフリーランスにこのVPNサービスを通じて固定IPアドレスを付与すれば、自社でアクセスを完全にコントロール可能です。プロジェクト終了後にアクセス権を回収すれば、管理外の場所からの接続による情報漏洩リスクを最小限に抑えられます。
オフィスの回線を丸ごと固定する「プロバイダ型」
オフィスで契約しているインターネットプロバイダ(光回線など)のプラン変更、もしくは有料オプションとして、固定IPアドレスを申し込む方法です。
オフィスの大元にあるルーターに対して、プロバイダから世界に一つだけの固定IPアドレスを割り当ててもらいます。
ルーターを通過するすべての通信は自動的にその固定IPアドレスになるため、社員のパソコンやスマホに1台ずつアプリを入れる手間はかかりません。
しかし、導入時にはルーターの複雑な設定が必要です。
また、将来的に自宅からオフィスへリモートアクセスさせたい場合は、VPN機能を持った専用ルーターへの買い替えが必要になるでしょう。
- 全社員がオフィスに出社して固定のパソコンから業務を行う会社
- 社内ネットワークに接続する端末の台数が非常に多い企業
全社員がオフィスに出社して固定のパソコンから業務を行う会社
「社内からしか重要システムにアクセスさせない」というルールを徹底する場合、この方法が最も合理的です。社員が外で端末を触らない環境であれば、社外からの不正アクセスを強固に遮断できます。
社内ネットワークに接続する端末の台数が多い企業
ルーター側で一括してIPアドレスを固定するため、個々のパソコンにアプリを設定・管理する手間がかかりません。端末の台数が多いオフィスほど、システム管理者の運用負担を大幅に軽減できます。
導入時のルーターの複雑な設定や、万が一インターネット接続が切れたときの原因究明・メンテナンスを自社内で迅速に行えるリソースが必要です。
専門知識を持つ担当者が社内に不在の場合、トラブル時にオフィス全体のインターネットが止まってしまうリスクがあるため、導入のハードルは高くなります。
カワウソ
オフィスの移転やプロバイダの乗り換えを行うと、IPアドレス自体が変わってしまう点も留意しましょう。
移動中や屋外の端末に最適な「固定IP付きSIMカード型」
通信会社から「固定IPアドレスをあらかじめ割り当てたSIMカード」を発行してもらい、端末に直接挿して通信する手法です。
主に、営業スタッフの持ち歩く外出用のノートパソコンやタブレット、社給スマホなどのモバイル端末で利用されます。
パソコンの画面を開くだけで、VPNアプリすら立ち上げることなく自動的に「固定IPアドレス付きの安全な回線」に繋がるため、移動の多い営業担当者の安全とスピードを極限まで両立できます。
ただし、SIMカード対応の端末(LTE対応PCなど)、もしくはUSBドングルなどを用意する必要があるでしょう。
- フリーWi-Fiを使わず、モバイル回線で直接安全に通信したい営業職
- 屋外の防犯カメラや決済端末など、特定の機械を固定IPで管理したいケース
- 移動中の車内などから機密システムへアクセスする頻度が高い担当者
フリーWi-Fiを使わず、モバイル回線で直接安全に通信したい営業職
外出先でフリーWi-Fiに繋ぐセキュリティリスクや、スマホのテザリングを設定する手間をなくせます。パソコンを開くだけで自動的に「固定IPアドレス付きの安全な回線」に繋がるため、外回りの多い営業担当者の安全とスピードを両立できます。
屋外の防犯カメラや決済端末など、特定の機械を固定IPで管理したいケース
光回線を引けない屋外の環境であっても、モバイル電波を使って通信を固定できます。遠隔地にある機材(監視カメラなど)の状況をオフィスから安全に監視・制御したいシーンにおいて、このSIMカード型は有効です。
移動中の車内などから機密システムへアクセスする頻度が高い担当者
移動中の不安定な電波環境でも、VPNアプリの接続切れ(再起動)などを気にすることなく、携帯電波がつながる場所であれば比較的安定して固定IPでの通信を維持できます。
VPN型固定IPサービスならXServerがおすすめ

VPN型の固定IPアドレスを取得するなら、『XServer 固定IPアクセス』がおすすめです。
- 月額660円〜の低コストで始められる
- 最短5分! 工事不要ですぐに使える
- 1つの固定IPで複数人の同時接続が可能
- 高速で安全なWireGuardを採用
- 30日間の無料お試しあり
『XServer 固定IPアクセス』はサービス申し込み後、端末に「WireGuard」というアプリをインストールして設定するだけで、固定IPアドレスによる通信が実現できます。
WireGuard(ワイヤーガード)は、高速・軽量・高セキュリティを兼ね備えた次世代のオープンソースVPNプロトコル(通信規格)です。従来のOpenVPN等と比べ、わずか4,000行程度のシンプルなコードで構築されています。そのため通信遅延や電池消費が少ないだけでなく、脆弱性の入り込む隙が少なく、安全性が高いのも大きな特徴です。
『XServer 固定IPアクセス』は、新しくネット回線を申し込んだり、プロバイダのプランを変更したりする必要もありません。
1つの固定IPアドレスに対して、複数人で同時接続が可能なので、アクセス制限を設定するツール側の管理も楽です。
なお、接続する端末ごとにライセンスが必要です。
たとえば、10個の端末を同時接続する場合は「ビジネスプラン」がおすすめで、1ライセンスあたり月額660円で利用できます。
カワウソ
1つのライセンスを複数の端末に設定することはできますが、同じライセンスで同時に接続できる端末は1台のみです。
「30日間の無料お試し」も用意されているので、ぜひ一度体験してみてください。
固定IPアドレス導入時の注意点
固定IPアドレスは、企業のセキュリティ対策として有効な手段です。
しかし、導入すればすべてのリスクが消え去るわけではありません。
運用を始めてから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、事前に必ず押さえておくべき3つの注意点を解説します。
- 「固定IP=100%安全」ではない(多層防御の徹底)
- 緊急時など設定していない端末からはアクセスできない
- IPアドレスによるアクセス制限が未対応のシステムもある
「固定IP=100%安全」ではない(多層防御の徹底)
固定IPアドレスによるアクセス制限は、いわば「特定の住所(オフィスや専用端末)の人しか入れない門番」を置くような仕組みです。
しかし、仮に社内にあるパソコンの1台においてマルウェア(悪意のあるウイルス)感染が発生し、ハッカーに遠隔操作されてしまったケースを想定してみましょう。
その場合、悪意のある通信であっても「許可された固定IPアドレスからのアクセス」として、システムをそのまま通過してしまいます。
昔のセキュリティは「社内(固定IP)は安全、社外は危険」と境界線を引く守り方でした。
しかし、ネットワーク技術の進んだ現代は、たとえ社内からの通信であっても「すべてを疑い、毎回厳重に確認する」というゼロトラスト(何も信用しない)の思想への移行が進んでいます。
固定IPアドレスという門番だけに頼りきらず、従来の「ID・パスワードの厳重な管理」や「2要素認証(ワンタイムパスワードなど)」を組み合わせるといった、セキュリティの層を厚くする対策は不可欠です。
もう一つの大きな盲点が「端末自体の紛失」です。 VPNアプリや固定IPアドレス付きSIMが設定されたパソコンやスマホが第三者の手に渡った場合、その端末自体が「許可された住所(IP)」を持っているため、門番をすり抜けてシステムへの侵入を許してしまいます。 そのため、端末自体のロックも重要です。
なお、VPN型の固定IPアドレスサービスによっては、管理画面からライセンス(端末)ごとに即座にOFFに切り替えられるものもあります。また、固定IPアドレス付きSIMの場合は、紛失時にすぐに停止できるように緊急連絡先を控えておくなど、万が一の事態に「即座に通信を遮断できる体制」を整えておくことが極めて重要です。
カワウソ
『XServer 固定IPアクセス』にも接続許可の切り替え(ON/OFF)機能が付いています。
緊急時など設定していない端末からはアクセスできない
固定IPアドレスの最大のメリットは「許可された端末や場所からしかアクセスできないこと」です。
ただ、これは裏を返すと「それ以外の環境からはアクセスできない」という強力な制限になります。
たとえば、外出先での急なトラブルや災害などの緊急時に、会社支給のパソコンを持たない状態で対応を迫られるケースがあります。
個人のスマホや自宅のパソコンから急にシステムにログインしようとしても、固定IPアドレスの設定(VPNアプリの導入や専用SIMの有無)を済ませていなければ、システム側から完全に門前払いされてしまいます。
利便性とセキュリティはトレードオフの関係にあるため、緊急時の連絡体制やバックアップ用のアクセス手段を事前に決めておく必要があります。
いざというときに慌てないために、一時的にアクセス制限を解除してよい範囲(線引き)や、緊急時の連絡手段などを定めておきましょう!
IPアドレスによるアクセス制限に対応していないシステムもある
すべてのITサービスやシステムにおいて、固定IPアドレスによるアクセス制限をかけられるわけではありません。
自社で導入しているクラウドサービス(社内チャットツール、勤怠管理システム、会計ソフトなど)のなかには、そもそも「特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可する」というセキュリティ機能を備えていないものも存在します。
固定IPアドレスを使って社内全体のセキュリティを底上げしたい場合は、現在利用している主要なシステムにおいて、IPアドレスによるアクセス制限(IP制限機能)に対応しているかどうかを事前に必ず確認しておきましょう。
固定IPアドレスに関するよくある質問(FAQ)
最後に、固定IPアドレスに関するFAQ(よくある質問)を紹介します。
- 一度取得した固定IPアドレスは、途中で勝手に変わったりしませんか?
はい、契約を継続している限り、IPアドレスの数値が変わることはありません。
「固定IPアドレス」という名前のとおり、半永久的に同じ識別番号を使い続けることができます。
そのため、最初に一度社内システムやクラウドサービスに登録してしまえば、その後はアドレスが変わるたびに再設定するような手間は一切発生しません。
- 固定IPアドレスを導入すると、普段のネット利用(Webサイトの閲覧など)に何か影響はありますか?
いいえ、普段のインターネット利用の使い勝手が変わることはありません。
固定IPアドレスは、特定の重要なシステム(社内ポータルや顧客管理ツールなど)にアクセスする際の「身分証明書」として機能するものです。
そのため、普段のニュースサイトの閲覧、Google検索、動画の視聴といった一般的なインターネット利用に制限がかかったり、操作が面倒になったりすることは一切ありません。
社員の方もこれまでどおり業務を行えます。
なお、指定した接続先だけを固定IPアドレス経由にする「ルーティング(通信範囲の設定)」ができるものもあるので、導入前にチェックしてみましょう。
- VPNを経由すると、ネットの通信速度は遅くなる?
仕組み上、わずかに遅くなる可能性はあります。
しかし、現代のビジネス向けサービスであれば体感できるほどの差はありません。VPN型は、インターネット上に暗号化された専用の「中継地点(トンネル)」を1つ多く挟んで通信します。
データを暗号化して中継する処理が発生する分、理論上は通常の通信よりもほんの少しだけ速度が低下する傾向にあります。
速度低下を未然に防ぐためには、個人向けの安いサービスを避け、「ビジネス利用を想定した太い通信帯域が確保されているサービス」をしっかりと選ぶ姿勢が大切です。
なお、サービスによっては「無料のお試し期間」が用意されているものもあるので、実際に速度を体感してから導入すると安心できるでしょう。
まとめ
この記事では固定IPアドレスについて解説しました。
メリットやデメリットをはじめ、利用シーンまで紹介したので、導入を検討したい方もいるのではないでしょうか。
それではおさらいです。
- 固定IPアドレスとは、端末ごとに付与された識別番号を固定化するサービス
- 固定IPアドレスによるアクセス制限により、システムのセキュリティを向上できる
- 固定IPアドレスの取得方法には「VPN型」「プロバイダ型」「SIMカード型」がある
- VPN型なら、専門知識不要かつ低コストで導入できるので中小企業にもおすすめ
- VPN型の固定IPサービスなら、『XServer 固定IPアクセス』がおすすめ
社内のセキュリティ強化に向けて、まずは手軽に導入できる「VPN型」から検討を始めてみませんか。
自社の働き方に最適なサービスを選び、安全でストレスのない快適なリモートワーク環境を整えましょう。
まずはおすすめの『XServer 固定IPアクセス』をチェックして、安心できるビジネス環境への第一歩を踏み出してみてください。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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