サーバーの稼働率99.99%とは? 企業が安心できる運用体制を解説

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こんにちは、編集長のカワウソです!

「レンタルサーバーを契約しようと思って色々と調べているけど、サーバーの稼働率って何?」と悩んでいませんか?

確かに、レンタルサーバーのサービスサイトでは、よく「99.99%」や「99.9%」などの数字を見かけますよね。

そこで今回は、サーバー稼働率について、詳しく解説します。

カワウソ

この記事は次のような人におすすめ!

  • 初めて企業ホームページを作る人
  • ホームページやメールを安心して運用したい人
  • サーバー稼働率99.99%と99.9%の違いを知りたい人

この記事を読めば、企業がホームページやメールを安心して運用するするために、どこに注目してレンタルサーバーを選べばかよいかが分かります。

それではどうぞ!

サーバーの稼働率とは

サーバーの稼働率とは、一定期間内にサーバーが正常に稼働していた時間の割合のこと。

サーバーの稼働率とは

これはサーバーの安定性を測る重要な指標であり、企業がレンタルサーバーを選定するときにはチェックすべき項目です。

たとえば、1ヶ月(30日)にサーバーが1時間停止した場合、稼働率は約99.86%になります。

サーバー稼働率の計算方法 ※月間の場合

稼働率(%)=(月の総時間 - 停止時間)÷ 月の総時間 × 100

30日×24時間=720時間
(720時間-1時間)÷720時間×100=99.86111%

そこから考えると、月間のサーバー稼働率が99.99%の場合、1ヶ月の停止時間はわずか4分半程度に収まります。

停止時間の計算方法 ※月間の場合

停止時間 = 月の総時間 – (月の総時間 × 稼働率 ÷ 100)

720時間−(720時間×99.99÷100)=0.072時間
0.072時間×60分=4.32分

この停止時間(ダウンタイム)が長くなるほど、ホームページが表示されなかったり、メールの送受信ができなくなったりと、ビジネス上のリスクが増すことに。

そのため、ビジネスを安定して継続するうえでも、稼働率の高いサーバーを選ぶことが重要です。

サーバーの稼働率99.99%と99.9%の違い

「99.99%と99.9%って、そんなに違わないのでは?」と思う方も少なくないでしょう。
確かに数字だけを見ると、わずか0.09%の違いに過ぎません。

しかし、実際の「停止時間」で比べると、その差は驚くほど大きくなります。

サーバー稼働率停止時間
(月間)
停止時間
(年間)
 99.99%約4分半約52分
99.9%約43分約8時間45分

※1か月30日、1年365日として計算

このように、たった0.09%の違いが、月間で約40分ものサービス停止時間の差につながります。

サーバー稼働率99.99%と99.9%の違い

短時間とはいえ、サービス停止中に受けられたはずの「問い合わせ」や「注文」が失われると、機会損失や信用の低下は避けられません。

カワウソ

年間の停止時間を見ると、さらにその影響範囲は広がりますね!

一見、「率」としてはわずかな差に見えても、稼働率の精度はそのままビジネスリスクの大きさを表しているのです。

レンタルサーバーでたまに見かけるSLAとは

レンタルサーバーのサービスサイトで、「SLA」という言葉を見かけたことはありませんか?

このSLAとは「Service Level Agreement」の略称で、サーバー提供者が稼働率などの基準を保証し、未達成時には返金などの補償を行う制度です。

SLAがあることで、契約者は「最低限守られるべき品質」の中で安心してサービスを利用できます。

また、契約者にとっては、ホームページやメールが運用できないといった「トラブル時の責任所在が明確になる」という意味でも重要です。

SLAとは

レンタルサーバーのなかでも、SLAは法人向けサービスに付帯していることが多いです。
たとえば、弊社の『XServerビジネス』では、以下の基準で返金対応を実施していますよ。

サーバー稼働率(停止時間)返金率
99.90%以上、99.99%未満(5~50分)月額利用料の10%
99.50%以上、99.90%未満(51~250分)月額利用料の15%
99.00%以上、99.50%未満(251~500分)月額利用料の30%
90.00%以上、99.00%未満(501~5,000分)月額利用料の50%
90.00%未満(5,001分~)月額利用料の100%

(参考:XServerビジネス「SLA(品質保証制度)」

カワウソ

SLAの有無は、性能面だけでなく、サービス提供者の「誠実さ」と「覚悟」を示す指標とも言えます。

注意

SLAは「すべての障害やトラブルに対して補償される制度」ではありません。
メンテナンス、第三者からの攻撃、不可抗力(天災・停電・緊急法令等)などによるサーバー停止は対象外な場合も多く、その内容はレンタルサーバーによって異なります。

また、ホームページの表示遅延なども基本的には対象に含まれないので、注意してください。

サーバー稼働率から見るレンタルサーバー選びの重要性

サーバーの稼働率は、契約後にユーザーが自由にコントロールできるものではありません。
障害を完全に防いだり、トラブル発生時に自力で復旧したりすることは、原則として不可能です。

そのため、あらかじめ稼働率の高いレンタルサーバーを選ぶことが重要です。

高稼働率のサーバーと低稼働率のサーバーの違い

稼働率が低く、頻繁に停止してしまうようなサーバーでは、ホームページやメールを安定して運用するのが難しくなり、ビジネスチャンスを逃してしまうおそれもあります。

こうしたリスクを避けるためには、サーバー稼働率の数値を事前に確認しておくことが不可欠です。

とはいえ、どんなに高性能なサーバーでも、100%停止しないとは限りません。
万が一のトラブルに備えて、迅速に復旧できる体制が整っているかどうかも、選定時の重要な判断材料です。

これらのポイントを踏まえてサーバーを選ぶことが、自社のホームページやメールを安定的に運用し、顧客からの信頼を獲得するための第一歩となります。

稼働率だけじゃない? 安心できるレンタルサーバーの選び方

ここまで、サーバーの稼働率がいかに重要かを見てきました。

とはいえ、近年では稼働率99.99%以上を謳うレンタルサーバーが増えてきており、それだけを基準に最適なサービスを選ぶのは難しくなっています。

また、ホームページやメールを安心して運用するには、稼働率の高さだけでは不十分です。

そのため、ここからは稼働率以外の観点から、「安心して使えるレンタルサーバー」を選ぶためのポイントを紹介します。

安心できるレンタルサーバーの選び方
  • 実績が豊富かどうか
  • サポートが手厚いかどうか
  • セキュリティ機能が充実しているかどうか

実績が豊富かどうか

第一に、実績が豊富なレンタルサーバーを選んでください。
実績が豊富にあるレンタルサーバーは、トラブルの起きる可能性が低いと言えます。

実績が豊富なレンタルサーバーと、実績が少ないレンタルサーバーの違い

仮にトラブルが起きたとしても、サービス運用年数が長いサーバーは経験を多く積んでいるため、対応力に期待することが可能です。

また、口コミで評判がよいサービスは、安定性に優れているケースが多い傾向にあります。

何よりもまず、各レンタルサーバーの公式サイトから、どのぐらいの実績があるかをチェックしましょう。

カワウソ

具体的には、サービス運用年数をはじめ、レンタルサーバーのシェア率や導入企業数などを見ると参考になりやすいです。

サポートが手厚いかどうか

レンタルサーバーを選ぶときは、サポートの手厚さをチェックすることも重要です。

初めてレンタルサーバーを使う方であれば、機能の仕様や使い方などで不明点が出てくることもあるでしょう。

レンタルサーバーには、基本的にマニュアルが用意されているものの、なかには解決できないときもあり、サポートに問い合わせる場面も出てきます。

そのため、事前にサポート手段の種類(メール、チャット、電話など)や受付時間について、確認しておくようにしましょう。

カワウソ

なかには電話サポートに対応していないレンタルサーバーもあるので、ご自身が希望するものが揃っているかどうか確認することをおすすめします。

そのほか、サーバーの移転作業や各種設定を代行してくれるサービスを用意したレンタルサーバーもあるので、必要に応じて検討してください。

セキュリティ機能が充実しているかどうか

セキュリティ機能が充実しているレンタルサーバーを選んでください。
ホームページやメールアドレスが運用できなくなるリスクは、サーバー障害だけではありません。

悪意のある第三者からサイバー攻撃を受けた場合、ホームページが改ざんされたり、マルウェア(ウイルス)を仕込まれたりするおそれがあります。
その結果、ホームページが表示できなくなったり、他者を攻撃するための「踏み台」として悪用されたりする危険があるのです。

カワウソ

とくに近年は、この「踏み台」にされてしまうケースが増えており、セキュリティレベルが低い中小規模のホームページが狙われやすい傾向にあります。

また、迷惑メール(スパムメール)を大量に送信されることにより、重要なメールを見逃してしまったり、フィッシングメールに引っかかったりするリスクもあるでしょう。

フィッシングメールとは

フィッシングメールとは詐欺の一種で、送信元を偽装して受信者をだまし、個人情報や機密情報を盗み出すことを目的とした悪質なメールのことです。

企業向けのフィッシングメールは、経営層や経理担当者を狙い、取引先や社内関係者を装って送金詐欺や機密情報窃取を企みます。被害は金銭だけでなく、企業の信頼失墜にも繋がりかねないため、厳重な対策が不可欠です。

フィッシングメールの説明

セキュリティ機能が充実しているレンタルサーバーだと、これらの脅威に対して、多方面から防御策を講じることが可能です。

おすすめはエックスサーバーとXServerビジネス

安心できるレンタルサーバーを探している方には、弊社が提供する『エックスサーバー』もしくは『XServerビジネス』がおすすめです。

レンタルサーバー国内シェアNo.1(2025年6月時点、W3Techs 調べ。)の実績をもとに、安心して利用するための機能やサポートが揃っています。

それぞれのエントリープラン(下位プラン)の違いは、以下のとおりです。

  エックスサーバー XServerビジネス
初期費用0円16,500円~
月額料金990円~(※)3,762円~(※)
サーバー速度
最新のハードウェアや
高速化技術を導入

実績のあるハードウェアを
厳選して導入
安心感
稼働率99.99%の
高セキュリティサーバー

稼働率99.99%+SLA
セキュリティ機能が充実
無料のサポートサービスサーバー移転代行
設定おまかせサポート
ホームページ無料制作サービス
お問い合わせ手段電話、メール、チャット電話、メール、チャット
おすすめの人コスパを重視する人
サーバーに詳しい人
会社ドメインが不要な人
法人全般
※ 36ヶ月契約の場合

詳しくは、以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。

さらに安心を求めるならマネージド専用サーバーがおすすめ

企業規模やビジネスモデルによっては、「より安心できるレンタルサーバーを選びたい」という方も多いのではないでしょうか。

そんな方には、XServerビジネスのマネージド専用サーバーがおすすめです。

XServerビジネス「マネージド専用サーバー」の特長
  • 他のユーザーの影響を受けにくい
  • サーバーに詳しくない方でも心配なし
  • セキュリティと価格のバランスが取れた「仮想タイプ」も選べる
  • 複数のホームページを安全かつ低コストで運用可能
  • メール到達率の向上が期待できる
  • 専門チームによる包括的なサポート

詳しくは、専用サーバーの基礎知識をはじめ、以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

サーバーの稼働率に関するFAQ(よくある質問)

最後に、サーバーの稼働率に関するFAQ(よくある質問)を紹介します。

稼働率が高いほど、よいサーバーと言えますか?

はい、基本的に稼働率が高いほど安定性が高く、信頼できるサーバーと言えます。

ただし、稼働率だけでなく、運用実績、サーバー速度、セキュリティ機能、サポート体制など、総合的なバランスで選ぶことが重要です。

稼働率の低いサーバーを利用すると、どのようなリスクがありますか?

ホームページの表示停止による集客や販売機会の損失、メールの送受信不能による顧客対応の遅延や信用失墜などのリスクがあります。

稼働率が高いレンタルサーバーを選ぶポイントはありますか?

法人の場合、SLA(品質保証制度)が明示されているかどうかが一つのポイントです。

なお、レンタルサーバーでは基本的に「ミラーリング構成」にして、1台のディスクが故障してもデータが失われたり、サーバーが停止したりするリスクを軽減しています。

なかには、バックアップデータを物理的に離れたデータセンターで管理しているレンタルサーバーもあるので、チェックするとよいでしょう。

まとめ

この記事では、レンタルサーバーを契約するときに知っておきたい、サーバーの稼働率について、解説しました。

まとめ
  • サーバーの稼働率とは、一定期間内にサーバーが正常に稼働していた時間の割合のこと
  • 安定性を測る指標として、サーバーの稼働率は重要
  • サーバーの稼働率99.99%と99.9%とでは、停止時間に約40分/月の差がある
  • サーバーの稼働率におけるSLAとは、基準値を下回った場合に返金などの補償を行う制度
  • サーバーの稼働率だけでなく、運用実績・セキュリティ機能・サポート体制なども確認する

サーバーの稼働率が高いレンタルサーバーを選ぶことが重要。

ただし、サーバーの稼働率だけで最適なレンタルサーバーを選ぶのは難しいため、運用実績・セキュリティ機能・サポート体制なども判断材料にするようにしましょう。

それでは、素敵なホームページの完成を願っております。

以上、最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。

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『エックスサーバー』と『XServerビジネス』の違いは、以下の記事で詳しく解説しています。

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カワウソ

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